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八八冒険記  作者: 夢形えいて
1章
10/51

始まりの神社(sideシュン) 03

 僕とユウが、境内の中を調べていると、また、先ほどの巫女が歩いているところに出会った。

 「あら、またお会いしましたね。やはり、何かお困りごとがあるんじゃないですか?私でよければ話を聞きますので、こちらにどうぞ。」

 巫女は、先ほどと異なり、全てがわかっているかのように、少し強引に僕たちに声をかけてきた。

 「シュンさん、どうしますか?」

 「手がかりもないし、ついて行ってみるか。」

 巫女の様子を不審に思いながらも、手がかりがなく困っていた僕たちは、巫女の後についていくことにした。

 「すいません、さっきの連れが別の場所にいるので呼んできていいですか。」

 「ええ、もちろんです。」

 僕は、歩きだそうとする巫女を呼び止めると、会長たちを呼びに行くため、ベンチに向かって歩き出した。

 「会長、ヨシ先輩、さっきの巫女さんに、また会ったんですが、ちょっと気になるんで す。何かヒントをもらえるかもしれないので、話を聞いてみませんか。」

 僕がベンチに着くと、会長とヨシ先輩が八八を見ながら相談しているところだった。

 「そうだな、この御朱印帳を見てても何も分からないし、話を聞いてみるか」

 僕が声をかけると二人は顔をあげて、少し考えたあと一緒に巫女のところにいくことになった。

 「じゃあ、待っててもらっているので、こっちについてきてください。」

 会長は、八八をカバンにしまうと立ち上がり僕について歩き出した。

 僕たちが巫女のところに行くと、ユウと巫女が楽しそうに話をしていた。

 「そうなんですね!さすがです、勉強になります。」

 「ユウさんも、よくご存じじゃないですか。」

 先ほどの場所で、ユウと巫女は、楽し気に話をしていた。

 「なんか、あの二人楽しそうですね。」

 「このまま、どっか行こうか。」

 僕たちが、顔を見合わせていると、ユウがこちらを振りかえった。

  「あ、来た来た。みなさん、アオイさんがお待ちですよ。」

 ユウは、満面の笑顔で手をふっていた。

 「あ、アオイさん・・」

 「シュン、何も言うな。」

 「とりあえず、話を聞いてみようか。」

 ユウの様子に唖然としながら、僕たちは近づいて行った。

 「お待たせしました。相談に乗っていただけると聞きまして、ご迷惑かとも思ったのです がご厚意に甘えさせていただきます。」

 会長は、三人を代表するように巫女に挨拶をした。

 「そんなに、畏まらないでください。さ、こちらにどうぞ。」 

 巫女は優しく微笑むと僕たちに先だって歩き出した。


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