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語られることのない物語  作者: 美羽
緑の柱番外編
4/10

天国というものがあるのなら

と、いう訳で天国組の対話。

こんな大人数さばききれないので会話文のみでお送りします。

アルザス→ア ミオ→ミ ウォルフリング→ウ

ラウゼ(当時の赤の族長)→ラ

ゴードン(当時の黄の族長)→ゴ

ウ「お、お前ら久しぶりー」


ミ「あらウォルフ、やっと来たの?」


ア「数百年ぶりか。

ここだとあまり時の流れは感じないけどな」


ウ「いやー思いの外フィリアが城に来なくてさー。

……なんだよラウゼ、そんな睨んで」


ラ「俺は見てたぞ」


ウ「え、何を?」


ラ「お前がフィリアを抱き締めたところをだよ!!」


ア ミ「……」


ウ「あ、見てたのか。

いやーあいつ相変わらず超かわいいのな!

あの時アルザス死んでなかったらずっと城にいただろうし、そしたら俺の一生使って口説いたのに。

しかも抱き締めたとき胸が……ブフェッ」


ミ「黙りなさい…

フィリアになんてことをしてくれてんのよ」


ウ「おま……ひど…

相変わらずフィリアの見てないとこでは鬼みたいなやつだな」


ミ「貴方がいけないんでしょ」


ア「落ち着けミオ。

気持ちは痛いほど分かるぞ。

大丈夫だ、俺が木っ端微塵にしておくから」


ウ「いやいやいや、なに言ってんの」


ラ「心配するな、骨も残さないから」


ウ「違うわ!

ちょ、誰か……ゴードン!!」


ゴ「………」


ウ「え、無視?無視か!?」


ゴ「五月蝿い、お前はまだいいだろう」


ウ「え、俺木っ端微塵にされそうになってるんだけど」


ゴ「お前に俺の何がわかる!!」


ア ミ ウ ラ「………」


ゴ「アルザスはいいよな!?

ちょくちょく話に出てるし、何しろ初代だ!

有名どころだろう!」


ア「あ、そうだな……」


ゴ「ミオだってフィリアに手紙を出して、今までは名前だって出てなかったくせにちゃっかり登場している!」


ミ「だってフィリアと話したかったんだもの…」


ゴ「ラウゼは一回フィリアの記憶に出てきたし、ルビーを手に入れるために役立った!」


ラ「いやぁ、照れるな…」


ゴ「そしてお前はなんだ、ウォルフリング!

今まで庭師としてフィリアの支えになって、挙げ句の果てにあんないい死に方しやがって!!死ね!!」


ウ「いや、もうみんな死んでるから」


ゴ「なんで俺だけ出番がないんだ…!!」




ゴードンさんご乱心中……




ゴ「……ふぅ」


ゴードン以外(やっと収まった…)


ミ「さ、さぁほら、折角こうして下の様子を見られる位置にいるんだし、皆でこれからフィリアを見守りましょ」


ア「そうだな……はぁー」


ミ「あらどうしたの?

ため息なんかついて」


ア「いや、これからフィリアが誰かとくっついたりするんだと思うと…」


ミ「……大丈夫よ、私達の子孫がいるもの」


ア「それはそれで複雑なんだ…」


ラ「つか気になってたんだけど、お前フィリアのことどういう目で見てたんだ?」


ア「どういう目?」


ラ「なんかあるだろ?

恋人とか、家族とか、友達とか」


ア「そうだな……

俺にとってあいつは母親であり娘であり、初恋の相手であり。

――うん、一言では表せないな」


ラ「初恋ぃぃい!?」


ミ「あら、知らなかったの?

私は知ってたわよ?」


ア「ただ今はミオだけだ」


ミ「アルザス……」


ラ(うわーまためんどくさいの始まった…)


ラ「なあ、ウォルフリングとゴードンはどう思う?

俺としてはやっぱりロイ押しだなー。

身内びいきになるけど」


ウ「はぁ!?

だったらカティークだろ。

というかむしろ、俺だ!」


ラ「はいはい」


ゴ「俺の子孫も、負けてはいない」


ラ「いや、お前んとこ今女だろ」


ゴ「アードルトが」


ラ「年齢差考えろよ」


ゴ「何を言う。

フィリアが相手なら誰でも年の差だろう」


ラ「た、確かに…!!」


ミ「あら、だったら青のアルとエルでもいいわね」


ラ(あ、イチャイチャ終わったのか)


ア「何を言うんだミオ。

さっきはああ言ったが、やはり王道のルークだろう。

それにルークとフィリアがくっつけば俺達は家族だぞ?

アルとエルはお前の弟のさらに傍流の血脈だから、そっちよりルークと一緒になった方が関係は近い」


ミ「………!!

やっぱりルークね」


ラ ウ ゴ(流石国王、口がうまい)


ア「だがルークは押しが足りないな。

好きなら押し倒して既成事実を作るくらいで行かなければ…

なめる程度じゃ生温い」


ラ「いやそれ国王の言葉か?」


ウ「まあそれは俺も思うけどな。

やっぱ俺も抱き締めるだけじゃなくてキスぐらいしとくんだった。

勿体なかったなー」


ゴ(こくりと頷く)


ミ「フィリアは押しに弱いものね。

取り敢えず流されてくれるし。

心が広すぎるのよ。

――でも、付け入る隙はそこにあるわ!

ルーク、頑張るのよ!!」


ア「――あぁ、やっぱり複雑だ!!」


ラ「もうやだこいつら…」




……結論

ラウゼさんが一番の常識人です。

アルザスさんは思いの外変な人。

でもちょっとぶっ飛んだ所がないと国なんて創れませんとも。ええ、はい。

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