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ウラニス戦記  作者: 7s9
第3章 第Ⅲ次戦

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2/2

第17話 


前回まで〜導入



戦争開始20分後。

敵は新たな巨大ゲートを上空100mに作り出し、大量の兵を送り込んできた。


一際大きな存在感を放つのは、マイナス準1級のクラッド。

バリリオンズ陣営の誰もが、未だかつて、対戦はおろか、見たことすらない、雲型のメレピーであった。

その脅威を、彼らは知る由もなかった。



状況を飲み込み切れず、ひたすら防御に徹する隊員達。

ナークは周りで乱戦するC級隊員達にたかる2級以上のメレピーをひたすら倒していたのだった。





ナーク

「とりあえず立て直すため、北東部の防衛にあたっている4部隊の戦闘員は、少しずつでいいからこの地点に向かって欲しい」


ナークは時計で全員に位置状況を知らせた。

合流地点にしたのは、ナークから北に500mの地点だ。ナーク達は南西部へ進行していたが、先陣のナークがやや後方へ下がる事となった。







残る隊員は34名

ヒル、ネラ、サマンダーがナークから北西に400mほど離れたところで集まっていた。

クラル、アレンは北西に900m、1200mにいた。ザンとケラを含む9人が、ある程度まとまってナークから北に600mのところにいた。ナークから東に300mのところでは、別の隊の7人が互いに近くにいた。

北に1100mのところには、別の隊の10人が集まっている。

ヒュラは、ナークから西に150mのところにいた。そして、マラルは、北西に1800m離れたところで孤立していた。


ヒュラがスコーピア3体のコアを剣で的確に切り刻む。


メレピーとバリリオンズの強さ指標


B級がマイナス準1級クラスB級上位ならマイナス1級B級最上位ならA級下位に並ぶ。C級下位で準1級C級中位で1級クラスC級上位で0級〜クラス

山場1


開始12〜19分 クラッド登場1分前まで


ヒルが、(ハヤブサ型)ファルコに体当たりされている。盾に嘴が食い込み、ヒルの腹にジリジリと近づく。ヒルはファルコと宙を旋回していた。

ヒルは目の前のファルコの羽に何度か弱めのサテライトを放った。飛行力を落とそうとしていたのだ。

他のファルコもヒルに体当たりしようとしていた。

ヒルは、タイミングを見計らって、ファルコが2体、正面衝突するギリギリで盾を解除して起爆性のサテライトを起動した。墜落しながら、超予測でサテライトを調整した。

サテライトはファルコに命中せず、ファルコは正面衝突をギリギリで回避してヒルに向き直って攻撃しに来た。


ヒル(羽が少し損傷している。ここを狙う!)

ヒルは2体のファルコの前でワイヤー網を展開し、ワイヤーにチェンジで刃物を生やした。0.3秒前に組み立てた攻撃手順

「ドメイン アーム 属性 工

 + ドメイン ルーム 属性 チェンジ」

でファルコの羽を切り刻んだ。

ワイヤーはファルコ2体に絡み付いたが、ファルコはふらふらと飛行し続けた。

向き直ったファルコがヒルに攻撃を仕掛けて来たところに、サマンダーが現れ、針状のフィールドでファルコは串刺しになった。

ヒルは地面から3mのところで、サマンダーのフィールドによりクッションのように減速して、ゆっくりと着陸した。

その後アピソが複数体、同時に遠距離斬撃を送り込み、サマンダーはドーム状の固化した膜状フィールドを、ヒルを含む空間、半径30mほどに敷いた。

そして、サマンダー自身はすぐにフィールドを縮小してステルスを起動し、ヒルはサマンダーの膜状フィールドのバリアが壊れ次第、アピソ2体を撃ち落として、また逃げ回り、耐久戦を続けた。



ナーク

「いいか、みんな、聞こえるか?よく聞いてくれ。

敵は、どうやら、ゲートを発生させるメレピーを大量に送り込んでいるらしい」


ナークは自分が率いる部隊の9名と、周辺で緩やかに協力体制をとっている残る24名に連絡を取り、連絡が繋がっていることを(通信用の腕時計を見ながら)確認して、こう説明した。


ナークが一呼吸おく。タイガを交わして切り付けた。



山場2


ナーク

「人型がいるかもしれないから気を付けろ。

各自、何かあったらすぐに連絡だ」

ナークが中心の方、南西部から次々とやってくる大量のメレピー達と交戦する。



戦争開始21分時点

ナーク達はマラルが北西部の遠くの方で大爆発を起こすのを見た。マラルの位置情報を確認したナークは、アレンにマラルを気にかけるよう伝える。

この時、ナークから見て、アレン、クラルは北北西に900m、550m、ヒル達は北西に300m、マラルは北に1100m、ケラ達は北に450m、ヒュラは北西に200mで、目標地点はナークから400m北、ケラ達がいるすぐ南だった。


