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姫様らしからぬ!−病弱姫の成り上がり転生−  作者: たみー
病弱姫様の肉体改造!編
11/14

決闘④

誰もが予想もしなかった、少女の勝利。


敗北した男は、修練場の真ん中で愕然と佇んでいる。







「おい、見たか!何だあの技は!?」


「避けたと思ったら、いつのまにか剣が!!」




騒ぎたてる周囲を他所に、ロードはふぅとため息を吐くと、呆然としているエリックの元に帰った。




「勝ったよ」




突っ立っているエリックに向かって、剣を押し付ける。

目の前の少女が勝ったことが、まだ理解できていないような顔だ。





「え、あ、ありが」



ありがとう、そう口にしようとした時、再び聞きなれた不快な声が耳をつんざいた。











「嘘だ!!!!!!」













面倒な事になった…ロードは心の中で脱力した。




身体を怒りで震わせながら、恨みごとのようにありえない、そう叫ぶ、先程ロードが打ち負かした男。

どうやら彼はまだ、自分が負けたことを認めていない様だ。



ロードが使った技、技という程でもないが、ただ単純に合気道で剣を流し、コテの要領で仕留めただけだが。

この勝負、最初からこの戦法で勝すると決めていた。

今の自分の身体では、真っ向から受けられないと危惧したからだ。


まさか軍に所属する様な兵士が、型も何もなく初っ端から突っ込んでくるとは思わなかったが。

お陰でいらん痛手を負った。




そうこうするうちに、ヒートアップした男は、再びロードに向かってきた。




さっきの様に受け流すか、いや、今は後ろに青年がいる。

受け流したら彼が致命傷を負うことになるだろう。

なら受け止める。


決断してから素早く、青年から剣を奪いとり再び奇声を発し振りかぶる男に向き直った。




キンッ




剣同士が爆ぜる音が響く、片方は男、もう片方はロード……ではない。




ロードを庇うように、白いマントを身につけた者が、男の前に立ちはだかった。


何が起こった?

すぐ様立ちはだかった相手を見上げるが、高身長のせいか逆光で誰かはわからない。











「あ、あなたは……」






相対した白マントが、ようやく口を開く。





「二等兵隊副隊長、ザロン・ブロック、私事での決闘を許可した覚えはないぞ」



「アロンザ大団長……」



先程とは打って変わって、男の声は震えていた。












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