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因番鬼様  作者: ツヨシ
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6

ふ・こ・う・に・な・る


そう動いた。


欄子の身体はわなわなと震えだし、顔が真っ赤になった。


「いやよ! 私は目瑠瀬出素君と付き合いたいのよ。長く幸せに!」


その時、その場の空気が変わった。


どう表現したらよいのかわからないが、とにかく瞬時に変わったのだ。


それが私にははっきりとわかった。


十円玉がゆっくりと、実にゆっくりと動き始めた。


そして「はい」のところに止まった。


十円玉を見る蘭子の目から、とめどなく涙が溢れ出した。



次の日、少し送れて学校に行くと、大きな騒ぎとなっていた。


なんでも学校の門をくぐったところで蘭子が倒れ、後から来た芽瑠瀬出素も同じく学校に入ったところで倒れて動かなくなったそうだ。


二人とも救急車で病院に運ばれたと言う。


昼休みに、これ以上はないほどの悲痛な顔で先生がみんなに告げた。


蘭子と芽瑠瀬出素が亡くなったということを。


その時私は、おばあちゃんから聞いた昔話の一節を思い出した。


この世で添い遂げられないのなら、あの世で、と。


私は理解した。蘭子がそう望み、因番鬼様がそれを叶えたのだということを。



      終

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