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タイムトLOVEル(修正版)  作者: No,318
future
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クラス会当日。


私はヤイコたちと会場となる地元のお好み焼き屋に向かった。


「楽しみだねぇ〜」


「皆来るかなぁ」


チヤコとノゾミが楽しそうに話しながら前を歩いている。


私はというと、複雑な気持ちを抱えたままだった。


今日、もし堀内が来たとしても何も出来ないと思うし、どうしたらいいのかも分からない。


好きな気持ちはあるけれど、19歳になった堀内を見ていたわけではない。


こんな気持ちのままで好きだとか思っていいんだろうか。


なんだか足取りが重くなってきてしまった。


「ナーミ!」


そんな私の様子に気が付いたヤイコがそっと声をかけてきた。


「堀内の事でしょ?今日会えるかもしれないから緊張してる?」


ヤイコがニコニコしながら私に言った。


「やっぱさ、変だよね。会ってない間に好きになったとかさ」


苦笑を浮かべる私の頭をヤイコがゲンコツでコツンと叩いた。


「ナミ!何会う前から悩んでるのさ!会うのはこれからでしょ!!」


「でも……」


だって、今更ぢゃん……??


「ナミ勘違いしてない?」


え?


口にへの字を作っている私にヤイコは言った。


「別に堀内の事意識するのはおかしいことでも何でもないんだよ?今は状況違うんだよ?会えるんだよ?気になるなら話しかけて今の堀内の事知ればいいんじゃん!」


は、話しかける!!?


私が堀内に!!!!?


そんなこと考えてもいなかった……


で、でもそんなこと……


「む、無理だよぅ!!!」


一気に心臓がバクバクと暴れだした。


「何弱気になってるんだよ!!それくらいもう出来るでしょ!!」


ヤイコが今度は私の背中をパンと叩いた。


「今日のノルマね!堀内に話しかける!連絡先聞く!この二つ!!」


ヤイコがピースサインをしながら私に課題を出した。


「う…」


会えるだけでも良いと思ってた。


今の堀内を見て気持ちの確認して…


でも確認したとしても、その先は考えてなかった。


もうあの頃とは違うんだ。


毎日教室で会える訳でもないし、見ているだけでは駄目なんだよね。


前に進まなきゃ!


「が、頑張る……」

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