第六話 実らない研究
郊外の住宅地にある、一見平穏な五日市家
ここには、室内で特殊な研究をしている五日市博士と、一人娘の今日子が住んでいる
博士はいつも付きっきりで何かを研究していて、早くに母を亡くした今日子はそんな父を誇らしく思っている
しかし、研究の成果はなかなか出ないようだ
最近は、今日子も警察に務めるようになり、なんとかぎりぎり家計も回っている
(ピンポーン)郵便でーす。
「はーい、御苦労さまです。」
(ドスゥッ、50cm位の大きな箱が運び込まれる)
「父さん、また海外から何か届いたわ。でもあんまり危ないことはしないでね。」
おぉっようやく届いたか。しかし、これさえあれば完成したも同然だ。
(博士は届いた見慣れない器具をいじりだす)
(ピンポーン)しばらくすると背広の来客が、、、博士はいい顔はしない
「博士、今までずっと支援してきましたが、こんなに結果が出ないのでは、当方もこれ以上支援は続けられません。」
いや、研究ってものは、そんなにショッチュウ結果が出るものでないことは、君も分かっているだろう。
それに、この研究が実るのは、もうほんのちょっとなんだ。
あと3年、いやあと2年でいいので支援を続けてもらえないか。
「ふんっ、もうその手にはのりませんよ。
だいたい何だかよく分からない研究にお金を出していたことが失敗なんだ。
わるいですが、この研究への支援は今後カットさせていただきます。失礼。」
う~ん、なんてこった。ここまで来ているというのに。研究できなくなるなんて...
(ピンポーン)「父さん、また何かお客様よ。」
・・・・「五日市博士ですね。初めまして'GEPO'のものです。
先生のご活躍についてはよく存じております。
このたびは、先生が研究の資金にお困りとのうわさを伺って、
もしかしたら当方がお力になれるのではと思い参りました。」
'GEPO'? 初めて聞く名だな。いったい、何の会社なんだね。
「いえ、流通業の一種でして最近はじめたばかりなので先生もご存じないかと思います。」
新しい宅配便のようなものかね。まあじっくり考えさせてもらうよ。
「先生、そんな余裕はないと思いますよ。今日はこれで。」 ゲポゲポ~
「父さん、どうするの。」
うんん、出来ればあんなイカガワシイ連中は相手にしたくないんだけどな。
(次の日、博士は出来る範囲で研究を続けていた)
ボォン!(光線)ビ==========ギャー助けてくれーー
「父さん!どうしたの!」
今日子、近づくな、俺はもうだめだ。研究は90%出来てるんだ。
研究のことを頼む!うぅぅ
「父さん何言ってるのよ!父さん!!」
(ピンポーン)「ご災難でしたな。研究もここまで出来ていながら。
しかし当方ならこの研究を引き継いで完成させることが出来ます。
先生のお嬢さんですね。ご協力いただけますね。」 ゲポゲポ~




