第十一話 人体融合薬
どうにかドアを抉じ開け中にいる人を引っ張り出した。しかし、息はない。
「ひぃ、し、死んでる?」
翔が腰を抜かし、その場に蹲った。
「この人は昨日、第一の殺人で殺された芳名さん」
RYOは訝しげな面持ちでいった。
「な、なぜ死んだ人が運転なんかしていたの?」
若菜は訳が判らないといった面持ちだった。
「一体どうやって死んだ人を動かしたのかしら。ドライブモードにしても車はあそこまで速い速度で加速し
ないわね」
野志穂警視は顎に手を付き耽々という。隣で別人格のRYOは眼光を照らしている。
「私みました。確かにハンドルを動かしてました」
若菜が言ったその時だった。
「俺もみたッス。確かに動かして生きていましたよ。死人じゃないみたいだったス」
「生きていた? そうだろうな、簡単さ。人体融合薬を投与されたのさ!」
RYOが突然、不可解なことを言い出した。
「人体融合薬? 何スかそれは?」
「今、サイコメトリーコンピューターの光で詳しく調べるよ」
サイコメトリーコンピューターから眩いほどの光が出て芳名さんの遺体の隅々に当たっていく。
「解読開始!」
光が当てられ、サイコメトリーコンピューターに色んな人体情報が映し出された。
「よし出た。人体データ検出!」
巧みにキーを叩き、RYOは解読していく。
「どう、RYO?」
野志穂警視は訝しげな面持ちで訊く。
「待て、もうすぐ解読完了だ!」
解読完了の結果が出た画面を見てRYOは唖然となった。
「人体融合薬ってのは死んだ人に特殊な薬で人体プログラムを施して、まるで生きた人のように動かす犯罪
組織インフェルノの催眠技術だ。俺たちのサイバーアイズの技術、サイキック・ゲイズの応用なんだ。恐ら
く、事前に薬を飲まし、人体プログラムを施して操ったんだ」
「そんな、不可能犯罪みたいなことが可能になる技術があるなんて」
「インフェルノに狂科学者レヴェルという恐ろしい奴がいるんだ。そいつの発明だよ」
「そう、コードネーム復讐の悪鬼よ。私たちもそいつの開発する技術に手を焼いてるのよ。ところでRYOダイイングビジョンはどうなの? 手掛かりはあるのかしら?」
再度、野志穂警視は訊く。
「ダメだ、ブロックされてて、何も見えない死んだ人に犯罪をやらせるなんてやってくれるじゃネーか」
悔しそうにRYOは舌打ちをする。
「(ブロック解除?)ん、これはダイイングビジョン? 鏡だと?」
時間差でサイコメトリーコンピューターが一つだけブロックを解除した。
「俺が必ず阻止してやる! 野志穂警視、みんなを工事現場に集めてくれ。第二の殺人の謎に鮮明がみえ
た」
野志穂警視は息を呑み翔や若菜も驚嘆する。
「俺に解けない謎はない」
☆☆ ☆☆
長い間、連載が滞っており、すみません。
しばらくの間、連載を毎日したいと思います。
応援してくださいね。
ファンタジーとsfが入っておるミステリーです。
面白いかどうかは読者の方しかわかりませんが、前述の方だと思って連載していきたいところです。
感想も何でもお待ちしております。
作者的に言うと野志穂警視がダントツに好きです。
こんな警視さんいたら、惚れますよねという警視さんです。仕事中になぜか、お風呂に入っているという(笑)しかも、スタイルが超ダイナマイトです。
この警視さんはね、現場にいるとき以外仕事しないんです、きっとそうです。お風呂が仕事なんです(笑)
日本一セクシーな警視様ですが、頭脳明晰で、スポーツもできて、才色兼備で、銃の腕も抜群。頼りになる警視様です。
また明日お会いしましょう。
連載はしばらく毎日するのでよろしくお願いします。
暑い中読んでいただいてありがとうございました。




