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楽しい外周探索。

ディアブロ王国の外周未開地の探索を開始して数日後。


大きい反応を感知した。


「逃げるぞ!強い奴がいる!」


魔物がたまたまこちらに移動していたためのと、平地の多い場所だった為、魔物を黙視する。


「見えた!」


____________________


名前持ち メツ オス

 レベル250


スキル

スカルニードル


固有スキル

スカルアーマー

四身一体

恐怖の叫び

凝視

____________________


メツか。奴の移動速度は遅い!

全力で逃げる





俺たちは無事に逃げ切った。

レベルはバグズより弱いがスキルが良く分からん。

正直あのスキル、嫌な予感しかしない。


名前持ちはレベルで判断したらいけない。これは身に染みて分かっていることだった。

しかもスキルの効果が良く分からない。

ガイコツのメツか


ルナは必至で逃げていたため魔眼で確認するのは出来ていなかった。


「みんな、奴のスキルやレベルを共有したい」

・・・・・






「うん、確かにスキルの効果がわからないよ。スケルトン系だから特殊な状態異常攻撃をし

てきそうだけど、今考えてもしかたがないよ。」


「ディアブロに入って数日で名前持ちか。今は切り替えて外周探索を終わらせるか。」


3人が俺の事をじっと見ていた。


「どうした?」


「ウインが楽しそうにしているから僕らはつい気になってしまったのさ。」

「まるではしゃいでいるように見えました。」

「ウインは蜂の巣にちょっかいを出して逃げてくる子供と一緒よ。子供のように遊んでるのよ。」


「ベリーの言うこと、よくわかります。」

「夜のベッドでも、もっと無邪気にはしゃいでくれないかい?」

何だろう?みんながやさしい目で俺を見る。

エムルの発言はスルーするが、確かに俺は無意識にはしゃいでいたのかもしれない。



ディアブロ王国の外周はガイコツだらけだった。


「あいつがもし同族支配を持ってて攻められてたら大陸の人間が全滅してたかもな。」


「そうだね。でも悪いことばかりじゃないんだよ。」

そう、レベル上げがはかどりすぎるのだ。



ルナとベリーは聖剣でガイコツを狩りまくる。

ガイコツは炎と光に弱い。

俺たちにとって倒しやすい相手だった。

全員が炎と光の攻撃を使え、密集するガイコツは範囲攻撃の餌食になっていた。


「どんどん倒します!」


「まだまだいけるわ!」


「ウイン。スケルトンの素材ごと燃やしてしまいたいんだ。やっても良いかい?」


「分かった、今回は気にせず狩りまくろう!」

ガイコツの素材は骨と魔石とボロボロの剣くらいだ。

燃やす尽くしても良いだろう。


「ルナ!ベリー!ガイコツの素材回収はしない!思いっきり行くぞ!」


俺たちはガイコツを狩りまくった。

素材を気にしない弱点攻撃によって、3人の魔物狩りはさらに効率アップする。

これによりレベルが上がることでステータスが上昇し、さらに魔物を多く倒せるようになった。

好循環が発生していた。


ガイコツを狩れるだけ狩った後はゴーレム・ガーゴイル・幽霊・コウモリと次々に撃破していく。

「今はゴーレムも簡単に倒せます。」

ルナはゴーレムを苦手としていたが、それは過去の話だ。

ルナのステータスは大幅に上昇し、聖剣を使えるようになったことで、ゴーレムを簡単に真っ二つに出来る。


アーサー王国と違って魔物の肉が少ない。

素材を駄目にしてもかまわないという方針でとにかく狩りまくった。


皆魔物を狩りに狩りまくった結果、


案の定みんな疲れている。


ルナはベッドにうつぶせで倒れこみ、ベリーは椅子に座り、机の上の腕を枕にして休む。

エムルはご褒美をねだりはじめた。

みんな疲れている。


