始まりの神社(sideシュン) 03
僕とユウが、境内の中を調べていると、また、先ほどの巫女が歩いているところに出会った。
「あら、またお会いしましたね。やはり、何かお困りごとがあるんじゃないですか?私でよければ話を聞きますので、こちらにどうぞ。」
巫女は、先ほどと異なり、全てがわかっているかのように、少し強引に僕たちに声をかけてきた。
「シュンさん、どうしますか?」
「手がかりもないし、ついて行ってみるか。」
巫女の様子を不審に思いながらも、手がかりがなく困っていた僕たちは、巫女の後についていくことにした。
「すいません、さっきの連れが別の場所にいるので呼んできていいですか。」
「ええ、もちろんです。」
僕は、歩きだそうとする巫女を呼び止めると、会長たちを呼びに行くため、ベンチに向かって歩き出した。
「会長、ヨシ先輩、さっきの巫女さんに、また会ったんですが、ちょっと気になるんで す。何かヒントをもらえるかもしれないので、話を聞いてみませんか。」
僕がベンチに着くと、会長とヨシ先輩が八八を見ながら相談しているところだった。
「そうだな、この御朱印帳を見てても何も分からないし、話を聞いてみるか」
僕が声をかけると二人は顔をあげて、少し考えたあと一緒に巫女のところにいくことになった。
「じゃあ、待っててもらっているので、こっちについてきてください。」
会長は、八八をカバンにしまうと立ち上がり僕について歩き出した。
僕たちが巫女のところに行くと、ユウと巫女が楽しそうに話をしていた。
「そうなんですね!さすがです、勉強になります。」
「ユウさんも、よくご存じじゃないですか。」
先ほどの場所で、ユウと巫女は、楽し気に話をしていた。
「なんか、あの二人楽しそうですね。」
「このまま、どっか行こうか。」
僕たちが、顔を見合わせていると、ユウがこちらを振りかえった。
「あ、来た来た。みなさん、アオイさんがお待ちですよ。」
ユウは、満面の笑顔で手をふっていた。
「あ、アオイさん・・」
「シュン、何も言うな。」
「とりあえず、話を聞いてみようか。」
ユウの様子に唖然としながら、僕たちは近づいて行った。
「お待たせしました。相談に乗っていただけると聞きまして、ご迷惑かとも思ったのです がご厚意に甘えさせていただきます。」
会長は、三人を代表するように巫女に挨拶をした。
「そんなに、畏まらないでください。さ、こちらにどうぞ。」
巫女は優しく微笑むと僕たちに先だって歩き出した。




