第一話 緊急指令 痴漢発生!
俺の名はノロイダー。
正義の味方だが、ちょっとノロイ。
ノロイダーには1号と2号がいて、俺は2号だ。
1号は3輪のオートバイに乗っているが、2号にはそれが無くいつも走って追いかけている。
お財布も1号がにぎっていて、2号は小銭入れしか持ってない。
ノロイダーの敵は、ゲポゲポ団。痴漢集団だ。
最近、暗くて細い道で痴漢が多発しており、その悲鳴を聞いてノロイダーは駆けつける。
「きゃーエッチー^やめてー」
ゲポゲポ~ 夕闇の細道で女性に黒い影が群がる ゲポゲポ~ゲポゲポ~
ヤー!ノロイダ-参上。お嬢さん大丈夫ですか。
「この人が、この人がいきなりお尻をさわったのよ」
ゲポゲポ団か、ほかの連中も仲間だな。
なんだお前は。せっかくいいところだったのに。
じゃまするんじゃない。やっちまえ! (ボコxボコxボコxxx)
現れたが一方的にやられるノロイダ-
くそっゲポゲポ団のやつ、4人もいたのか、くぅー。
おーい、1号遅くなったな。 (うー遅いぞ2号。。。)
なんだまだいたのか。
面倒になっても困るし、今日のところは見逃してやる。 ゲポゲポ~~~(消滅)
身だしなみを整え早々に立ち退く被害者女性
「よく分からないけど、助けてくれたみたいですいません。
ちょっと忙しいっし、じゃあね。」
良かった、お嬢さんにケガは無さそうだ。
1号、大丈夫ですか!
大丈夫じゃねー、大分やられた。
ゲポゲポ団。恐ろしいやつらだ。研究所に戻って診てもらいましょう。
2人のノロイダ-がよろよろと研究所へ戻ると、新大久保博士がゆったり紅茶を飲んでいる
「おお、また大分やられたようじゃな。何か新しい情報はあるかね。」
博士、このままでは圧倒的にパワー不足です。
なんとか被害者にケガはさせませんでしたが、自分たちはキズだらけです。
「うんうんそうじゃろう、そう思って次の策がとってある。
2号、岐和土君。君のためのノロイダーバイク2号車が完成じゃ。
苦労したが、1号バイクと同じように、3輪車で荷物がたくさん積めるようになっている。
これで君が現場到着までに体力を消耗することも無くなるだろう。」
やったー! 博士ありがとうございます。これで俺も一人前のヒーローになれる。
ああ1号、浜里さん。すごいでしょーこれが2号バイクです。
おおっ、これでノロイダーも安心だな。
早速どこかで悲鳴が
「キャーえっちーー^イヤーやめてー^」
行くぞ!ノロイダー発進
ブーーーーん
あれー3輪バイクってのは意外と乗りにくいんだ。
これじゃあ1号に置いてかれちゃうよ。
ブーーーーん
少し遅れたけど、ようやく着いた。
でも細い道だな。これから先は歩くしかないか。よいしょっと。
2号、おそかったな。
今回は被害者のお嬢さんが腕のたつ人で、ゲポゲポ団はとっくに逃げたみたいだ。
なんだーでも良かった。帰りましょう。
あれ、警察がいる。どうしたんだ。
「君たちかね、こんな所に路上駐車してるのは。」
でもこれは正義のためにやったんで、しょうがないんですよ。
「ぐだぐだ言っても関係ない。とにかく駐車違反で罰金なのでいいな。」
(キップを切りだす)
2号、逃げよう^。ずらかるんだ。
えっ、でもやばいんじゃ。
ごたごた言わず、バイクに乗って、全開だ。行けー!
ブーーーーん
「待てこのやろー、くそー変な野郎と思っていたら逃げ足の速いやつらだな。絶対捕まえるぞ。」
こうしてノロイダーはゲポゲポ団と戦いながらも警察から追われる身になってしまった。