雲型クラッドが進行する方向は、北北東で、ナークから北に700mのところで、合流目標地点から300m離れ、また離れ続けていたので、合流時には1km近く離れるはずだとナークは考えた。







ナークから北に1800m離れた地点で孤立してしまったマラル。彼は、北東部の防衛にあたる隊員、開始15分時点で残り34名の隊員の中で、ナークから最も離れて、外側の方に取り残されてしまっていた。



発生したゲートから現れた準2級以下の兵が、一斉に外側へと向かっていく。マラルは、流れに飲まれてしまっていた。


30体のカラス型クローと80体のトカゲ型リザルド、そして20体ほどのスコーピアと10体ほどのアンテが、マラルを取り囲み、攻撃しながら詰め寄って来ていた。

マラルは、高く飛び上がり、4種のメレピーの中で、1番遠まきにマラルを攻撃するクローの集まっている方へ、ほとんど全てのフィールドを集中させた。

そして、フィールドをクローへ解き放った。マラルは全身を球状の分厚いシールドで覆った。

フィールドは圧縮されて大爆発を起こし、30体のクローは全て木っ端微塵となり、マラルを取り囲むメレピーの3分の1が壊滅状態になり吹き飛ばされた。

爆発は、マラルから50m離れた地点で、半径20mの熱球を作り、半径100mに猛烈な爆風を放った。

マラルは、爆風を受けて地面に叩きつけられたが、ルームのチャージ、リフレクトでバウンドして飛行し、上空200mほどにまで達した。

シールドを解除し、大量のサテライトとステートメントの爆破を組み合わせた強力な弾を空中で構えて一斉発射しようとした。



ナークから北西に1200m離れた地点


アレンは、大規模な爆発がマラルの仕業であると、すぐに気づいた。

アレン

「まったく、味方ごと吹き飛ばす気かよ」

アレンはプラズマを足から噴出しながら浮遊してメレピーの残骸を這い回り飛びついたり舌を伸ばすトカゲ型リザルドの大群を切り刻んでいた。

アレンは、ナークからの連絡を受け、マラルを気にかけるようにした。


「マラルも、力馬鹿なところはあるが、戦争準備とC級の訓練で多少成長してるよな。

この辺メレピー2級以下ばっかだし、ナークがいるから、隔系のマラルの心配はいらない気がするけどな。

ただあいつはまだそんなに強くないから、俺が様子見てやる」


「そうだ、これってナークが、公然と俺の方がマラルより格上だって認めてる事になるんじゃねえの?」


ちょっと浮かれてアンテ3体をプラズマ剣1発で叩き切る。


「まぁ、当たり前か、俺は強いからな。

ナークすら超える戦士なんだから、そのくらい当然だ」引き


ナーク

「僕たちは、おとりに使われているらしい」


戦争開始から22分経過 



ナーク

「今から約40分持ち堪えて欲しい。

約5分後に、S級隊員の1人が、中央に近い方でこちら側に動員されるハドラリアー軍の流れを止めてくれるらしい。

とりあえず、今から徹底して防御と時間稼ぎに努めて、踏ん張って欲しい。

戦線離脱をしないことを最優先に、できるだけこの場に踏みとどまって欲しい。敵は倒せなくてもいい。

遠くの方へ侵攻する奴らは無視して構わない」




マラル

「ビビりナーク野郎!頭に来たぜ。

だいたい、この敵の渦の中、真ん中の連中は何やってんだよ。

両側から挟むんじゃねえのかよ。

こっちが散り散りにされてんじゃねえか」


マラルがスコーピア2体を手から放出した爆砲で倒すが、別のスコーピア6体が取り囲み詰め寄る。


ケラ

「これ、ちゃんと戦術あってのことなの?

状況的にこっちが劣勢で悪あがきしてるようにしか見えないけど」


ネラ

「きっと、僕たちに敵の流れを誘導して、外側と内側から敵を叩く作戦なんだろう。

総襲撃で防衛に回せる戦力が、量的にたぶん、こちらが不利なんじゃないかな」


ヒル

(少なめに見積もっても、敵のメレピーは7万はいるはず。

1つのゲートで送り込める兵は多くとも4000体くらいが限界で、ゲート発生機能を持つメレピーなら、1回に付き100体程度が限度。

バリリオンズの戦闘員全員を合わせて25000人のはず。

これはつまり、俺らの隊に敵の戦力がかなり集中しているって事になるな。)



空の上に人型ハドラリアーが1人。怪しげな笑みを浮かべる。

デルト・プペフだった。



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