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超越者の冒険録  作者: 油ーラ
2章.迷宮都市アルテルナと1つ目のライフガベレージ
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56.刀の説明と妖狐の涙

すみません2日以内に投稿できませんでした(泣)。

「ユ、ユージ、結局その武器は何なんですか?鑑定しきるのに時間が掛かりそうなんですけれども。」


未だ灰色世界であり、刀から放たれる圧倒的な威圧感に、目の前の妖狐も同じく唖然としつつ、ローナは訪ねてくる。


勿論、ローナは念のため妖狐の状態を確認を済ませつつであったが。


「ああこの武器は、まあ言ってしまえば、攻撃的には絶対的である武器だ。よくある魔剣や聖剣などでこれはあらゆる物を切り裂くとか何とかではなく、完全に攻撃という破滅特化した武器であり、階級は幻想級。幻想級自体は、神器級よりも一段階上の階級だが、神器級よりも遥かに上の性能で神器級と幻想級には越えられない壁がある。

そして肝心のこの武器の性能だが、こいつには高階級のような攻撃力上昇などの身体向上をもたらす効果はない。」

「え?攻撃力上昇の効果が無いのですか?」


そう、この武器は、自分のステータスを上げる効果など一切ない。


実際に効果を見てみると……


〈名前:幻想無創刀・エタナサファルト〉

〈階級:幻想級〉

〈能力〉

・全能力貫通

・距離無視(次元が異なる場合は精度が落ちるが、使い手次第で制度は変わりにくくなる。使い手の意志で発動)

・必滅(斬撃に掠るだけで、どんな存在でも滅殺する。使えての意志で発動)

・破源(斬撃に触れると概念を完全消滅。使い手の意志で発動)

・権威無効(一般的な神から悪神までが保持する権能の影響を受けない。常時発動)

・時忘れ(全次元の時を無くし、時という概念を消し去る。時を消し去る事で、他人に時系統の能力と放出系の能力を完封を与える。任意で調整可能で使用者なら手元になくても発動する事は可能。)

・永撃痕(斬撃を放った場所に、一瞬から永久に残る斬撃の跡を残す。そして残った斬撃に、発動させた能力も残る)

・斬滅(斬撃を当てた対象者に、自身が保有しているどんな能力や状態異常を切り裂き無くすことで能力を壊す事が可能。他者・物体に影響を与え貰いしている場合でも、連関して破壊する事が可能。)

・滅圧(威圧を放つ能力だが、上級神以下の存在は威圧で滅する事が可能。任意で調整可能)

・不滅(劣化や武器破壊などのあらゆる攻撃がこの刀に加わっていても、破壊どころか罅一つすらできない。

・使用者制限(対象者:現在名称ユージ)

〈使用制限〉

・攻撃力測定不可能以上

・全能力値Sランク以上(攻撃力を除く)

〈説明〉

・全武具の中で最も破壊に特化した武具であり、武具として最高峰の代物である。

・素材は、超越者が内包する膨大な量の神力と混沌力を凝縮され作られた武器であるため、唯一無二の性能を誇る。

・常時、別の大規模な空間に保管されているが、この刀の能力が大きすぎるため空間自体にも作用し、その保管している空間全土が常時時が止まった状態になっている(空間内は強烈な時間停止作用が働いている為、例え最上級神クラスでも干渉することは不可能)

その為、遥か昔に作られていても、この刀に掛かった負荷や劣化は極わずかで不滅の効果が無くても新品に等しく、長い時を渡りし刀でもあり作られたばかりだと称すことができる矛盾の刀。


見てみると分かるが、そもそも攻撃力は使用制限以外で全くいらないと言ってもいい程、攻撃に特化した武器でありえげつなさを誇る。

例え、現在超越者になり修練に励んである程度力が付き扱えるようになってきたローナでも、こいつに対抗する事は殆ど出来ない。

出来ても先ほどみたいな時間関連の能力だけだろう。


一応、性能を説明すると、ローナはその効果に表情を引き攣らせ唖然とし、更に説明のお陰で理解したことにより鑑定速度が早まり効果を確認すると更に深く顔を引き攣らせていた。


勿論、近場で聞こえていた妖狐も同じく顔を引き攣らせていた。……いや、それ以上であった。


自分がスパッと綺麗に何事も無く切れて良かったが、もしも能力をコントロールできずに切られた場合、完全に怪我するどころか死ぬリスクがあったからである。


我ながら事前に言っていない時点で外道か?……いやいやいや、今回は人?助けだし大丈夫だよな。うん、そうに違いない。それにあれが一番楽だったんだし許してくれ。

『マスターなら他の方法でもすぐにできましたよね?…できましたよね?』

何やらソールの幻聴が聞こえてきたし、そろそろ本題に戻るとするか。


「まあ、取り敢えず『送還』……刀の件は置いとくとして、まずお前だ妖狐。取り敢えず言っておくが、お前を縛っていたダンジョンの束縛の効果はちゃんと切って処理しておいたから。」

「あ………、えっ?」

「まあ、よかったな。」

「あ、ちょ、え?なんやて?」

「ん?ああ、だから束縛は切って処理しておいたから、もうお前は自由の身だぞ?」

「……ホンマかいな?……ホンマやないか……。」


自分を今まで縛っていたダンジョンの束縛もとい呪縛から、いきなり解放されたと聞いて最初は唖然として固まっていたが、徐々に認識が追い付いてきて、思考が纏まってきて次第に目元に大粒の涙を浮かべ始めた。


本人の時間間隔が、ダンジョンに閉じ込められていたことによって狂わされていて、確かに1000年の時の重さも薄れていくよな、と言うか良く諦めなかったな。

てな感じで、思考が追い付いてきたので、1000年の時間をようやく実感したという歪な状況なんだよな。


そりゃあダンジョンにずっといたら時間間隔は狂うわ狂うわ。

俺だったら……あー、うん、考えないでおこう。快適に魔道具や神器など開発とかできちゃいそうだし、そもそも普通に俺を縛るなんて無理だし。


まあ、そんな事は置いといて、俺とローナはようやく解放されて見た目に反して嗚咽している泣きじゃくっている今回のお姫様を、温かく見守るのだった。

最後の姫様というのは、別に妖狐自体がどこかのお姫様という訳ではありませんので、ちょっと言っておきます。


――――――――――――――――――――


今回もこの作品を読んで頂きありがとうございます。

誤字脱字や感想や評価なども頂けたら有難いです。

次回は前回宣言通り2日以内、無理なら3日以内に投稿します。

次回もこの作品をよろしくお願いします。

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