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統合運用失敗事例集

 こうした具体的な事例集は統合軍参謀マニュアルには書かれていません。

 過去に実際にあった有名な事例をいくつか紹介します。



 1.日本陸軍・海軍

 戦前の日本陸軍と海軍は非常に仲が悪いことで有名です。このことに関する書籍は本屋に行けばいくらでもありますし、日本的組織論の失敗の典型例として取り上げられていることもよく見かけます。


 ・あきつ丸…日本「陸軍」が保有していた上陸用舟艇です。wikipediaでは諸事情とされていますが、まぎれもなく日本陸軍が持っていた軍艦でした。


 ・海軍陸戦隊…日本版海兵隊といえば聞こえはいいかもしれませんが、そこまで精強というわけでもなく、なぜ海軍が持っていたのかよくわかりません。戦局にも大きな影響は与えていません。



 2.アメリカ陸軍・海軍・空軍

 日本ほどではないですが、アメリカ軍内でもたびたびトラブルが発生します。


 ・日本が絡む有名なものとしては第二次世界大戦太平洋戦線での、海軍ニミッツ提督と陸軍マッカーサー将軍の戦争方針の違いは有名でした。この対立は首都ワシントンにも持ち込まれ、陸軍と海軍の作戦方針の対立は戦争が終わるまで続きました。


 ・第二次大戦終戦直後、ソ連との軍拡競争が始まりますが、核兵器の運用方法をめぐって海軍が空母による核攻撃、陸軍が戦略爆撃機による核攻撃を主張し真っ向対立します。

 その対立の仲裁を行い、心労のあまり任期途中で辞任したフォレスタル初代国防長官は結果として空母の名前にもなりました。


 ・1979年に発生した、在イランアメリカ大使館人質事件で特殊部隊を投入して救助を試みたアメリカ軍が結果として失敗した話も、特殊作戦軍という統合軍設立のきっかけになりました。

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