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ウラニス戦記  作者: 7s9
第3章 第Ⅲ次戦

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敗北

第31話




ヒュラは、ピネトラに頭を触られるより前に、戦闘不能になって離脱したようだった。




152分30秒後

ピネトラ

「この星の住民って、体にエネルギーみなぎったりとかしない?

さっきのルークとか、この星ってめっちゃみんなエネルギー豊富で楽しそうだね」


ユノモスとピネトラは、辺り一体のバリリオンズの兵を一掃していた。








1級から0級のメレピーの集団と、大量の3級、2級のメレピーの軍団に苦戦する散り散りになった隊員達。

ピネトラとユノモスが歩き回って偵察しながら、思いついたように時々、隊員を倒して回った。

まるで、ハエ叩きをするような戦いようだった。


ほとんどの重要戦力が敗れてしまったバリリオンズ陣営は、条約を改めて鑑みた。

敗北しか当然許されない状況の中で、どのように交渉を進めるかという話の流れになっていた。



ピネトラが、楽しそうに軽快に歩く。


ユノモス

「お前、どんな戦い方して、その傷作ったんだ?」


ピネトラ

「ちょっと楽しんじゃってね。敵につけられちゃった」


ユノモス

「お前がそんな傷を受けるなんて、相当浮かれてたんだろ?

戦いは遊びじゃないんだ。舐めてかかるな。

手を抜き過ぎたら、次はもっと痛い目見るぞ!」


ピネトラ

「僕、手抜いてないんだけど。

別に浮かれてるわけじゃないし。

第一、あいつ -ルークって言ったかな?-

君、たぶん彼に勝てないよ」


ユノモスが顔色を赤らめるように(なのか青ざめているのか、よくわからない具合に、とても濃く)して、ピネトラを睨みつけた。

怒りだった。


ユノモス

「俺が勝てないだと?

肉体戦といい将の強さといい、ハドラリアー最恐の、ウラニス6最高戦力の俺が、勝てないだと?」

ピネトラ

「いや知らないよ。また今度、襲撃した時に戦ってみなよ?」

ユノモス

「にしたって、お前が傷をつけられる免罪符にはならんが。お前が調子乗ってただけだろ?」

ピネトラ

「小さいかすり傷はそうだね。

油断とか、ちょっと攻め過ぎたり、はあったかも。

でも、この頬の大きめの切り傷と、左腕の切り傷、

んで、このお腹の打撃は、完全にあいつにしてやられたよ。

もう一回戦えないかなぁ」

ピネトラは、服をめくり腹の大きな青あざをユノモスに見せた。

ユノモスは、あまり顔には出さなかったものの、内心驚きながら考えていた。

(どういう事だ?ルークってネゲント系の第1世代じゃないのか?

なぜピネトラがこんな傷を受けるんだ?

ともかく、奴には最大限の警戒を要する事は間違いない。)







バリリオンズが、白旗を挙げた。




ヒュラ達は、戦争終了と敗戦を受けて、訓練寮の寝室でクタクタになって眠りこけた。


メレピン使用は、身体的な消耗やダメージは基本的に伴わないが、エネルギー利用と精神的疲労を伴う。

極度な消耗を強いられる国家戦争の終了後には、大きな精神的負荷と疲労感が伴う。

初戦闘者の大半は、電池が切れたように12時間は眠りこけ、時間遅れの空腹感に襲われる。


なお、極度の精神疲労により摩耗して、精神疾患を引き起こさないよう、特別な療養措置と休暇特権を初めとし、多くの特権がバリリオンズ隊員には存在する。







ヒュラが目覚めると、ネラとケラが暗い顔をしてヒュラを覗き込んでいた。


ヒュラは驚いて跳ね上がったが、そこは自分の部屋ではなく、病室のようだった。

身体中に管が繋がれている。


ヒュラは、敗戦を思い出した。そして、ナークの言葉を思い出す。


ヒュラ

「あの後、どうなったんだ?それで、僕はなぜこんなところに?」


ネラ

「意識を取り戻したんだね。よかった。君が3日間も眠りっぱなしだから、起き上がらないかと心配したよ!」


ケラ

「きっと、戦場であり得ないほどのフィールドを展開してウラニス1と6のトップと戦ったんだから、相当な疲労が溢れ出て昏睡したのよ」


ナーク達一行がヒュラの病室に面会に来た。


ナーク

「なんだ、もう目覚めてたのか。ヒュラ」


マラル、アレン、ザン

「おいヒュラ、戦場で全能力を使ってたって本当か?詳しく聞かせろよ」


ヒル

「そんなことより、今ウラニス7がどうなってるのかわかってるのか?俺らは今回の反省点を各自洗い出して鍛錬すべきだ!全員で今すぐ会議だ」


ヒュラ

「あの後、どうなったんだ?」


ヒル

「地獄だよ!この調子でやられ調子なら、俺たちの国は愚か、星の文明丸ごと滅亡だ!」


ナーク

「まずは意識を取り戻して、おめでとうヒュラ。ヒル、話はそれからだ。ゆっくり順を追って話そう」





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