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【プロローグ】

―――学校。



特にやりたいこともなく、ただただ登校し、眠くなるような授業を受け、休み時間には友達と話し込み、そして………終業と同時に帰路へ着く。




毎日が退屈だった。




そんな、普通の高校生活を送ってきた。2年になり、クラス替えが行われると、それまで仲の良かった奴らはみんな、別々のクラスへ行ってしまった。2年になってからは、更につまらない学校生活を送っていた。


しかし、ある時―――俺に転機が訪れる。


それは、夏休みに行われる『夏季セミナー』の、班分けの話をしている時だった。このクラスでは、なかなか馴染めずにいた俺は、適当に余った班に入れればいいと思っていた。どうせ、どの班だって一緒だ。夏季セミナーが終われば、またいつも通り、俺は一人になる。…別に、友達がいないわけじゃない。どうせそれまでの関係だったら、なまじ仲良くした分、余計に空しくなるからだ。

それに、このクラスはあまり馴染めなかった。このクラスは、中学校から一緒の奴らが、そのまま流れてきているからだ。この学園は、中高一貫の学園だからな。全員じゃないが、ほとんどがそうだろう。まさに、孤立無援。まったくもって、つまらない。




―――そう。




―――あいつに、会うまでは。




―――




「なぁ、一人足りないんだ。良かったら、入ってくれないか?」


「ん?あぁ、構わない。よろしく。」


「こちらこそ。俺は、宮野。宮野一樹(みやのかずき)だ。」


「俺は、榎本悠哉(えのもと ゆうや)だ。」


「改めて話すのは初めてだな。頼むぜ。」


「ああ…。」




…変な奴だった。俺とまともに話したこともないのに、普通に話しかけてきた。その時は、その場限りの関係だと思っていた。どうせこのセミナーが終わってしまえば…それまでの関係だ。

きっと、もう話す事もないだろう。




そう、思っていた。




だが、この時から始まっていた。始まっていたんだ。

忘れることの出来ない、学園生活が。

まるで、雨上がりに架かる、虹のような…奇跡の―――学園生活が。




そう。こいつとの出会いが。


この先の学園生活を、大きく変えていったのだ―――

これだけ見ると、♂×♂に見えますが、違いますからね?ww さて、夏季セミナーのメンバー決めで出会った宮野。この出逢いを経て…榎本は、残りの学園生活を…どう過ごして行くのだろうか…

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