決闘③
すかさず男はロードの細腰に、鋭い蹴りを入れた。
「ガ、ハッ…!」
軽い体は数メートル先まで吹っ飛んで、様子を見ていたエリックの目の前に無惨に転がった。
「お、おい!大丈夫かよ、お前…!」
地に伏せた彼女に駆けつけたいが、まだ彼女の手には剣が握られている。
まだ試合は終わっていない。
駆けつけたアロンザとジュリオの目の前には、銀髪の儚げな少女が、血を吐きながら立ち上がろうとしていた。
あれが、決闘の相手なのか?
どう見たってまだ幼い少女ではないか。
その少女が、自分の体の半分程もある剣を構え、真っ直ぐに相手の男を見据えている。
変わった構えだが、少女の何処にも隙は感じられない。
見物だろう、周囲の兵士が少女の身を案じ、決闘を辞める様騒ぎ出した。
「おい、もうやめてやれよ!」
「そうだぜ、こんなの不公平だろうが!」
しかし、その騒ぎを止めたのは、渦中の少女だった。
「
ッ…一度始まった、決闘は…、ァ、勝負が決まるまで、終わらない」
呼吸が荒い、きっと、肺の辺りに一発入れられたのだろう。
少女は一度大きく息を吐くと、修練場に響き渡る様な大声で、啖呵を切った。
「さあ来い、その腐った根性、叩き直してやる!!」
「この、ガキィィィィ!!!!」
顔を赤く染め、怒りの表情で突っ込んでくる男に、安堵する。
そう、もっと怒れ、その怒りで頭がいっぱいになった時、私の勝機は来る。
隙だらけの攻撃を避け、ロードは剣の柄頭で、男の手首を打った。
僅かな力を込めた一撃だが、男が剣を手放すには十分な一撃だった。
ガシャンッ
「……ッ勝者、少女!!」
審判が宣言した途端、静まり返っていた修練場が、瞬く間に歓声で沸き上がった。
改口ばかりですいません…
似たような表現方法多様ですいません…
ブクマ、評価ありがとうございます!




