天国というものがあるのなら2
前回と同じく会話形式で。
自覚する想いの時の、あの方達の会話。
アルザス→ア ミオ→ミ
ラウゼ→ラ ゴードン→ゴ
ウォルフリング→ウ
『――いい加減認めろよ。
お前はルークが好きだ』
ミ「あぁ、そこ!
もう一押しよ!頑張って!」
ア「あぁぁ!」
ウ「あーぁ…」
ラ「マジか…」
ゴ「………」
ミ「何よ、皆のその反応は」
ア「だってなぁ…」
ウ「気づいたかー」
ラ「まあ仕方ないけどな」
ゴ「……」
ラ「ゴードンお前どんだけショックなんだよ」
ウ「いや、その気持ちはわかる!
よし、今日は飲もう!」
ラ「ここ酒ないだろ」
ミ「貴方達真剣に見なさい!
今大切な所なんだから」
ア「ミオ、俺達には刺激が強すぎるんだ。
フィリアが恋心を自覚するなど……くっ!!」
ウ「あーくそ、あの時ルークを一発ぐらい殴っとくんだった…」
ゴ「全くだ」
ラ「落ち着け」
ミ「だめよ私の子孫にそんなことしたら。
でも確かに、私の娘はやらん!っていうのしてみたかったわねー」
ア「あ、俺もそれはやりたいな」
ミ「でしょ?そこだけが惜しいわ」
ラ「お前らの娘じゃないだろ」
ミ「うるさいわね、気持ちよ、気持ち」
ア「そうだぞ。
全くラウドは頭が堅いな。
赤の民だけに」
ラ「それ差別だかんな?
てか別に赤の民だからって頭悪いわけじゃないから。
ロイを見ろ、ロイを。
あんなに頑張って頭を使って、祖先として鼻が高い」
ア「でもたまに戦闘狂な部分がちらほらと…」
ラ「うっ……」
ミ「それにそこまで頭を使ってる感じはしないわよね?
結局のところ壁にぶち当たったら正面突破、むしろ壁をぶち破りますって感じ」
ラ「も、もうやめてくれ…」
ミ「その点ヘルミナやアル、エルの聡明さといったら!」
ウ「あれはただの知識欲でしょ。
しかもアルとエルに至ってはそれで悪戯とかしてるし」
ミ「……そ、そういう貴方のところはどうなのよ!
カティークなんてなに考えてるか分からない怪しさ満載じゃない!
フィリアにも怪しい占い師呼ばわりよ!!」
ウ「カティークはああいう所がいいんだよ。
あの独特な空気がルークに嘘つかれてたフィリアの怒りを解いたんだし」
ゴ「結局のところ俺のところのアードルトとユナが」
ウ「アードルトの娘悪役だっただろうが」
ゴ「………」
ミ「…っていうか、こんな風に子孫を貶し合ってる場合じゃないわよ!
状況がすごく進んでるわ!!」
『私は、ルークが好き……』
『…………っ、』
ウ「うわ、照れてるフィリアとかめっちゃ可愛いんだけど。レアだー」
ゴ「何っ!?」
ラ「うわー、萌えるわー。
そして滾るなー」
ミ「流石フィリアね。
あぁんもう可愛いんだからっ!」
ア「こんな可愛いフィリアがルークと……!!
俺は耐えられん」
ウ「確かに。
これで告白してさー」
ア「こ、告白!?」
人気のない城の中の一室で、フィリアは頬を赤らめながら必死にルークと向き合っていた。
あの、ルーク、私ね?
わ、わたし…私は、貴方のことが…
何?ちゃんと言ってくれないと分からないな。
ルークの言葉に耐えきれず目をつぶり、どうにか一言だけ、喉から絞り出す。
す、きなの……
耳に入った待ちわびた言葉に、ルークはクスリと笑った。
聞こえない。
もう一回言って?
ちゃんと、俺に聞こえるように。
…ルークの、いじわる。
赤い頬、困ったように寄せられた眉。
震える睫毛の下の緑の瞳はうっすらと潤んでいる。
けれどルークは変わらずにフィリアをただ待っていて、それが分かっているフィリアはもう一度だけ、精一杯の思いの丈を目の前の彼に告げた。
好きなの……ルークのことが
ア「あぁぁあ!!」
ラ「落ち着け」
ウ「んで、両想いになって抱きあってキスしてさ」
ゴ「………!!」
ルークはフィリアの体を自らの元へ引き寄せた。
彼女はそれに抗うことなく、素直に彼の胸へとおさまる。
温かな彼の胸にすりより頬を埋めると、それを制する様にルークの手が頤にかかり顔を上げさせた。
ルーク?
――もう黙って、フィリア
手が首裏にまわる。
ルークの青の瞳は、奥に隠しきれない熱を湛えて彼女を映している。
二人の唇が近づき、フィリアはそっと瞳を閉じた。
ア「………ちょっと、祟ってくる」
ウ「よし、俺も手伝おう」
ゴ(頷く)
ラ「わかったから。
わかったから落ち着いてくれ。
おいミオ、何とか言ってやってくれよ」
ミ「…それは、許せないわね」
ラ「あれぇ!?」
その日ルークは何故だか急に体の調子が悪くなったとか、ならないとか。




