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「ア、あわわわわ――」それはもはや常識を逸脱しすぎてて、ただただ腰を抜かす上定くんの、それを全力でかばおうとし、その黒沢オトメは「ねぇ上定くん、上定くんは大丈夫ぅ!? 私が守るからぁあ」力の限界を超えて力を放射。とんでも能力だったな、正直どうなったのか分からないぜ。
なんせそれで自爆態勢デブを逆に瀕死に追い込んだんだからさ。それを見て他のイケメン貴族が剣を持つ、走り出す。
まぁあれは当然だが一刻を争う、そのハートにかかる雲は世界の憂鬱。理として……、1番だけだよな、だってカノジョらは選び放題なんだ。
「一生懸命だね……」「あぁ、周りもアイツを分かってやれてるわ」
激しい戦いの中でも連携を意識し、切り開く。誰も彼もがあの光へ近づきたくて、でもそれでも現実は厳しく。
「オィ!? どうしたぁ!?」「フゥ……フゥ……、勝てばいいのだ、勝てばぁあ!」
その最強ヤギのがシールド・ポータルと合体で……? なんか乾電池みたいに取り込んでて内臓があふれ出す。するとみるみる黒い金属っぽい装甲へとカラダが変わりだすのだ、顔面がキマっていて。内臓の鎧とは斬新な、黒いマットな臓物が未だ外で鼓動を続け。
そうなるともう自由に攻撃可能だし、シールドポータルが無くなったのでスピードを活かし。例え真田に殴られても。
「おぉおおおらぁあああ!」仲間の悲鳴なんぞどうでも良い、自分は安全、相手の苦しみさえむしゃぶれれば幸せだ。勝つ事ではなく殺す事という、生来への本質へと回帰したんだよ。
爆撃の嵐が巻き起こり、ヤツは賢い、そうして最も効率の良いと見えるのを。
「わ、わぁああ!? 来るな来るな来るなぁア!?」
あまりの化け物で逃げ惑う、正直馬鹿かと……こんなのと未成年が戦う訳がないんだよ。僕は高校生だ、やはり漫画の世界だわ、イカレてるんだよ、キモイんだわ。これは夢物語だ、現実を見てないキモオタの。
こんなのに命を燃やせるだなんて思ってるのはやっぱりどこか。
「ただな、あぁいうのって一種の才能なんよなー……」
漫画でもアニメでもそうだ、結局は何か見えぬ手が入る。
「危ないそっちは――、上定くぅん!?」
大量虐殺の火の粉をこわがり逃げたその先は洞窟だったが、それをもろとも粉砕してくるから。信じられぬ超パワーの尻尾、崩れる瓦礫、しかし勇者が必死で助けに入ったよ。キメラを目の前にしても血を飛ばしてでも、それでも華麗な勇者ターンからの、死神リュークの虹のハネ!
50才台前半、まだイケると信じる女が殺意と奮闘の目で。
「うわ、うわわぁああ!? ごめんなさーーい!?」
ロケットキック! 凹ます、落ちる岩をプヨ連鎖みたいに砕いて貫通してイケメンのすぐ横にクレーター! その後めっちゃ嫌がるのを抱きかかえての鬼気迫るリュークによるロマンティックかに歩き、降りかかるのから脱出を!「あれはまさか……王家伝来のほぼカニ歩きウォーーォク!?」いや王家よ……、名前。中小企業やんけ。
「はぁ……はぁ……!? いえ、上定くん大丈夫よ、謝らなくて良いのよ? あの……、やっぱりさ、あぁ――」
しかし瓦礫は無限に、荒ぶる尻尾の乱舞で地形が変わる程の、次々と落盤を起こしててそれでも彼女は真剣に。なんでか当たらないし笑顔は眩しいし50台、光が差せば「私が戦うのは国民もあるけれども、君の為でもあるのよ。上定くん、いえ……むしろ一番はね――」
キ・ミ。言いかけた純心な言葉をその死神がカオを赤らめて切って、リュークがお姫様抱っこしながらも鼻をすすった。
そのイケメンを見やるから、屁みたいに虹を流しながら。
あぁ……、やっぱり、すり抜ける岩よりも落ちてくるヨダレが心配。かなり厳しいよ、今もキメラが放つ炎に追われているしな。その死神をも上回る顔でもって虹の屁をこくソレが、絶叫、このさき僕を待つ絶望はさぁ……。
アツい命のやり取りの中で妙な寒気に覆われ続ける僕は。
「はぁ……はぁ……、泣いちゃダメ……、駄目よ、怖くても。だって私まで悲しくなるものねぇ……」
心に触れてしまう、その涙は。
あまりのオーラとヨダレに漏らしそうなイケメン、歯並びが少しだけズレ過ぎだ、肩を揺らされて抱かれて貞操のピンチをひしひしと僕は。
