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第二十一章 ゼロの決意

ゼロが目を覚ましたときにはすでに朝という時刻ではなかった。

ゼロは起きて時計を見た。

もう、十時を過ぎている。

俺はそんなに疲れていたのだろうか?

ここところ、昨日より疲れた日だって何日かあったはずだが。

おかしい。

そう思いながら、ベットから起き上がり部屋から出た。

部屋から出たところには、リアーネルたちがいた。

「ゼロ様、すごく深く眠っておられましたが、昨日はよほどお疲れになりましたか?」

「いいや。そこまで疲れていたわけではない。それより、今日は国務の仕事はないのか?」

「それが・・今日はなぜかないんです。国王が復帰したのかと存じますかと・・。」

「そうか。」

「なら、ユウナに会いに行くか。ここのところ、会う時間すらなかったからな・・。」

「はぁ。では、私たちは側近部屋におりますゆえ、何かあったらご連絡をください。」

「あぁ。そうする。」

俺はユウナの部屋のドアをたたいた。

何度たたいても返事はない。

俺は部屋のドアを開けた。

「?」

いない。ユウナがいない。

ユウナが部屋から出るはずがないのだが・・。

「?」

何で、窓が開いている?

ユウナガ窓を開けるなんていつもはそんなことしないはずだが・・。

今日は不思議なことだらけだ。

「!」

これは何だ?編み物か?


ゼロが拾い上げたものはまさしくユウナガゼロに送ろうとした編み物だった。


ゆうなが床にこんなものを置くなんて・・。

俺は、ゆうなを探しに城を回った。

城中探したがどこにもいない。

城の者に聞いたが昨夜は見たが今日は見ていないと答える者が多かった。

おかしい。

確かに昨日は見たんだ、いたんだ。

なのにどうしていない。

昨日?

そういえば、昨日はおかしなことばかりだった気がする。

昨日、ユイは外出した。

いや、それは関係がないか・・。

それよりも、昨日は警報機がなった。

誰も妖しいものを見た奴なんていなかったはずなのに。

故障じゃないかとみんなが言ったから俺もそう思ったが。

もし、昨日本当に怪しい奴・・侵入者が来たとすれば一体何を狙う・・・?

「!?」

ユウナ!?

ユウナを狙ったかもしれない。

そうすれば、ユウナが見当たらないのとつじつまが合う。


ロイは気づかなかったが、あの後警報機がなったのだ。

その音は寝ていたゼロさえも起こすほどに大きかった。


ゼロは急いでリアーネルたちを呼び戻した。

そして、リアーネルたちにゼロが立てた仮説を教えた。

「そうかもしれません。・・つじつまも合いますし。急いで、聞き込みを開始いたします。」

そういって、リアーネルたちが聞き込みを始めた。

 しばらくしないうちに二人が戻ってきた。

「ゼロ様!昨夜、警報機がなったころ、夜空に翼の生えたものが神の国のある方向に飛んでいったという情報が入りました。もしかすると・・その侵入者は・・・」

二人は最後、言葉を飲み込んだ。

「ロイかもしれない・・か?」

「はい。ロイ殿自身でなくとも、そのの関係者の可能性が高いかと・・」

「そうか。・・ロイのやつっ!・・訴求に神の国にいく準備をしてくれ。」

「御意。」

二人は駆け足で俺の命を実行しにいった。

ゼロはこぶしを握り締め、怒りをみなぎらせた。

俺が国務のほうばかり気を取られていたから、ユウナがッ!!くそッ!

何か物を床に叩き付けたい気分に陥った。

大事なものが急に消えてなくなることがこんな感情を生むなどと・・。

俺はロイを侮っていた。

ロイはユウナのためなら手段を選ばない。いや、自分のためならどんなものも犠牲にする。

だったら、俺はっ!俺はユウナを自分のものにするためにはなんでもしてやろう。

それが俺の意思。

俺はロイにユウナをとられたくないッ!!


ゼロは自分に強く言い聞かせ、強い曲げない心で決めた。


         もう、誰もゼロをとめることができない。

























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