↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

45/124

ヘイトの失敗続き①

マスコミギルドの闇の支配者であるヘイトのもとに、クロノの定期報告が入った。


「最近デイブックからアーサー王国への魔道具の売り上げが激減しています。この状態がこのまま続けば、企業が倒産し、マスコミギルドの広告収入も激減します。」


「うむ、報告は聞いている。アーサー王国はスタンピードで国民の1割を失った。しばらく余裕のない状態が続くだろう。徐々に回復するのを待つしかないな。」


「なるほど、もう一つ気になる情報があります。アーサー王国が魔王国から大量の資源と魔道具を輸入しているようです。」


「アーサー王国と魔王国の間には、魔物の生息地帯が広がっている。大量の魔道具を輸入しているというのは間違いだろう。」


「失礼しました。報告は以上です。」

クロノは退室した。


アーサー王国の被害は思ったより大きい・・・か。

我が国もゴブリンの襲撃で大きな被害を受けた。

回復には数年かかるだろうな。


ヘイトの予想は外れていた。

アーサー王国はウインの活躍によって、大きく発展し始めている。




◇




しばらくするとクロノがまたも報告をした。

もちろん悪い報告だ。

「ヘイト様、自国の食料の値段が高騰しています。」


「ゴブリンの襲撃があった。値上がりするのは当然だろう。」


「はい、気になったのは、価格が2倍近くまで高騰していることです。高騰しすぎていると思い報告しました。」


「ゴブリンの襲撃があった南部は食料生産地帯だ。おかしいことではない。」


「失礼しました。報告は以上です。」


ふむ、これは思ったよりも、経済の回復に時間がかかりそうだな。

マスコミギルドの収益も右肩下がりで下がっている。


だが、我々マスコミギルドの優位は揺らがない。

実際には、冒険者が食料をアーサー王国に流していたのだ。

ヘイトの予想より事態は深刻だった。

今までアーサー王国からデイブックに届いていた食料の流れが逆回転を始めたのだ。

これはデイブックの国力低下が深刻であることを示していた。







◇




今度はアオールからの報告が入る。

当然悪いニュースだ。


「アーサー王国に魔物をなすりつけることができません。」


「どういうことだ?」


ア「今までは、デイブックの南西に住むアーサー王国の住人に魔物をなすりつけてきましたが、アーサー王国の住人が移住したようです。」


「アーサー王国は貧しい国のはずだ。移民させるほどの国力があるとは思えないが。」

隣国のアーサー王国は、生かさず殺さず、利益を吸い上げてきたのだ。


「わかりませんが、もしかしたら、先のゴブリンスタンピードで人口の1割を失っているので、空いた家屋に移住させたのかもしれません。」


「・・・・考えられなくはないか。」


「隣国に魔物を押し付けられないと、この国の大きな打撃となりますが、現状打てる手がありません。」


「増税しか手はないか。ご苦労だった。下がってくれ。」


「失礼しました。」


この後ヘイトは政府に圧力をかけて国民の増税を実行するが、そのことでこの国の国力を削ぐことになる。


こんこん


「入れ。」


「クロノです。海路からの輸入品の価格が上昇しています。原因は不明です。」



「またトラブルか!!」


「す、すみません。報告は以上です。失礼しました。」


くそ!トラブルばかりが起こる!

まったく!マスコミギルドの収入も減る一方だ!

ヘイトは気づいていない。輸入品の価格が上がった原因はアーサー王国の海路貿易が軌道に乗り始めた為だった。



ヘイトは自国内の状況には神経質に目を光らせていた。

その分周りの国の変化を探る余裕はなかったのだ。


ヘイトが気付かぬうちにアーサー王国とディアブロ王国の協力関係は一層強化されていた。

デイブックが隣国から放置され、距離を置かれる状況は日に日に進んでいる。

ヘイトの『隣国は生かさず殺さず』の戦略には穴があった。

穴の一つが隣国からの信頼を失うことだ。もう一つは、隣国に余力が出来ると即座に対策を取られてしまうのだ。






◇





デイブックの南部の未開地


ゴブリンキングは精鋭を集めてた。

「俺たちは力をつけている。もう少しの辛抱だ!また人間を襲いに行くぞ!」


「あと少しだ!あと少しで人間を殺せる!」



ゴブリン軍団は、デイブックの女をさらい、ゴブリンの数を増やしていた。

さらに、周囲の魔物を倒し、レベルアップを進め、前回の襲撃より強化された精鋭部隊が出来上がりつつあった。


デイブックのマスコミギルドは、様々な問題に追われ、ゴブリンの討伐は手付かずになっていた


最後までお読み頂きありがとうございます!ここまで少しでも、ほんの少しでも面白いと思っていただけた方はブクマ、そして下の☆☆☆☆☆から評価をお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。