激戦の果てに
少年の眼中に捉える、見る無残な姿な和服を着た人物
驚く秒針に、いくどくなく打ち砕かれたような無表情な顔立ちの一人の青年の姿ーー
それはあまりにも皮肉な感情を再度噛み締めさせるように感じさせた
マテラスはやや眉を寄せて、目を引き締めたような眼差しで睨みつけながら言う
『虚、貴方が居る限り平穏な世界は訪れない』
『おや?これは珍しい...天種族って方が、なぜ生きているのですか?アルカナは私の体に吸収されてあなたがたの生存維持が不可能のはずでは?』
ごもっともでもあるがーー否。
『いいえ、私達はただアルカナを維持するためにしか存在がありません』
『ほう?』
『何故、天種族がアルカナを維持するためにしか存在しないのか...教えてあげましょうか?』
マテラスは、何も無い空中に円をなぞる様に楕円を描き
そして、拳をひとにぎりし、壁を叩くようにその円を打った。
パァンっと破裂音が鳴り響き、何も無い穴から無数に飛び出した鎖。それが虚の体に巻き付いたーー。
虚は、動こうともせずにただ言いこぼす
『鎖で、私をどうにか出来るとでも?』
『どうにか出来る?普通の鎖と判断したのですか?』
虚は、巻きついた鎖を力任せに外そうとした
しかし、びくともしない鎖に驚愕な顔を浮かべてるのもつかの間で、一人の少年...空斗が鎖に繋がれた虚に目掛けて走り出し。左手の刃を地面に突き刺して頭上から右手の持つ剣を振り落とした
しかし、切れることなく頭上で刃が止まる
虚は、ニヤけた顔を浮かべながら空斗に言い放つ
『そんな焼き付けの刃に、私が切れるとでも?』
刃が通らねぇ、丸でドラゴンの鱗見たいな硬さだ。
なら、これならどうだーー。
突き刺した刃を抜き取り、空中で身体を捻るように回転しながら体の軸戻に戻して二本の刃を再び虚の頭上に振り落とした。
やはり刃が通らない、それどころが...虚のあの余裕な顔が少し気になるーー。
マテラスは、微かな異変を感じつつはあった
それは、彼の刃が『通らない』事だ
覇王の剣は、絶対攻撃が『当たる』
破滅の剣は、絶対物理防御を『破壊する』
それら二本でも、『通らない』と『壊せない』の二文字は『絶対』的に『ない』のだ。
マテラスは、機械少女に問い掛けた
『ステラ、虚は一体なんなんのよ?』
少女は、左目の義眼を精密に分析し始めた
すると、さっきまで緩やかに空いた口は急に閉じる
噛み締めたような顔つきで言う
『...標的、詳細不明。ーー否、これは...。『理』の『中立者』ーー?』
その発言に、マテラスは耳を疑った。
第1、一人目の転生者でこの事態が起き
二人目の転生者で、それを阻止するものの叶わず
なら、三人目の彼は...『理』の『中立者』...?
何をふざけた事を、『理』は『全て』が『消えて』無くなった。なのに『中立者』?中間管理職かよっと思わせ振りを感じられないっといえば嘘になる。
機械少女は、マテラスの顔を見ながら言う
『私達の倒すべき存在が...今目の前にいる。つまり、彼は最後の敵ーー。って事になる』
マテラスは困惑はしていた、だが...機械少女や第三転生者の背中や顔を見るたびに恐れる部分が消えていくのがわかる。
盤上の世界に行かなくても、直伝にお迎えされるなんて天種族の恥だわ。なら、それ相当なりの魔力で弄ばせてもらうわーーー!
