表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
彼女は秘密を孕む  作者: キムラましゅろう


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/12

シェリーの場合② まずはリサーチ

シェリーは国境騎士団の駐屯地のある町へ、姿形を変えて潜伏していた。


まずは恋人のカイルがこの町でどのように暮らしているのか調べてみようと思ったのだ。


国境の奔放な騎士たちに感化されて不羈奔放(ふきほんぽう)な生活をしているのか、

それとも王都にいた頃のように恋人だけを唯一とする普通の暮らしを送っているのか、それを調べた上で彼に会いたいと思ったからだ。


小さな町なので調べているうちにカイルと遭遇してはいけないと考えたのと、やはり辺境の騎士たちが女に飢えてるというのは本当らしい。

町に着いてから秒で数人にナンパされた危機感から魔法で変身する事にしたのだ。


コンセプトは初老の身持ちの堅そうな教師風の女性。

相手に変な警戒心を持たせず、尚且つ若い騎士の性欲を刺激しないためだ。

(ごく一部に本当に直ぐに盛るサルがいる)


魔法で変身する事など、魔力量がやや高い医療魔術師のシェリーには朝メシ前だ。


そしてその朝メシを摂るついでにカイルの下宿近くの食堂でさりげにリサーチする。


リサーチする理由付けとしてはこうだ、王都に住む孫の友人のカイルという騎士がこの町に来ているらしいと聞き、親近感を持った。

彼は一体どのような青年なのか、孫が言うように本当に真面目な青年なのかと気になった…という設定で食堂にいる人に訊いてみる。


するとカイルは、彼を知る数名の人物から見ても物腰が柔らかく真面目で優しいという評価を得ているようだ。

娼館に行っている証言も目撃情報も出なかった。


しかし大変にモテるらしい。

何度か女性騎士や町の娘に告白されている現場を見られている。


ーーカイルは超絶イケメンではないけれど、長身だし結構カッコいいものね……。

告白の返事は何てしたのかしら……。

まさか娼館には通っていなくてもセフレは沢山いたりしてっ?



そんな人ではないと信じたい。


シェリーにカイルと関係を持ったと匂わせてきたあの同僚の女は男癖と性格の悪さで有名な女だ。

あの女の単なる嫌がらせだと思うのだが……。


恋人だから分かるカイルのあの性欲の強さがシェリーを不安にさせるのだ。(なんてこったい)


会えば毎回抱き潰される。

騎士という体力の凄まじさを遺憾なく発揮され、カイルと(しとね)を共にした次の日はシェリーは身体がままならない状態になり、ベッドの住人と化してしまうのだ。


そんなシェリーをカイルは申し訳なさそうにでもどこか嬉しそうに介抱してくれるが……。


それを他の女にもしているかもしれないと思うだけでシェリーの胸は押し潰されそうになる。


シェリーが三月毎のまとまった連休が取れる時にこの町に来ているが、三ヶ月もカイルは禁欲生活が出来ているのか不安は常にあった。


その中での同僚女の発言。


シェリーは真実を知りたくなった。


モヤモヤを抱えて生きるのはシェリーの性分には合わない。


だけど真っ向から訊いて、恋人に浮気を正直に吐露するバカはいないだろう。

さて、どうするべきか。



ーーいっちょやってみっか……?



別の女に変身して、カイルをわざと誘惑する。


それに簡単に乗ってくれば、同僚女の言う事は本当だったという事になるし、おそらく他の女ともヤっている。


そうなればそんな奴とは一緒にはいられない。



そしてシェリーは宿泊している宿の部屋で姿見の前に立つ。


コンセプトは……カイルの好みの女性。


髪が長くてスレンダーだけどバストが豊満なタイプ。


絶対にシェリーだとバレないように髪色も変えて。


まぁカイルは魔力なしなので、簡単にはシェリーだとは分からないだろうが。


いざ行かん、彼がいつも行くという飲み屋へ。


そこでカイルを誘惑する。



そろそろ結婚を視野に入れているシェリーの人生を賭けた大勝負に挑むのだ。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