表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
整備士物語 ― 銀河の運命は、映えるロボのいいね数に託された ―  作者: じょん-ドゥ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

69/69

最終話:『明日を貫く、僕らの翼』

超満員のコンサートホールに、五色のレーザーと大歓声が渦巻く。

今やユイは、世界中の誰もが知る国民的なパイロットへと成長した。

ライブが最高潮を迎えたその時、俺たちのインカムに警報が鳴る。

政府からの緊急出動要請。最大級の侵略者が現れたのだ。

ステージ裏のドックで、ユイは出撃の準備をしながら俺を見つめた。

少しだけ潤んだ瞳で上目遣いになり、俺の服の裾をそっと掴む。


「……ゲンおじさん。あの日みたいに、おじさんの上に座って、

操縦したいな。そうすれば、私、もっと集中できると思うから」


一瞬、心が揺らぎかけたが、俺は苦笑いしてその小さくて温かい、

ユイの頭を優しく、愛おしむように撫でてやった。


「バカ言え。今のあんたは国民的スターだ。ライブの真っ最中に、

おっさんと二人乗りして出撃したら、ファンが暴動を起こすぞ」


「ユイなら大丈夫だ。一人でも、世界で一番強いんだからな」


俺の言葉に、ユイは少しだけ不満そうに唇を尖らせたが、

すぐに悪戯っぽく、いたずらな笑みを浮かべて俺を見上げた。


「……じゃあ約束。帰ってきたら、また膝の上に座らせてね?」


「ああ。最高の整備をして、ここで待ってる。……行ってこい!」


「うん!……ユイ、サオトメ零号機、出撃テイクオフ!!」


ステージが割れ、光の粒子を纏った人型ロボットが、

二万人の絶叫と、鳴り止まないアンコールの拍手の中へせり上がる。

リボルバーが咆哮を上げ、ユイの駆る鋼鉄の王者が夜空へ放たれた。

その背中を、俺はただ誇らしく、いつまでも、いつまでも、

眩しいライトを浴びながら、力強く見送り続けた。

――サオトメ技研の物語は、ここから世界の伝説へと変わる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