エムルとルナにご褒美
俺たちは魔の森の魔物狩りを終えてすぐにディアブロ王国に向かった。
4人は魔王城で魔王、四天王と会議を開いた。
「また会議か。」
「そう言うな。短く済ませる。セイラ、説明を頼む。」
「はい。現在ディアブロ王国の街道整備の為、魔物の討伐が必要となっています。討伐が必要な個所は次の5点です。」
みんなにディアブロ王国の地図が渡され、地図の5か所に色が塗られていた。
「この色が塗られている所の魔物を倒せばいいのか?」
「その通りです。我々四天王で1か所、ウイン様のパーティーで1か所の討伐をお願いします。」
「早速行って来る。みんなは休んでいてくれ。」
俺が席を立とうとすると、エムル、ルナ、ベリーに服をつかまれた。
「今日はみんなで休まないかい?」
「みんなでゆっくりしましょう。」
「今日はみんなでゆっくりしたいわ。」
「そうか、わかった。」
うっかりしていた。みんな疲れているのだ。
特にルナはベッドの上にうつぶせに倒れたまま動かなくなることが多くなった。
俺は魔王城のサウナに入っていた。
ん?3人が入ってきたな。
エムル、ルナ、ベリーが俺の居るサウナに入ってきた。
「すぐに出るよ。」
すると3人に出口をふさがれた。
「ご褒美をください!」
「ん?」
「私はレベル80になりました!一緒にサウナに入るご褒美をください!」
「分かった。エムルとベリーも入ったままなのか?」
「皆さんにはお世話になっています。今回だけはみんなで入りたいです。」
「分かった。」
みんな距離が近い。
サウナの熱さと体の内側両方から熱くなる。俺はのぼせた。
サウナから上がるとエムルが話しかけてきた。
「僕にもご褒美が欲しいんだ。」
「あんまり変なのは却下するぞ!」
「分かっているよ。僕は考えに考え抜いたんだ。僕を鎖で拘束して」
「ハイ却下!」
俺はエムルの不穏な言葉にすかさずストップを入れる。
「待ってくれないかい!そこまでハードなプレイじゃないんだよ!」
「・・・話を聞こう。」
一応聞こう。エムルだからって決めつけはいけないな。
でもエムルの普段の行動にも落ち度はあるぞ。
「僕を鎖で拘束して、くすぐってほしいんだ。」
それくらいなら大丈夫か。
「全裸になったりするのはダメだぞ!」
「分かっているよ。でも君が楽しくなってきたらもっと大胆なプレイも大歓迎さ!」
「確認するけど、俺が鎖につながれたエムルをくすぐって、反応が無くなる位いじめる感じで良いか?」
「その通りだよ!早速始めようじゃないか!」
エムルの部屋に着くと、ベッドには手足をつなぐ用の鎖が用意されていた。しかも、拘束した者の力を封印する魔道具までついている本格仕様。
「はあ!はあ!僕はこの日の為にお金をつぎ込んで完成させたんだ!」
こいつの努力の方向が間違ってるぞ!
違う方向に努力してほしいものだ。
エムルは下着姿になり、ベッドに寝ころんだ。
「さあ、お願いするよ!出来れば僕が全力で抵抗するけど、その抵抗もむなしく強引に体をもてあそばれて僕がなすすべもなくなる状態にしてほしいんだ。優しい顔は向けず、僕を物か何かを見るような眼で見て僕の事は一切気にせず、僕の心と体を屈服させてほしいんだよ!」
やたら饒舌になったし注文が多い!
俺は無言でエムルの手足を拘束した。
腕輪のカシャンという音がするたびエムルの肌が赤く染まっていった。
「待ちに待ったよ!」ついにくるんだ!はあ!はあ!」
俺はエムルの体をくすぐった。
「んあああああ!」
「うおおおおおん!!!」
ベリーほどではないが、エムルも敏感だ。
「変な声出すなよ!ただくすぐってるだけだろ!」
「そう言う時はもっと命令口調でお願いするよ!」
・・・・・俺は無言でエムルをくすぐり続け、10分が経過。
「はあ!はあ!んああ!」
「よし!終わりだな!」
エムルは信じられないという顔をした。
「待ってくれないか?まだこれからじゃないか!」
「くすぐりって10分続けたら効果が無くなるだろ?」
「ウイン!君は手を抜いているんだ!君ならくすぐりを途中で止めたり、目隠しをしたりして、もっと本気で僕を追い詰めることが出来るはずなんだ!朝になるまでだって持たせることが出来るんだ!君は手を抜いている!やり直しを要求するよ!!」
「次は放置プレイだな!朝まで放置だ!ドMのエムルが喜ぶように朝まで放置だ!」
そう言って俺は部屋を後にした。
エムルは全力で鎖をガチャガチャさせながら叫んだ。
「待つんだ!君は僕の性癖を誤解しているよ!話し合いをしようじゃないか!出ていかないでくれ!お願いだよ!」
エムル、あいつ自分で封印の拘束具をつけられて、あんなにガチャガチャ鎖を鳴らして・・・・・・変わってるよな。
要望通りエムルが必死で抵抗するのを無視して俺はいじめたぞ。
ふー。これでエムルも満足してくれるだろう。
俺は部屋を出てたっぷり睡眠を取った。
エムルの部屋からは、朝になるまで鎖の音が鳴り響いた。
ウインは誤解していた。エムルは本当に放置プレイを嫌がっていた。
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