「明日は休む。」


「ウイン。僕のご褒美をうやむやにしていないかい?」

またばれた。エムルはこういう事をなかなか見逃してくれない。


「分かった。みんな何か希望はあるか?エムルだけご褒美を出すのはダメだ。みんな少しづつ何かをやるぞ。」

これは暗にエムルのご褒美も少しだけな!と言っている。


「ウイン、ベリーは壁ドン、ルナはお菓子を作っておけば大丈夫なんだ。」


「お前!その発言はダメだ!みんなに謝れよ!」


「ベリー。君もそう思わないかい?」


「わ、私は・・・」


「ベリー。俺がマッサージしようか?」

俺は指をワキワキと動かした。


「だ、大丈夫よ」


「残念だ。ベリーはマッサージが効きそうな気がしたんだけどな。」

ベリーは敏感だ。背中を軽く指でなぞっただけで体をのけぞらせる。

正直俺がやってみたいのもあったのだ。


「ベリーは考え中で、エムルはなんだ?」


「僕は赤ちゃんプレイがしたいんだ。」


「そう言うのは却下だぞ?」


「違うんだよ!ただウインに抱っこしてもらって、僕にコーヒーを少しずつ飲ませてくれるだけで良いんだ。たまになでなでして赤ちゃんのようにするだけなんだ。僕だって本当はピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーピイいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!してほしいけど妥協しているんだよ!」


※自主規制です。


ベリーがビクンと反応しする。



「分かった。今日は夕食までエムルを抱っこしてコーヒーを飲ませるのをやるな。明日までにベリーは考えておいてくれ。」


「分かったわ。」


「早速始めようじゃないか。」

エムルは床に寝そべって俺を見つめた。


「ん?何してるんだ?」


「僕を抱っこする所からが始まりだよ。」

俺は大きくため息をついて露骨に嫌な顔をしたが、エムルは嬉しそうにしていた。

しまった!こいつに不快感を出しちゃいけない!エムルの思うつぼだ!

俺はエムルを抱き寄せて抱っこした。


エムルは手と足を使って抱き着いてきた。

俺は左腕でエムルを抱いて右手でコーヒーを淹(い)れた。

コーヒー持って椅子と机に戻ると対面に座っているベリーがこっちをジーっと見ていた。


「ベリー。君も同じご褒美にするかい?」

そう言いながらコップからコーヒーをちびちびと飲んでいた。


「哺乳瓶が必要だね。ウイン。作ってくれないかい?」


「ちょっと待て!これだけのために作るのか!?作らないぞ!」


「残念だけど、あきらめるよ。」

エムルは俺の左腕で頭を支えられ、俺の右手に持ったコップからちびちびと飲むプレイが続いた。


しばらくするとルナが下りてくる。

「何が行われているんですか?」

ルナは不思議そうに俺たちを見た。


「みんなにご褒美をあげることになった。夜ご飯までエムルのご褒美で明日はルナとベリーだ。」


「私はカラメル多めのコーヒープリンをウインに作ってもらってウインの膝の上で食べさせてもらいたいです。」

コーヒープリンのカラメル多めにすることでダブルビタープリンを作りたいと言っていたな。


「分かった。ベリーは決まったか?」


「私は剣を作ってほしいわ。もう少し軽いのにしたいのよ。」

俺・ベリー・ルナは剣を2本腰に差している。

一本は聖剣で2本目が俺が作った剣だ。俺とルナは2本目を軽いショートソードにしているが、ベリーは2本ともロングソードタイプだ。

そういえば腰のベルトが体に食い込むって言ってたな。


「分かった。明日の午前はルナ、午後はベリーのご褒美にするな。後ベリー。俺の膝に乗っても良いんだぞ。」


「だ、大丈夫よ。」


「そろそろご飯にしましょう。」


「まだ早いと思うんだ。」

こいつ!夜ご飯までの約束だったから、時間を遅らせる気だな!