ここから行くんだよ、俺の心も湧いたぜ。「なぁ、アレに行かなきゃ……いけないよな。ナァかぬや、そうだろう?」俺は目で合図するんだよ、戦う場所はあの場所だ。ボスがやっぱり一番の特等席だぜ。
「はぁ……はぁ……、でも私さ、本気であれはね」
今の自分達より遥かに強い奴らがいる、戦っているんだ、しかも必死で。あんなオルトロスなんて遊びだったとさえ「いや、やるんだぜカヌヤよ、だって王女様は前しか見えてない、俺らは前を行かないとだっ。俺達の有用性を見せつけるんだぞ、なんの為の戦いだっ!?」
その言葉に、かぬやが惑うがそれでも。
「よっし、じゃあ俺は行くぜ、アレ頼むよエトナ! 俺はもう一度行くぜ、異世……界ッ」
強化する、そうして俺は、俺……あぁ……うぅぅ、やっぱ辛いな「え、そんな……。そんなトモぉ君、あのね……複合の属性って難しいんじゃ、しかも2回目だよねぇ!?」「良いんだやれる! やってみせるぜ! 時間がないんだよ、ウォオオオオオオ!?」
しかしてもう強化は果たしてしまった、あとはぴるぴるまで一直線だ。だから更に巨大な魔法陣が広がった瞬間、何人かがさすがにコッチを向いたよ。
しかも2枚もなんだよ。俺はえとなから離れる、その力は振り分けだって言ってるだろう、それは極振りする事も可能なんだぜ。信じられない程のこの。
「すっご――、こんな隠し玉持ってたの、マジかーッ?」
目を剥くよね……、なんでともぉ君。私の魔法陣からの射出は尋常じゃなくて、そうして走り込んだカヌヤさんへは。ヤルかやらないかは自由だってトモぉ君の言葉に、でもスピードを完全に失った彼はカノジョに乗せてもらう事にしてて。苦笑いのカヌヤさんはでも、ありがとって笑い、こんな簡単に。飛び立ってしまう「あ、待って、行かないでぇ――!?」
えとなが言って叫んで、でもだけどすぐに首を振るから。遠慮がちに、き、気をつけて……ね?
あぁよっし……はぁ……はぁ……、じゃあ、まずは一段目だ、俺が決死の覚悟で行かなきゃいけない。腕が――もぅ――。
「なんだアイツは、蚊トンボがぁ」
思った以上にすばしっこいんだ、しかしいつかは降りて来るはずだと、それさえ見逃さなければ。
だが飛び回るカヌヤが降りてこないんだぜ、無限の突進の中で森の木を移っていく。それへと魔力を撃つもののエネルギーが永続的に擦られていて妙に堅い。勇者部がそこを好機として攻撃してくれてて。
師匠、しっか狙うんだからね、我慢しなよーって声に、俺は息を吐いて吸って。すごい勢いで擦れる森の木々が、雑な葉っぱの揺れが。でも狙いを済まし。腕の亀裂を。
「よし、良いぜ。じゃあ先に行ってる――」
風の中ふわっと、彼女が光って「気にせず全力で行けよカヌヤ、本番なんだ……、でももしさ、駄目でも拾ってやるからさぁ!」「フゥ……、フゥ……、頼んだ」
相当な反射神経の相手だし、飛び込むのはかなり勇気がいるが、俺「はぁ……はぁ……、俺の、狙いは、お前だァアア!」「ちぃいい!? こいつがぁあ!?」
そのパワードアーマー化している化け物へと飛ぶ、迎撃のコブシが見えて、でも反射神経良いだろ? なぁ? コイツ魔力感知より目押しタイプだわ。それが、コブシが突き刺さり大爆発を起こすんだ。
ただすぐにシールドが吸収して矮小化し、抑え込んで、でも多段属性はさすがに厳しいハズ。負けずに小さいところから、幾つものシールド層を破って少しの破壊をもたらしたんだよ。
そこへ真田が来て「へへーーへ――」
そうしてそのまま本命たるカヌヤを行かせるのだ。
それは、俺の力によってスピードだけを上げられた、幾らなんでも勇者であろうとも無視はできない一撃を放つ。
見たか、見てろって俺ら雑草を、お姫様ァ――「はぁぁアア、 炎の――ゼロス。 ねぇ……、でもさー? こんな熱くし過ぎだって、私こんな……っ」
少し恥ずかし気にする。それは占術師に使うなと言われた能力「でも今は振り切るっきゃないっしょ、 でぇぇえヤぁあああア!」
大いに沸いた。その戦いは良い感じだったらしいな。
あぁそっかぁ~~。え? 何が起こったか? 分かんない分かんない。え、ボク分かんないって。
あ、でも大事な事~、
この実は駄目だぞぉ……、嫌な臭いだぁ……。
フフふ、でも食べちゃう~~☆




