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ある兵士の戦争  作者: iLL
ある兵士の戦場
33/115

決闘2

 砂漠で2機の戦車が一騎討ちを行っているなか。

「854ライフル出してくれ」

『分かったけど側面から落とすしか』

「それでいい」

 戦闘、支援どちらも出来るようにバレないように装備を固める。

『なんであんな娘まで』

『それが戦争だよ少年』

「これ切れないかな」

『オープン回線なので無理です』

「だよな」

『俺たちを巻き込むなよ』

『ではなぜ少年、君は戦うんだ』

「うっさいなぁもう752、955確保は」

『まだです』

『まだっす』

「まだか」

『あの艦には友達がいるんだ見捨てられるか』

『ならば俺を殺して見せろ』

 敵機の動きが変わる。

『本気の俺をな』

 キクチ機が押され始める。

『どうしたその程度か』

『くそっ、俺は、俺は』

 だがキクチ機の動きも少しずつだがよくなる。

『友達を』

 少しずつだが対等になる。

『彼女を』

 少しずつだが接近する。

『守りたいんだよ』

『彼女は少年達、いや君たちの敵だった、恨みだって買っているだろう、そのすべての悪意から守れるものか』

『守るさ、守れなくても守る、だから、だからこそ今戦ってる、戦ってるんだよ』

 キクチ機が押し始める。

『気持ちだけで守れるものか』

「なんだよあいつら、何で高度な格闘戦しながら会話してるんだよ」

 パイルガンを構える、スコープカメラを使う。こいつは銃に付いているカメラを使用し高倍率で狙うと言う品なのだが。

「速すぎて狙えねえよ、なんだよあれ」

 高速移動するためかスラスターをうまく使いホバー移動をしている。

「出来るのかよあれ」

『やってるからできるんじゃ』

「無理だよ、重心の移動とか手動でどうにかできないし」

 重心の移動はオートであり、それにより戦車がある程度簡単に使えるようになっている。それを切ることは出来るのだが、それだけで難易度が跳ね上がる。その上でスラスターをすべて制御してあれを行っている。一言で言うと無理である。

『そうなんですか』

『だから今あんたを倒す』

『倒して見せろ、倒せるものならな』

 キクチ機がヒートスティックを振り、敵機がそれを避けながらチェーンソーを突き出す。それを盾で受け。

「一瞬でも止まってくれないかな」

 状況は動かない、機体は動きまくっているが。同じ姿勢でスコープを覗き込んでるためか体が痛くなってくる。

『あっ』

『私の』

 キクチ機の武器を弾く。狙いを定める。

『勝ちだしょ』

「今だ」

 トリガーを引く。弾が飛んでいく。

『う』

 コックピットがある所に突き刺さる。弾の後方にある火薬が炸裂。

『ね………』

 通信が途切れる。

『えっ』

「大丈夫か102」

『どうして、どうして邪魔を』

「俺達は兵士だ、効率が一番大事なんだよ。752降伏勧告」

『了解』

「作戦終了撤収する」

『了解しました751、102帰投してください』

『どう…して』

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