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超越者の冒険録  作者: 油ーラ
2章.迷宮都市アルテルナと1つ目のライフガベレージ
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23.アルテルナ伯爵との会合2

「立ったままもなんだから、そこに腰をかけてくれ。ああ、軽い物を頼む。」


と、伯爵が俺達に席に座るように促してきたので、俺達は軽く会釈し席というかソファーに腰を掛けた。

そして伯爵は、近くに控えていたメイドの一人に指示を出すと、その指示を受けたメイドは軽く会釈して、この部屋から出て行った。


「では担当直入に聞こうか。その方が気楽で良いだろ?」

「ああ、面倒い事は苦手というか嫌いなんでね。正直助かる。」

「そうですね。私もその方は良いです。」

「ああ、素直にお前達に同意する。本当に貴族達と陰湿な商談・取引をするよりも、ここの都市に居る冒険者と、依頼の話をしている方がかなり気楽で良い。」


と、確かに同意したくなるような事を伯爵本人が言ってきた。

ここの世界に転生で来るまでの他の下界では、頻繁にて言うほどじゃないが貴族達と会談した事があり、非常に面倒であった。

何しろ、自分の利権や価値ある物を求める者が大半でいる。まあ、何処を見ても権力者は欲望に溺れた奴等だし、権力者は己の役割を果たさずにいる。比率で言えば少ない方だが、アルマン王などの例とした全うな権力者もいる。

実際権力を使い強引に俺の持つ・創造した武具や道具を寄こせなど、自分の為に働け・仕えろなどと、権力をチラつかせ鵜呑みにさせようとしてくる連中はかなりいた。

まあ、面倒いので色々な手段を用いて回避もしくは潰してきたが。勿論、真っ当な方法でだ。


だから、今回の貴族というか伯爵との面会は非常に楽とも言える。


「じゃあ、早速今回の件について話て置こうか。今回、君達のお陰で冒険者ギルドだけでなく、俺が統括している領地...いや、この国の平穏が守られたと言うべきだろう。君達はそれ程の事を行ったんだ、まさに英雄ともいわれる所業。」

「大げさだ。別に違法物に気づけただけだ。」

「そうですよ。そんな大げさにしなくても。」

「確かに、Dランク冒険者が身に付けていた呪具を見抜いて拘束しただけならここまで大げさに言ってなかっただろう。だが、調べた所、その所有していたDランク冒険者は、この都市に半年程前にやって来たらしく、呪具を密かに持ち込んでいたみたいなんだ。この半年間で誰も見抜けず、野放しになっていた。その結果、最悪な事態を巻き起こす可能性もあったんだ。君達のお陰で早期に発見でき、比較的に被害が最小限に抑えられた。この都市及びこの国に仕えているものから礼を言うよ。感謝する。」


と、伯爵は頭を下げて礼をいう。伯爵は権力者の中でも、人として人徳を弁えているらしい。

権力者だから頭を下げてなるものかと勝手にし傲慢になるよりも、こういった権力者の方が受けが良いし、何よりも上に立ち人々の生活を守る・豊かにする者として良い。

まあ、権力者のトップに君臨する王侯貴族が、ペコペコと頭を下げている方が印象が悪くなりそうだがな。


「ああ、分かった。感謝の気持ちは受け取っておくよ。」

「そうですね。」

「ああ。で、肝心の呪具の件だが、報告にあった通りというか君達の鑑定道理の結果が出た。製作所はアルノート子爵領で、制作者はヘルカーだった事が分かった。鑑定士の報告によると、かなりの数の陰密が施されていた様だから、身元の判別が大変だったらしい。...それで現在は、私の方から国王に掛け合っている所だ。そして、呪具持ちのDランク冒険者の侵入・密入の件も大体把握して来た所だ。」

「へぇ~、どうやってこの都市に入ったのですか?赤き爪の連中は?」

「ああ、何でも、当初担当していた門番の憲兵の1人が賄賂で許可だし、赤き爪の連中はこの都市に入ったみたいだ。その時に、赤き爪の連中以外にもいたそうだが、この都市に入らなかったらしい。恐らく、子爵家の雇われ者だろ。」

「そうか。で?結局その錬金術師は捕らえらそうなのか?」

「...かなりの確率で捕まえられる。」


と、伯爵が説明し、俺が根本的な部分の質問をすると、伯爵は、少し苦い表情を浮かべて言った。


「難しいのか?」

「ああ、錬金術師は捕まえられる可能性は高いだろう。だが、アルノート子爵本人が関与していたら、難しいかもしれん。確かに証拠があるのだが、自分は関与していないからその人物の事を知らないと言われ、身元を隠されたら捕まえられないし、罪人だと明確に分からない以上、真実のベルの使用が出来ないし、拷問に掛けて白状させるのも無理だ。それにアルノート子爵が関与していたら、真っ先に証拠隠滅の為、身元を隠すか殺して亡き者にするだろう。」


と、苦々しく伯爵は断言した。


「分かった。俺達も何か手伝える事があったら手伝うよ。」

「そうですね。私もあのような物を作る人を許せませんし。」

「分かった。協力感謝する。勿論、依頼という形で報酬も付けさせてもらう。

...では、次に伝えておきたい事があるのだが...。」


と、何か勿体ぶるかの様に、俺達の協力宣言に感謝の言葉を言った後に、少しぎこちなく伯爵は話し始める。


「...最近、アルマン王国の国境付近に魔族の姿が見られているらしい。恐らく魔族の動きが、活発になってきているらしい。恐らく戦争の時が近いのだろう。非常に申し訳ないのだが、最短到達記録80階層の君達に早々にCランク冒険者になり、戦争に参加して貰いたいのだが...。」


どうやら、先程、騎士のリーダーが言ってた様に魔族が国境付近に居る事が目撃されたのだろう。そして、魔族側の侵略戦争関連で、近頃に何処が戦場かは知らないが、戦争が起こる事を把握しているみたい。

というか、ソールさんとセイさんの情報で、魔族達が何処を攻めるのかは知っているが、下手に言うのも場を混乱させるだけだし、虚言だと捉えられるし、最悪、内通者として拘束されるだけなので、言わないでおく。

というか...。


「伯爵、俺達現在400階層まで到達しましたよ?」

「...はっ?」


と、唖然としている伯爵に、俺達はギルドカードを見せた。

案の定、伯爵は大きく口を開け、「...マジか。」と唖然とし、口にだした。


「と言う訳だ。まあ、確かに自慢だろうけど。」

「...ちょっと気が変わった。君達、これから依頼したいのだけれども。」

「ん?何の依頼だ?」

「内の騎士団と模擬戦をして欲しい。...ああ、いや、必要最低限の手の内だけでも良いから、騎士団の相手をして欲しい。君達の実力を知りたいというのもあるが、騎士団の練度も鍛えておきたいからな。...手の内を見せるのが嫌だったり、やりたくないのなら辞退して貰っても構わない。あくまでも君達と友好関係を結んでおきたいからな。」

「ん?良いぞ、その位。なぁ、ローナ?」

「ええ、良いですよ。」


と、どうやら、騎士団との模擬戦をする事になった。

今回もこの作品を読んで頂きありがとうございます。

誤字脱字や感想や評価も頂けると有り難いです。

次回は、出来れば早めに投稿します。

次回もこの作品をよろしくお願いします。

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[気になる点] 報告にあったと道理というか君達の鑑定道理→報告にあったとおりというか君達の鑑定道理
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