ワイルド格好良くなりたい
俺は番 長一
認めたくはないが、
現代の田園調布在住、
金持ちお坊ちゃんだ。
お父様は物心付かぬ頃死んだが、
お母様が女手一つで家業を継いだ!
俺はお坊ちゃんだけでなく一人っ子や、
白髪色白なアルビノも相俟って、
ひ弱と言われ続けた。
そもそもお坊っちゃんて、
似た存在のお嬢様、王子様より、
明らか印象悪いんだよ!
そこで家柄と真逆の、
男らしく強くワイルドは何かと、
渋沢学園中等二部年時考えていた…
すると執事長のジジイ、
あだじいこと、安達原 鬼一はこう言った。
「長一様、番長は如何でしょうか?」
「お前それ俺の名前見て浮かんだな!?
安易な提案やめろ!
それに番長て貧乏な家でやる印象だが、
裕福な俺がやって良いのか?」
「いえいえ、長一様の様に、
裕福な番長もいらっしゃいますよ、
野球部や幽霊使いとか」
「そうなのか!よしやろう!」
こうしてブレザーの渋沢学園で、
俺は学帽、学ラン、下駄のバンカラで登校し、
生徒指導の教師は、
お母様のコネで無理矢理黙らせたが、
クラスの皆は当然、
アルビノだけに白眼視した。
「番くん色白白髪で綺麗だけどさ…」
「番長て何だよww昭和かよww」と、
女子は陰口ならぬ表口を叩いた。
不良グループリーダーて定義では、
令和でも番長居るだろうが、
うちの学園では聞いた事無かったし、
不良生徒は一般生徒より俺を白眼視し、
避けている…
なので喧嘩に明け暮れるとか無く、
格闘技部活やる訳でもなく、
俺は執事や一部友人とチーム「サバゲー番長」を組み、
サバイバルゲームに明け暮れた。
アクション映画でよく見る隠し武器庫や、
シューティングレンジを地下に作り、
庭でサバゲー自主トレを行ったりした。
おっと!こう書くと、
庶民主役に自慢マウンティングする、
イヤミお坊ちゃんぽいな…
歌下手ガキ大将のが、
本来の番長定義に合うのだが、
あぁなりたい訳ではない…
しかし高等部一年頃、
金持ちでなくなる事件が起こった…
仕事の多忙さかお母様が、
頭おかしくなり破産したのだ…




