70話 憩いの場その14
「やっぱり俺とリア離されたあああぁぁぁ!」
「ついに僕のところにリアが来るとは、思っても見なかったな。これからは僕が愛情込めてリアを愛していくから」
「ティル、リアをすぐ返しやがれ!めちゃくちゃ嬉しそうにしてじゃねえか!ニディアがいるくせに!」
ティルは髪質が変わって衣服も変わり、別人になっていようともティルはティルだなと思った。
兄貴があの地獄箱、通称へルックと呼ばれているらしい物に入ったことで、ニディアの様子がおかしくなっちまったしな。それにティルも天空ウラデュエに連れて行かれたことで、今後のニディアもチェックよろしく。
「そんなにデレデレすると炎魔で燃やしてもらうぞ」
「僕には影魔がいるから、無理だと思うな」
くぅとティルと歪みあってる場合じゃなかったと、今回のおさらいをしていこう。
「俺たちがデッドハラン王国に着いて、兄貴を止めてキアを助けようとしたけど、まさかノアがエンディードを出すとは思わなかった」
「僕はフリジンダ社で魘されていたから、状況読めてないけど、何があったの?」
「アイズはノアの異変に気付いたっぽくて、キアのエンディードを消し、真っ先に城の中へ行ったんだ。ノアは王に何かを吹き込まれたせいで、正気じゃなかった」
「なるほど、それでノアのエンディードにワイズとアイズが捕まってしまったってことか」
うるせえとあそこではどうすることもできなかったしな。そしたら鐘が鳴って上を見ると天使、ピットが登場によって俺たちは落とされた瞬間。アイズとそしてまさかのノースまでがこれに閉じ込められたというわけになる。
「本当にこれに入ったものは出られないのかな。研究すれば何か分かりそうな気もするけど」
「これ持ってるのニディアにべったりくっついていた、ヴェルディだ。簡単に奪えないのが難点だよ」
そう。ニディアになぜかべったりくっついていたノールト兵、ヴェルディはこの日のために動いていたってことになる。
「アイズとノースが無事にいてくれることを信じるしかないね」
そうだなとこれはポッケにしまい、ウラデュエの人たちを紹介しよう。憩いの場その11とその13にも書かれてあるけれど、改めて紹介するよ。
【 天空都市 ウラデュエ 】
・パトレア 世界の創造主
・スターリ 伝達係
・ピット 側近
・グック 陸軍元帥
・ヴェルディ 空軍元帥
・カディーラ 勉学教師
・ジルー 都市管理
・ビルー 海軍元帥
「スターリを除く六人が幹部ってことでいいんだよな?」
「さあ。まだ僕も入りたてだから状況は読めないけど、そうなるんじゃないかな。それにしてもグックがまさか島に来るだなんて思わなかった」
そうだ。俺はこいつを一発殴りたいぐらいでいる。必死にみんなを守ろうとしたルシャンダに何かご褒美あげないとな。
「ティル、そういやさ、本編で」
「やめろ。タングに言ったことは今でも取り返しのつかないことを言ったんだから。言うな」
ティルはこう見えて自分が発したことをはっきり覚えている。本当は言いたくないことを口にしてしまって少し落ち込んでたからなとティルの肩を組む。
タングがそういや魔について話していたな。
【 魔遺伝子 】
・影魔→ドゥシャー
・天魔→ジェルロ
・炎魔→ホムヴァル
俺たちは普通に炎魔とか影魔、天魔と読んでいるけれど、タングがそう言っているからその名が本来の名前だろうからチェックしてみるのもいいかもしれない。
「ティル、凹んでもタングはそんなに傷つかないから気にすんな」
「僕が僕でなくなるのが一番怖い。本編では今も心の中で戦っているから、応援よろしくね。リアとワイズの子はどうなっちゃうんだろうか。パトレア様は僕の子と言っていたけれど」
「俺の子なのにティルの子にさせたのは罪深いけど、必ず返してもらうからな。どうやって戻すのかわかんねえけど」
「一生、僕の子だったらごめんね」
なっとティルから離れるとパパと走ってくる少年が現れる。一瞬誰と思ったがよくよく見たら成長したミライだ。
「何歳になったか教えられる?」
しゃがんでミライに質問すると指を使って四歳と答えたのだ。つまりそれくらい俺とリアは引き離されているということになる。泣きそうだとミライの手を握り、ティルに励まされながら次回をミライに言ってもらおうかな。
「次回、71話ミライは妹に会いたい」
「よくできたな。会えると信じような」
うんとミライの笑顔はやっぱり、リアそっくりだとぎゅうと抱きしめティルも反対からミライを抱きしめた。
※こちらのページは本編ではございません。毎週日曜日に更新予定。
次話1月28日12時に配信予定。




