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ある兵士の戦争  作者: iLL
ある兵士の戦場
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再会

 艦内に戦車で入っていく、中の格納らしき所に4機も戦車がありその上でまだスペースがある。その一ヶ所に機体を置く。そして降りる。一応拳銃はホルスターにしまってあるか確認する、何があるかわからないからだ。まあ役に立つ機会は無いと信じたいが。そしてそこで待機。

『751、854ならびに955が付近まで移動完了してます』

「了解最悪の時は離脱しろ、いいな」

『……………………了解』

 少し待つとだんだんと慌ただしくなってくる。一応警戒を強める。そして1人のおっさんが現れた。

「この艦の艦長のミスだ、話に乗ってくれて感謝する」

「いや、こちらも補給がなく困っていたところだ感謝する。それで用件は」

「用件は簡単だ、人手が足りない、手を貸してくれないか」

「……いいだろう、よろしく頼む。自分の識別番号は98-751だ」

 本当なら本部にいった際に変更があったのだろうが、聞いていないからわからない。

「そうか………」

 ミスと言う艦長はどこかに向けて通信している。

「それはそうとヘルメットはずしていいんじゃないか」

「わかったはずそう」

 ずっとつけっぱなしであったフルフェイスのヘルメットをはずす。

「ナカイ特務少尉よろしく頼む」

 識別番号を照合して判断したのだろう、名前と階級を当ててくる。

「了解」

 艦長がその場を後にする。

『ナカイ特務少尉後に武器となるものを持った女が』

 銃を抜いて振り替える。そこにはでかいレンチを持った女が。

「ようナカイ久しぶりだな」

「……何であんたがいるんだタドコロ」

「何でってあいつと共にここに配置してるからだよ」

「つまりあいつも」

「ようナカイ久しぶりだな」

 そこには士官学校の時と変わらずカンニングペーパーが立っていた。

「ようカンニングペーパー久しぶりだな」

「いやそこは名前で呼べよ」

「そうだな、まあそれは置いといてチバにサトウ、艦は友軍だ合流しよう、トワも降りてくれ」

「チバも一緒か」

「まあな」

「でサトウとトワって言うのは」

 トワが戦車から降りてくる。

「彼女がトワだ、傭兵兼協力者、ついでに戦車乗り、でサトウは俺の小隊のドライバーだな」

「お前小隊長になってたのかよ」

「まあな」

「ナカイ特務少尉、これから」

「一旦待機しててくれ」

「特務少尉、なんだそれ」

「少尉よりも上で中尉よりも下なくらいじゃないか」

「それはそうとタドコロ戦車余ってるの無いか、俺の小隊戦車1機しかなくて」

「一式だけどいいかい」

「別に構わないけど」

「ならある」

 戦車を入手した。

「それはそうと彼女は」

「私ですか」

「そうだよ、傭兵ってことは技術あるんだろシュミレーター乗ってくれない、そしたら使いやすいように改造するからさぁ」

「ナカイ特務少尉どうすれば」

「そいつ改造バカだから、改造できる機会があればやろうとするんだよ」

「人の彼女をバカとか言ってじゃねえよ、それとそんな事してる余裕はないだろう」

「わかったわよ」

「それでは待機中コックピットの調整を行います、失礼します」

「調整、つき合うわよ」

 トワとタドコロはトワ機に向けて歩いていった。俺から話しかける

「それでお前は何でここにいるんだ」

「俺か、俺らはマスドライバー基地につくと即座に宇宙に上げられた」

「おいおい激戦区じゃないか」

「ああだが後方の新造艦の製作基地の護衛たから静かなもんだよ、けどまあすぐに襲撃にあったが」

「それで」

「軌道上で戦闘を続けていたが戦力差があり撤退、で今こんな所にいる」

「そうなのか」

「でお前の方は」

 今までの事を説明できそうな所だけを説明する。

「つまり本部は」

「落ちたと思う、今俺らは残存戦力合流地点に移動中で合流した所だし」

「そうか、まだあれを届けるところはあるのか」

「あれって」

「三式戦車だ」

「三式戦車か」

「それと新兵装のパイルガンとヒートスティックを」

「……そうか」

 どちらも使った事があるとは言いにくかった、と言っても使った事あるのは試作型だけであるが。

「それはそうとこの戦車の戦力はお前だけなのか」

「いや俺以外にも」

「クマガイさんここにいますか、艦長がよんでますよ」

「ああいるぞ、ついでにちょうどよかった入ってくれ」

「失礼します」

 男が入ってくる。

「こいつが三式のパイロット、キクチだ」

「よろしくお願いします、それだけですか」

「ああ」

「では失礼します」

 男が出ていく 。

「なんかすごく疲れてなかったか」

「元々民間人だったし仕方ないだろ」

 あり得ないことを聞いた。

「何で民間人が」

「始めての襲撃の際人手が足りず彼が戦車に乗った、そして戦力が補充されてないからそのままだ」

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