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楓のペーパードライブ

予約時間間違えてる!!

「ねえ薫、これ見て」

「なになに、ペーパードライブ」

古代語で書かれた魔法書、これの翻訳が楓の大きな仕事の一つでもある。

古代語は読める人が圧倒的に少ない。しかも古代語にも五種類ありかつての五大国のなごりだろうと予測される。

まずどの古代語かを特定して翻訳しないといけない。だが、僕と楓は自然に読めてしまう。

ロウカイさんが楓の持っていた本を覗き込む。

「ペーパードライブですか、たしか昔翻訳された書物にもありましたね、紙に特定の図形を書き込むとその紙に魔力を流せば発動できるってやつでしたね

図形の意味がわからないのと、実験で何度も試しても上手く発動出来ないのでロストテクノロジーとして認識されていますね」

「ロウカイさん、この部分を見てこの図形見たこと無い?」

楓は本に載っていた火の魔法のペーパードライブの図形を指差した。

僕もどこかで見たことがあった。

「ほらこれ」

楓は以前書いた魔法を発動する図形の紙を見せた。

そこにあるのはまったく同じ図形であった。

ロウカイさんと僕は互いに顔を見合わせた。

何の騒ぎかと研究員が集まってくる。

僕とロウカイさんがこのことを教えると研究員たちがさらに騒ぎ出した。

楓のペーパードライブの研究が始まった。


この国に紙は一般的だ。この世界を代表する雑草の一つのパプ草を水に浸し製紙の魔法をかけると簡単に紙になる。製紙の魔法はもっとも使える人の多い第二魔法とも言われる。

楓は紙に図形を書く。書き終わった後魔力を流してみる。

しかし、魔法は発動しない。何度も何度も書く。これほど自分の不器用を呪ったことはない。

以前使った液体で図形を書いても液体が魔法を弾いて発動しない。

成功しない自分に嫌気が指すと薫に甘えた。いないときは自らで慰…

もう一度本を読み込む。楓はある一文を見逃していることに気づいた。

ペーパードライブに使用するインクはボウジュ草を煮詰めた物がもっともいい

ボウジュ草というものを聞いたことがなかったので図鑑で調べてみる。だが、図鑑に載っていない。

ロウカイさんに聞いたところボウジュ草のインクは最下級のインクらしい。

ボウジュ草は大地の魔力を吸って勢い良く伸びる雑草でほっとくと子供の身長を簡単に抜いて育ってしまう。

煮詰めると黒い液体を出すので量産が可能だが、紙に書いた後魔法を近づけるとすぐに劣化してしまうため、重宝されない。

すぐに楓は、ボウジュ草インクを取り寄せ図形を書いてみる。魔力を流すとたしかに感触はあった。だが、図形が完璧でなかった為にはつどうしない。

何度目かの壁にぶつかり楓はとぼとぼと部屋に帰ってきた。

部屋には薫がいた。

楓は薫に抱きついてキスをする。

「女子にここまで熱烈にキスされるとはいいのぉ」

薫じゃなくてフレデリカだった。二人を間違えるほど疲れているのか…死にたい

すぐに薫が入ってきて今度こそ薫にキスをする。


楓は薫とフレデリカにここ数ヶ月の研究成果を話した。

研究が後一歩で壁があること楓は薫の胸に顔を埋めながら嘆いた。


次の日楓は自分の研究机で図形を書いていた。魔力は流れる。だが、発動しない。理由はわかっている。図形が正しくないからだ。

机に突っ伏してうーうーうなっていると後ろから声が聞こえた。

ロウカイさんと薫とフレデリカとハクレンさんだ。

ロウカイさんは楓の研究を心配して見に来てくれたみたいだ。

魔法の形は楓にしかわからない。元となる図形はあるが、それを写すのも上手くいっていない。

「のう、楓よ、印刷じゃだめなのか?」

フレデリカの一言が場の空気を一変させた。

楓は雷にうたれたように驚いていた。

すぐさま印刷の魔法を使える者を呼び楓が特殊な液体で書いた、図形入りの紙をボウジュ草インクで印刷した。

その印刷魔法使いは火の魔法が使えなかったため訓練場で使用してもらった。

火の玉が的に一直線に飛びぶつかる。

まわりにいた研究者達が歓声をあげる。

失われた過去の技術が蘇った瞬間だった。

まっ!いっか

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