第十五話 復讐鬼、悲しい理由
「お前がベリアルか?」
RYOが手立てを考えようと必死に状況を見て周りをチラッとみた。
「おおっと、警察官さんよ。止すんだな。太ももから銃を取り出して、撃ったところで当たりはしない
ぞ。そういう状況に対して対処できるように俺はインフェルノで訓練されているからな」
「くッ!」
野志穂警視がズボンの端を捲り、太ももから銃を取り出そうとしていた。それをみて、ベリアルは牽制を掛けた。
野志穂警視とRYOに焦若菜色がみえた。
「二富士の命が欲しけりゃな、もう一発こいつにお見舞いするぞ。フハハ! 今度は足じゃなく頭にな!」
二富士を捕まえ銃口を頭に突きつけた。
「やめろ。もうこれ以上殺すな」
RYOは必死に止めようとする。
「殺すなだぁ? そいつらは殺されて当たり前だったんだよ。三年前、そいつらの所為で妹は死んだ
んだ」
「なっ」
歩もうとしていたRYOは話しを聞いて動きを止めた。
「女優を目指していた妹は顔に硫酸を掛けられ顔面を火傷さされ、爛れさせられたんだ。命に別状はなかったものの、包帯を外すと顔が爛れ綺麗だった顔はミイラになっていた」
インフェルノの手先、コードネーム悪魔ベリアルも実の妹だけには辛い顔を見せた。
「あれは事故だったんだ」
櫻井が必死に止めようと弁解を謀る。
「櫻井、それは違うぞ。誤認だ。お前は知らないだろうが、二富士たちは多額の生命保険が妹に掛けられているのを知り計画的に妹に近寄り死に追いやったんだ。ある日、硫酸で妹が事故した日、俺は聞いたよ。こいつらの口から保険金が入ると喜んでいたことをな!」
ベリアルは怒りに満ち溢れた面持ちで話していく。続けて蓋を開いた。
「妹が自殺した日から俺は、復讐を決意した。魂を犯罪組織インフェルノに売り渡すことで、
不可能を可能にする犯罪の技術を得た! そして、ベリアルと名を変え俺はじっと、この日を待っていたんだ」
「ベリアル!」
「蒼き竜よ! 我らと敵対するお前の存在も、当然インフェルノの巨大データベースで知っていたさ。姿を
見られたからな。そこの少女もほんとは殺す気はなかったがな」
申し訳なさそうな顔をし、ベリアルは若菜を一瞥する。
「ベリアルさん!」
若菜がベリアルの言動を聞いてか襲われたが可哀相なといった面持ちを少し見せた。
「こいつを殺して、俺も死ぬ!」
銃を強く二富士に突きつけた。二富士は苦しそうに悶える。
「待てよ。お前の気持ちは判る。だが、人を殺したことで妹さんは浮かばれるのかよ。妹さんはお前を殺人者になんかしたくなかったはずだ」
必死にRYOは手を前に出し殺人を止めようとする。しかし……
「早まるな、霧伊!」
櫻井は辛そうな顔で抑止しようとする。
「櫻井、有難うよ。長い間、世話になったな。ほんと嬉しかったぜ。俺はもう殺人者だ!」
BANG!
「ぐぁぁぁぁぁッ!」
銃声が響き二富士の両腕両足に穴が開いた。血しぶきが辺りに飛んだ。
☆☆
おつかれさまです。
魔双戦記は明日アップします。
魔双戦記のない日は、恐らくこちらをアップします。
こちらも応援よろしくお願いします。
涼もカッコいいと思います。魔双戦記のキャラたちもかっこいいでしょうが。
野志穂警視は憧れるほど満点です。
こんな警視様いたら惚れます。
いるはずないから、逆にそのギャップがいいですね。
どうなっていくのでしょう。
台風爪痕があるかと思いますが、読者様の健康と安全を祈っております。気をつけてくださいね。
またあしたお会いしましょう。
よければブックマークなどしていただけるとうれしいです。
ミステリー仕立てですが、sfとファンタジーが混じっているようにしてあります。
果たしてこのトリックが実際にできるかでしょうが。
インフェルノという犯罪組織は、出来ない化学などを可能にしている技術を持っているという、組織です。
しまいに人造人間まででてくるかもですね(笑
人体融合薬というのは、組織を活性化させるもので死んだ人を生きた人のように操れる技術です。
ゾンビの生きた人間みたいなものでしょうか。
また近いうちに新作も下ろしますのでそちらも応援よろしくお願いします。
またおあいしましょう。
涼たちを応援してくださいね。