マテラスは左目に刻み波紋を浮かばせて、戦う彼の背中に魔力を注ぎ込んだ。
その同時に、虚に繋がれていた鎖が弾け飛ぶのと同時に彼は刃を空斗に振り落とそうとするが、熾烈な爆風が吹き放たれたーー。
白い白煙が辺りに巻き起こり、辺りは白いガス見たく覆われて自分以外の姿が見えない
そして何故か、忘れていた記憶が呼び覚まされた
それは、国家を築き上げたとある少女の事だ
停戦を条件にあらゆる活動を施し、安定した世界を俺と少女は成し遂げた。
そんな、数年後だ、その少女は死んだのだ。
婚約前提に、長々らと付き合った...だが突然の死に俺は当然受け取れなかった
聞けば、陰謀員が紛れて毒殺された。そんな話を間に受け止められるほど人は気丈じゃないーー。
気が付けば俺はーー人を反逆心を抱いていた。
自分の慈悲を、他者を殺すことにより...快感を覚えた
そっからは、国同士が熾烈化して、滅びゆく世界を俺は眺めていた。
ーー少女報いを、俺が代わって反逆しようーー。
何時からか、その言葉だけをかがけて居るようになっていた。人が陥た先にある闇深き絶望の淵へと、自ら歩むようにーー。
そんな状態で、どっからとも無く少年の声が聞こえた
『長いこと生きてるのを、俺は不振に感じていたぜーー虚。お前が初代転生者ってのは今気付かされた』
握りしめた刃に感触が感じ取れた、刃先に何かを握られているような気配だけは感じていた
しかし、動かない。握りしめた手は動かない。
薙ぎ払い事も、身動きを動かすことも、『圧縮』された様に『動かない』。
そして、霧払いの様に一瞬で場の視覚は白から先程いた瓦礫の山にふと戻る。当然虚の刃に握りしめていたのは空斗の存在、首筋ギリギリで指一つで止めていた
『対等になれば、勝てないなんてねぇ』
『貴様が?笑わせるな、『神』に近い存在の『理』の『中立者』だ...。ようやくアイツの側にーー!?』
薄っらと、揺らめく一人の少女が現れる
半透明で、青い髪の色と瞳、ドレス姿をした子が空斗の背後に現れた
虚は、驚愕の顔を浮かべてその少女の名前を言う
『ミヤビ...?』
うっすら頷き、少女は口を開いて話す
『貴方は、復讐の為に刃を向きそして...命があるものを奪い去った。私はそんな事を望んではなかった』
『...君が死んで殺されたんだぞ?』
『だとしてもよ。わたしは『平和』世界を強く望んでいたわ。なのに、あなた一人でこんな...こんな、荒れ果てた事をして、生きてる人は死ねば記憶を忘れ時間そのものを戻る『死に戻り』を繰り返して自分の悲しみに向き合わない...私はそれが悲しい』
少女は、声を堪えながら両目からこぼれ落ちる一筋の涙が地面にめがけて落ちる。
虚は、意思そのもので頑なにムキになり言い放つ
『君もか、君も理解してくれないのか!?君咲死ななければよかったんだ!そうだろ?違うのか!?』
少女は、問いかけにも答えず泣く
そして、空斗が後ろを振り向き少女に静かに言った
『癇癪中すまんが、ミヤビだっけ?わざわざ来てくれてありがとう...。君の『力』が必要なんだ。』
少女は、涙を拭き取り空斗の差し伸べた手を握った
その二人の手から強い光が放たれ、空斗の体に吸い込まれるように入って消えた
虚は、奥歯をこすらせ、噛みちぎるかのように空斗に睨みつけた。彼もまた後ろを振り向き、睨みつけた
『貴様、あいつをどこに消した?!』
『その発言には、誤りがるな...。『消した』んじゃない『トリガー』っとなった』
『ほざけ!!』
突進してくる虚を、空斗は左手顔を抑えて受け止めた
同時に振り抜かれた刀は、空斗の右手に収まるように握られていた
空斗は、深々な笑みを浮かべながら言う
『トリガーってのは、俺が今の今まで体内にいた精霊を俺の体を通じて『力』を出していた。詰まりだ、今の俺の体には...精霊が居ない。話筋からすればわかるだろ?』
