改めまして
なんとなんと3ヶ月振りの更新であります。
自分的に続きは書きたかったのですが…
やっと、投稿できる事を嬉しく思います。
それでは、最後まで読んでいただけることを願っております。
「忍〜
今日お母さんは?」
「仕事で遅れるかもって。
晩御飯、任されちゃったから買い物行かないと…
あ!九重君も良かったら食べてく?」
「えっ、僕も?
姉さんに聞いてみないことには分からないな」
「忍、お姉ちゃんは九重君のお姉さんもお誘いすればいいと思ったの」
「私もそう思った。
九重君、お姉さんも一緒に四人で食べない?」
「まぁ、そういうことなら…誘ってみるよ」
そして早速姉さんに、
『今日の夕飯、六道さんの家で一緒にご馳走になろうよ』
といったメールを送信したところ、
『私も一緒なら良しとする』
とのことだった。
「なんか良く分からないけど、姉さんも賛成らしいから、ご馳走になってもいいかな?」
「えぇ。是非」
「ひとまず姉さんを迎えに行ってくるよ」
「あ、それなんだけど、ついでに買い物も行きたいからついて行っていい?」
「私も、一緒に行ってもいいかな?」
そりゃもう喜んで。
「僕は構わないですよ。
ここからすぐですし、行きましょうか」
――――――――――――
「ご馳走になる、ねぇ…」
これではまるで、静と六道という転校生が付き合っているかのようで―――
「私も誘われただけまだよしとしないと…
さて、着替えておくかな」
私は今、学校から帰宅したばかりでまだ制服という出で立ちをしている。
静も制服とはいえ、私もそのまま、というのもどうかと思ったので、上はシャツに下はスキニーでも履くことにする。
「静、まだかな…」
―――――――――――
登下校に続き、現在は異性のクラスメイトと天使を連れて、僕は自宅への道を辿っていた。
「ひかるさんは大丈夫なんですか?
忍さんもいるとはいえ…」
「歩くのは好きだし、大丈夫だよ」
「まぁ、もう少しで着きますよ」
どうやら六道さん達の家と僕の家は歩いて10分程度の距離らしい。
そんなことを話していると、僕の家が見えてきた。
「それじゃ、姉さんを呼んできますね。
ちょっと待ってて下さい」
「九重君のお家も一軒家なのね…」
「六道さんの家ほど大きくはないですけどね」
そして鍵を開け、
「姉さん!迎えに来た…って、そ、そんなに急いででてこなくても…」
「静…いつ帰ってくるかと…」
「こちらがクラスメイトの六道忍さん、
そしてこちらがお姉さんのひかるさんだよ」
「どうも、静の姉の九重 真理と申します」
「六道ひかるです」
「初めまして、六道 忍です。
九重君、お姉さんもとっても美人なのね」
「そう、かな、身内だからわからないけど…ん?お姉さん『も』?」
「えぇ、だって九重君も美形だもの。
二人が並ぶとすごくいい雰囲気に見える。
というか、生徒会長、ですよね?」
「あぁ。最近転校して来たんだろう?話は聞いているよ。
…静、いい雰囲気だそうだ、良い人だな」
「姉さんはわかりやす過ぎるよ…
さ、買い物に向かうらしいからさ、行こう」
「じゃあ、今日はよろしくお願いします」
「いえ、こちらこそ。
何作ろうかな…九重君、好きな食べ物は?」
「静は意外と和食好きなんだ。
良かったら私にもお手伝いさせてくれ」
「僕に聞かれてたと思うんだけどな…なんで姉さんが答えてるんだ…」
異性のクラスメイトと天使、そこに自分の姉を加えた三人と共に、近所のスーパーへ足を進めた。
傍から見れば…いや、自分で見てもハーレムのようにしか見えない…
しかも全員(姉をそう思うのも変な話かもしれないが)かなりの美少女。
何か、年がら年中女子の目を集めようと頑張るクラスメイトの顔が浮かんで、
とても申し訳なくなった道中だった。
――――――――――――――
どうやら今夜は肉じゃがや煮魚等、和食らしい。
さきほどからキッチンが賑やかなのは、姉さんと六道さん…忍さんが二人で料理をしているからなのだろう。
ちなみにひかるさんと僕はリビングでテレビを見ている。
(はぁ、なんか幸せだなぁ」
「ん?、何か言った?」
「いえ、何でも無いですよ。
どんな料理が出てくるかなって」
「楽しみだね!
お姉さん…真理さんだっけ。
よく料理はするの?」
「えぇ、僕らは二人暮らしのようなものなので、
家事は姉さんが、全部。
手伝うと言っても手伝わせてくれないんですよね…」
「ふふっ、微笑ましいね、なんか。
忍もね、料理上手いんだよ?」
まるで自分のことのように得意げに語るひかるさんは、
とても可愛らしくて。
「だからね、一回でいいから、"見て"みたいんだけどな…」
だからこそ。その感情のコントラストがとても印象に残ってしまった。
「そう、ですよね…」
「あっ、ごめんね、なんか!
でもその分、耳とか鼻はいいんだよ?
私が部屋にいる時に忍が晩御飯作ってくれてたりするんだけど、何作ってるか匂いでわかるんだ」
「本当ですか?それは羨ましいな」
顔は、引きつっていなかっただろうか。
危うく涙ぐむところだった。
「お姉ちゃん!九重君!出来たから、そっち運ぶの手伝ってもらえる?」
「はーい!」
「今行くよ」
―――――――――――――
「じゃあ、みんな揃ったね?
それじゃ、いただきます!」
「「「いただきます」」」
忍さんの点呼。
僕ら三人は、まるで彼女の子供のように揃って食べ始めた。
「美味しいなぁ…二人で作ったんだよね?」
今夜のメニューは、ご飯に味噌汁、肉じゃが、ほうれん草のお浸しという、とても和食だった。
個人的にはとても好みな構成である。
「そうだよ、
真理さん、本当に料理が上手くて。
一つしか歳が変わらないのに羨ましく思いましたよ」
「いやぁ、静と同い年とはいえ、忍さんの手際には驚いたよ。
ささ、食べよう食べよう」
姉さんと忍さんの手料理に舌鼓を打つ。
三人の会話に耳を傾け、時折相槌を打っていると、気づけば料理は全部平げられていた。
「いやぁ美味しかった。
忍さん、と一応姉さんも、今夜はありがとね、
ひかるさん、今日はありがとうございました」
「またうちに食べに来てね。
もし良ければ、今度は私一人でお出ししますよ?」
「それは楽しみだな」
「忍さん達ならうちに来てもらっても構わないぞ!」
「忍と一緒にお邪魔させてもらうね」
「じゃあ、そろそろお暇させていただきますよ」
「また明日、九重君、真理さん」
「また今度ね、"静君"!」
おっと。
「そ、それではありがとうございました。
姉さん、行こう」
「そうだな、
それじゃあまたいつか。
ところで静、さっきひかるさんと何を話してたか後で聞きたいな」
「姉さん…目が笑ってないよ」
そして帰り道。
「美味しかったな、姉さんはどうだった?」
「楽しかったよ。良い人達だったな。
…さ、明日も学校だ。
早く帰って早く寝るぞ!」
「そうだね。
あ、今日は入ってこないでよ?お風呂」
「保証はできないな」
「や、本当にやめてよ…」
なんというか、最後はいつもどおりの日常で終わった1日だった。
いかがでしたか?
こんな関係、羨ましい限りです。
様々なご感想お待ちしております!




