宇宙流れ作業
作業所行くまでの間、
トイレから作業員の男が出て来た。
漁師と同族のカエル顔魚人な、
深きものどもだ。
「お前例の地球人か!?
昨夜はお前のおかげで、
祝勝会楽しかったギョ」
「そうですか…
その祝勝会自体初耳なんですが…」
「次またVRサバゲー勝ったら、
またやるだギョ♪
じゃあ仕事も頑張るギョ」
深きものどもも、
一枚岩ではない様だ。
「俺未成年なんだが…
そもそもこの義体、
飲食出来るのか!?」
『飲める物も、有るには有るだニャ!』
「抽象的に勿体ぶらず、
教えろよ!
VR旅館内でも最近実装だろ」
『後になってのお楽しみニャ!
今は仕事中だから早く作業場に』
正論で誤魔化され、
気になるも作業所に到着した。
そこは工業機械や、
深きものども工員働く、
水産加工工場だった。
『大きなの台で、
コスモスケソウダラを捌いて、
ベルトコンベアで粉砕機に流すだニャ!』
「これがさっき話題にした、
コスモスケソウダラ…
だが俺、魚の捌き方知らないぞ!?
しかも深海魚ぽくて、
スケソウダラとは似ても似つかないし!?」
『大丈夫だニャ!その義体は向かいに居る、
ベテランパートのフカミさんの、
動きをモーションキャプチャーしてあるニャ!』
「まじ仕事用義体なんだな…
電子音声や工業機械に近いのか?」
『でも痛覚無いから、
その短い電光剣でうっかり、
指を焼かない様に気をつけるニャ!』
電光剣!?
基本銃派の俺でも、
あの映画の光の剣気になったが、
魚捌き用に有るとは…
刀鍛冶が包丁作りに、
転向したみたいなか?
確かに電光剣で炙り開き、
焦げ目付けながら開き易い…
『上手いニャ!お魚どんどん開くニャ!』
こうしてブルーカラーも一段落し、
昼休みとなった。