彼の発言の意味はこうだ、封じられていた『精霊』は彼の目覚めでトリガーとなり体を通じて本来の力や生命力以上の力を出せる。今や精霊事態がいないもの抜けの体は、死者の魂を『吸収』して、体を通じてその人の『力』を引き出すことが出来る。
だが、リスクもある。もし仮に虚を撃破しだ場合
彼自身の『存在』していた『記憶』が『抹消』される
肉体も消え、本当の意味で『消失』するーー。
本来は、死者を取り込んではいけない禁忌だ
マテラスの魔力によりそれが可能となった今、全てをかけて終わらせる事が出来るのだ。
だが、彼には迷ってる暇がない
どんな選択肢があったとしても、結果は変わらない
奴を弔うために用意されたこの力を、全力に持って引き渡すしかないーー。
『さっき流行ってくれたなちきょうめ!』
『き、貴様はーー!?』
空斗の背後から現れだ図太い左手と顔に三本傷をおった中年層の男の姿が現れた
刀を平手で砕きそのまま腹を貫き、空中へと飛ばす
吐血を吐き散らし空中に舞い上がる
視界を空に振り向くと、左手で魔方陣を展開させて
『あの時のお礼を返えさせてもらうわ!』
回避行動を取るが、体が急に動かなくなる
視線をずらすと外壁の上から魔方陣を足元から展開させて槍で体を支えていた少女の姿が目に止まる
『死に損ないがぁぁぁぁーー!!』っと叫びと同時に放たれた射抜く魔法弾の柱が、彼の四肢をとらえて貫く
肩や足の関節などに突き刺さり、そこから熱気を上げる
虚の生命活動は、まだ終わってはいない
先程与えた腹のダメージは治っていた。
『くっ、だがこんな事しても...俺は死なねぇ!』
足掻こうとする虚は、体を動かすが、空斗が虚を見上げながら冷たく言い放つ
『『死なねぇ』?そいつは、誤算だぞ』
『何だと?』
上空はるか高くに、マテラスは強力な術式を組み立てていた。その術はすべてを消し飛ばす一撃を秘めている
だが、発動まて時間がかかる。時間を稼いでもらわなければ『特定』の『射程位置』に当たらないからだ
まったく、転生者って人使い荒い...。
その間に、ステラと魔剣は空中に留まる虚に剣戟や打撃を次々に入れ始めるーー。
だが、傷口は深くても蘇生が早い
そしてやがて、虚は強制的に自分の肉体を削ぎ剥がし
空斗がいる場所に滑落してくるーー
それを見兼ねた、顔に三本傷を負った人が大地を踏みけるようには走り出して高く飛び虚の顔を強く蹴りつけた
地面に叩き込まれるように、轟音を鳴らし辺りは血飛沫が飛び散るが...。
熱気を上げながら、人体が蘇生を初めて人体模型のような顔や両足腕でこちらをギロっと眺めながら言う
『ほら、どんなにしても私は死なない。この結果には、変わりがねぇんだよ!!』
ゆっくりと、虚は立ち上がり半分が蘇生完了していた。
折れた剣を自分の血をつけた瞬間、繋ぎ目が合さるようにくっつき戻に戻る
空斗は、まだ諦めた様な顔ををしていなかった
目に揺らぐ光が、線を引く様に、それに反応を示すかのように光を放つ双方の剣
犬歯を剥き出し、空斗は虚の元に走り出した
お互いの刃が火花をちらつかせ、交互な熾烈な打ち合い
それが数分間にわたり起きて、空斗は後ろに向かって飛び
虚も、半歩さがる。
そして再び、魔方陣での虚に縛りと射抜く四肢。
『またか!くどいわ!』っと叫けんだ瞬間、頭上からのマテラスの魔力解放が図太い円柱で虚に目掛けて放たれたーー。
大地は揺らぎ、瓦礫は消し飛び、轟音を奏でた
巨大な楕円状を描き、虚は肉体を削ぎ剥がされた
しかし、以前立ち上がるり叫ぶーー
『負けないぞ、まだ...私はーー!』
だが、ふと自分の体に何かが生えた気がした
一本の剣、心部を貫かれていた
後ろを振り向くと、空斗の姿が移る
『さようなら、貴方は私が好きだった人...。やすらかに眠ってーーー』
ミヤビは、心部から上に切り上げてそのまんま切り下げた
真っ二つに割れるように切り裂かれて、二つの死体は大地に転げ落ちたーー。




