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だからナンだ。

「リンちゃんはすごいよね!100点だって!」


「リンさんはなんか暮らしてる世界が違うみたいよね」


「リンちゃんなら生徒会長やれそうだよ!立候補しなよー!」


「あの子なんか嫌いなのよ。私なんでもできます感出してくるから」


「リン、あなたはもっとすごいことできるのよ!!」


―深夜××学校屋上

「ガシャン」


「すぅ…、うるせーーーー!!!!!!!」

誰もいない校内に、大きく甲高い声が響き渡る。

声の正体は町内での模試が1位を取るほど優秀な少女リン


リンは昔から頭が良かったわけではない。ただ自分ができないというのを自分のプライドが許せなく、ひたすら努力して頑張った証がテストや成績として残る。それがリンにとって嬉しかった。ただそれだけだったのだ。


「もう、疲れた。自慢したかった訳じゃないんだけどさぁ…。」

そう言いながらリンは屋上のフェンスを登り、フェンスの奥に足を着けた。

ここから感じる涼しい風だけが、今のリンを癒すものだった。


「…降りてやろうかな。」

と呟くリンは地面への高さを見て、落ちたら軽傷では済まないなと感じ身震いした。


「へい、なにしてんのぉ?」

後ろから唐突に聞こえた声にリンはびっくりし、腰を抜かした。


「だ、誰??」

後ろを振り返るとそこには、リンの昔からの幼なじみであるノゾミが立っていた。

ノゾミはリンが昔から意地張りで、負けず嫌いなところを知っている女の子だ。


「髪色、校則違反でしょ、ノゾミ」

月のあかりに照らされたノゾミの髪色は金色に光っており、リン達のいる学校の校則にある髪の毛は地毛の状態を保つこと、その為金髪でいることは違反してるのではとリンは指摘をした。


「細かいことはいいの〜 優秀っ子ちゃん」

そう言いながらノゾミは手で髪を梳かす仕草をした。

ノゾミのその発言と行動にリンは少しムスッとしてノゾミを見るのをやめた。


「それでぇ、リン? そこで何をしてるの」

さっきまでゆるやかな声で語りかけてきていたノゾミの声が少し、緊張が走るような雰囲気に変わった。


「…少し愚痴を話してもいい?」

リンは後ろにいるノゾミの方に顔を向けずにそのまま月に話しかけるように喋った。


「ご自由に〜?」


「私、昔から優秀だ、とか偉いね、とか凄いね、って言われ続けていたノゾミは知ってるよね?」


「そーだね。」


「なんか、勉強が出来るからって あれもこれもできるよねってみんな私に勝手な意見を押し付けてきて」


「うんうん。」


「ただ、そうやって言われてるだけで、見知らぬ誰かに嫉妬されるし 母親からも優秀だからってプレッシャーを感じるような発言をされるし」


「そーだったの?」


「そうなの! 私ノゾミが行くって言ってた高校に行きたいって親に言ったの、そしたらなんて言われたと思う!?」


「うーん。頑張れ、とかじゃなさそうだね」


「リン、あなたはもっとすごいことできるのよ。そんな中途半端な高校じゃなく、もっと優秀な所に行きなさい。だってさ!!なんなんだよ!!」


「いや、こっちの自由じゃね!? 周りのして欲しい事だけ受け入れて 私のしたい事やりたい事はみんなフル無視!!ふざけるな!ってなったの…、だから、だからここから降りたら少しは自分の意思で動いたことになるかなって」

そう言いながら身体を震わせて振り向くリンの目には涙今にも溢れてきそうな表情をしていた。


「…カシャ」

ノゾミは持っていたスマホで後ろを振り向いた瞬間のリンの写真を1枚だけ撮った。


「…は??」

涙がポロポロでながらもノゾミの行動にリンは困惑した。


「みてみて、この写真、美女じゃね?」

そう言って見せてきたノゾミのスマホには目元が赤くなって少しだけ鼻水みたいなのが垂れてるリンの写真だった。


「ねぇ!!消してぇ!」

必死にフェンスの先にあるノゾミのスマホを掴もうとリンは手を伸ばすが、その度にノゾミがスマホを届かない所に持っていく。


「消したかったら、フェンス登ってこっちに来てみな!」

そう言って笑いながら煽るノゾミにリンは


「やってやろうじゃない!」

と言いフェンスに手足をかけ、すごいスピードで駆け上がり、フェンスをのぼりきった。


「がっしゃーん!!」

リンはフェンスを蹴り飛ばしその勢いでノゾミの方に飛んだ。

リンの身体はノゾミに思いっきりぶつかり、ノゾミのスマホはノゾミの手から吹き飛んだ。


「いったぁ、何すんの!」

倒れた身体をあげると同時にノゾミはぶつけてない頭の後頭部をなでながら、リンに声を上げた。


「あんたがあんな!ブスな顔撮るからでしょ!」

リンも倒れた身体をあげてノゾミの顔に指をさしながら怒鳴った。


2人とも睨み合いになり、お互いのキレてる顔に何故かツボって笑いあいながら、ゆっくり腰を下ろした。


―数分後


「はぁー、笑った笑った」

そう言いながら涙を指でリンは拭いた。


「あー、お腹空いたぁ カレー食いに行こー」


「はぁ??今からどこも空いてないけど?」


「じゃあ、明日、行こーぜー」


「出来るわけないでしょ、明日学校よ?」


「サボればいいじゃん、あ、なにー??優秀っ子ちゃんだからまた ナントカ違反とか言うの??」


「はぁ??上等じゃない!カレーでもなんでもサボって行ってやるわ!」


「おぉ、さすが負けず嫌いのリンちゃん…、昔から変わんないねぇ…。」


「…ところでなんで急にカレー?」


「んー、ナンとなく?」

ありくらげ。です

めちゃくちゃ誤字しやすいので、おやと思ったら教えてもらえると嬉しいです!

ちなみに感想くれるとめちゃくちゃ喜びます。

ストーリーに干渉しない程度の質問にはお答えします。

ではまた。

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