エピローグ<ラピス視点>
<ラピス視点>
死んでしまったかと思ったアリアは、ローガン先生の持っていた『復活の宝珠』で蘇った。
その後、学院に持ち帰ったフェニックスの卵をアリアが温めていると、かわいい金色の羽毛を持った鳥が産まれたらしい。黄金の鳥は、いつもアリアの肩に乗って離れないそうだ。
肩にフェニックスを乗せている聖女というのはなかなかにチート仕様だ。
なぜか、フェニックスが復活してから私の体が男性になることはなくなり、やむなく私は学院を一旦退学することとした。
カイルと剣を競い合ったあの日々が懐かしい。
学院を退学した私にカイルはマメに手紙をくれていて、それが私の何よりもの楽しみとなっていた。
今日は学院の休みに合わせて、カイルがラクロア家まで遊びに来ており、二人で丘まで遠乗りに向かった。
爽やかな風が吹く中、草花は生い茂りミツバチが飛んでいる。
私たちは草原の丘に座り、遠くに見える海を見ていた。
「今度、アリア嬢とローガン先生が土の神殿に向かうらしい。
土の神殿にある『慈愛の雫』という宝がローガン先生の妹さんの治癒に効くかもしれないそうだ」
カイルが優しい瞳で私を見て言った。
「私も同行しようと思うのだが、ラピスも来てくれるか?」
「はい。ぜひ行きたいです」
私がカイルの目を見つめ答えると、カイルは私の肩を引き寄せ口付けた。
「ラピス、愛している。
ずっと私のそばにいてくれ」
カイルが唇から顔を離し、ささやいた。
「カイル、愛してます。私は幸せです」
私がカイルを見つめて言うと、カイルは微笑み、再びゆっくりと私に口付けた。
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