「エムルのご褒美は夜ご飯までなのよ。出来るだけ遅らせたいんだわ。」


「ルールを延長したらどうだい?そうすればルナも食事を出来て、僕も幸せだよ。」


「お前、そうやってじわじわ時間を延長したりしないか?」


「そんなことはしないよ。」


「延長はしないけどご飯を食べさせてもらうプレイを追加するんじゃないか?」


「そういうプレイも大歓迎さ。」


「ご褒美終わりな。」


「ま、待ってくれないかい。」


「分かった。ご褒美をやるからそれで終わりな。」

俺はエムルの尻を強めに叩いた。


「んああ!はあ!はあ!」

エムルの顔が赤くなり呼吸も荒くなった。

エムルはこれだ。これだよ。と小声で言っていたが俺は無視した。


「終わりだ!」


ルナとベリーはかわいそうな者を見るような目でエムルを見つめていた。





◇





次の日の午前


「ルナ、カラメル多めのコーヒープリンは砂糖控えめってことで良いのか?」


「そうです!大人の方にも喜んで食べてもらえるダブルビタープリンにしたいんです。」


「分かった。まずは牛乳の代わりにカフェラテを使ってみる。牛乳が薄くなってしまう気がするけど、1回目は試しで作るぞ。」

プリンを作るのはそんなに難しい事じゃない。

水と砂糖を熱してカラメルを作り、卵・牛乳・砂糖を混ぜたものを蒸し焼きにすれば良いのだ。こだわってくると生クリームを使ったりと色々あるが、まずはシンプルに作ってみよう。


容器にカラメルを多めに入れて、砂糖控えめのコーヒープリンの元を容器に入れて、蒸し焼きにしていく。


「出来たぞ。」


ルナは早速試食するが反応が良くなかった。

俺も食べてみるが、物足りないな。

「普通にコーヒーとミルクを混ぜて作ったからか、薄くなってるな。錬金術でコーヒーとミルクの成分を濃縮して水っぽさを無くしてから作り直してみる。」


「お願いします。」


2回目はコーヒー成分が少なく、3回目で満足いくものが出来た。


ルナが俺の膝に乗ってくる。


「ん。」


「どうしました?」


「いや、急だったからびっくりした。」

そういえば俺の膝の上で食べるって言ってたな。

料理に夢中で忘れてた。


「ご褒美ですよ。ウインは夢中になって忘れてましたね?」


「そうだな。」

ルナの体の感触が気持ちいい。


みんなでコーヒープリンを食べるが、以外にも一番好評だったのはエムルだった。


「エムルに気に入ってもらえたのなら、大成功です!これはレシピを広める必要がありますね。」


そう言いながらルナは俺の膝の上でおいしそうにプリンを食べていた。





午後


「ベリーはどういう剣が良いとかあるか?」


「軽いのが良いけど、あまり短くしたくないのよ。」

俺のようにショートソードタイプはダメだな。


俺はそれっぽいものをストレージから出した。


細剣

刀

サーベル


「ベリーは刀が良い気がする。折れやすいっていう弱点もあるけど軽いぞ。」


ベリーは両手で武器を使うし、突き刺すより斬る攻撃が多い。

サーベルは片手持ち出し、細剣は斬るのに向かない。ロングソードは重くて論外だ。


ベリーは刀をぶんぶんと振る。

「良いわね。このタイプにするわ。」


俺は2本の刀を取り出した。ヤマトのサムライが腰に2本差しているが、それと同じものだ。


「この長い方より少しだけ短くしたいわ。」


「もう少し細いのと厚いのどっちが良い?」


「このままで良いわ。」


うん。刃渡り80センチ程度で作ってみよう。


俺は錬金術で刀を作った。


「振ってみてくれないか。」


「うーん。後少しだけ長くして、少しだけ薄くしてほしい。」


「分かった。」


俺が錬金術を使っている間、ベリーはずっとこっちを見ていた。


「出来たぞ!」


ベリーは刀を振りながらニコッと笑った。

「良いわね!これにするわ。ありがとう。」


こうして休みをはさみ、ディアブロ王国の外周未開地探索は終わった。





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