修行 その三十六 神子
いつも、つたない作品をお読みくださいまして、ありがとうございます。
m(_ _)m
今日は「あなたのお城の小人さん」のマンガ版2〜4巻が届いたので執筆はお休みです。
カサイサンの次回作にご期待ください。
これからも楽しんでいただけると嬉しいです。
「ザザちゃんっていうのね。ちゃんとご挨拶できて偉いわ! わたしはリルカのお友達のハンナっていうの。よろしくね!」
ハンナさんはそう言うと、ザザちゃんの茶色の髪を優しく撫でてくれたの。ザザちゃんも嬉しそうね!
大人の人が挨拶を返してくれたし褒めてくれたからか、フンスと鼻息を出して得意そう。
メルル知ってる。こういうのを「ドヤ顔」っていうのよね。ザザちゃんがやると、とっても可愛いけどね!
「それから……こちらの方たちは、メルル様のお付きでレイ様とユルン様です」
リルカお姉ちゃんは、ハンナお姉ちゃんにレイお姉ちゃんとユルンお姉ちゃんを紹介したの。念話でレイお姉ちゃんが『レイたちも紹介するのデス!』ってリルカお姉ちゃんにせっついていたのは内緒よ?
ハンナさんは立ち上がると、レイお姉ちゃんたちにご挨拶したの。
「はじめまして、レイ様。ユルン様。わたしはハンナと申します。以後、お見知りおきをお願いいたしますわ。……メルル様のお付きということは、お二人はもしや愛護神様の……」
ハンナさんは丁寧に頭を下げたあと、レイお姉ちゃんたちに交互に見たあと少し言葉につまったんだけど……。
「そこまででいいぜ? おいらたちの正体はまあ、大抵の村人は知ってるがな。それでも天下の往来で話すこっちゃねえだろ」
と、ユルンお姉ちゃんが止めてくれたの。
お姉ちゃんが言う通り、お姉ちゃんたちが神獣でありママの眷属であることは、村に住んでる人たちは知っているのよね。
でも、村の外から来る人たちには内緒だから、大通りでは話さないでね? っていうこと。
こういうのを「こーぜんのひみつ」っていうのかな?
ハンナさんもそれが分かったみたい。「失礼いたしました」と言って頭を下げたの。それから……。
「ごめんなさいね、リルカ。あんまり久しぶりだったから、つい呼び止めちゃって! わたしは先に実家に帰るから、また改めて神殿にご挨拶に伺うわ。メルル様にザザちゃん、レイ様、ユルン様も、それでは失礼いたしますね」
そう言うと、また丁寧にお辞儀して馬車に戻っていったの。明るくて元気なお姉さんだったね! あと優しいし。
ハンナさんを見送っていると馬車の窓からこっちを見てる子がいたの。男の子かな?
手を振ってあげたら、ニコッと笑って振り返してくれたの。さっき言ってたハンナさんの子供なのかなぁ。お顔もハンナさんに似てる気がするし。
もし、ハンナさんと神殿に来てくれたら、一緒に遊べるかな?
そうして、みんなとお友達になれたらいいね!
……馬車に戻る途中でハンナさんがつぶやいているのが、ちょっと聞こえたんだけど……。
『ザザちゃん……珍しい名前だけど、どこかで聞いたような気がするわ……どこだったかしら?』って。
もしかしたら、ザザちゃんの家族について何か分かるかもしれないし……ザザちゃんも家族と一緒に居られる方がいいよね?
でもでも、そうしたら孤児院から出て行っちゃうと思うし、一緒に遊びにいけなくなっちゃうかも……。せっかくお友達になったのに、それは嫌なの……。
メルルはどうしたらいいのかなぁ?
いつのまにか続巻がたくさん出ていてビックリ。^_^;
チィヒーロちゃん可愛い。見習いたい、この可愛さ。




