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愛した君への最初で最後の手紙  作者: 幸(ゆき)
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紀伊大島に1泊2日のダイビング

 その年の梅雨明けは早く、例年よりも暑い夏日が続きテレビでも取り上げられていて、

 

 7月の22日に紀伊大島に1泊2日で、いつものメンバー4人で向かった。

 

 高速道路を降りて、周参見を越えて潮岬の灯台で車を停めた。


 お土産などを見た後、広い芝生を降りて行き、本州最南端の荒々しく綺麗な海の景色を見ながら、早く潜りたいと思った。


 車に乗り込み大橋を渡り少しすると、小高い丘の上にログハウスが幾つかある広い芝生のある所に出た。


 車を降りると城が、


「今日はここに泊まってバーベキューだから」と言って、みんなで周りを見渡しながら歩いて行く城に着いて行き、奥の広い建物の中に入って受付を済ませた。

 

 奥から若い男の人が出て来て、「車を回しますので、器材を出していて下さい」と言って、大きなワンボックスの車の方へ行った。


 器材を車に積み込み坂を下って小さな港に着くと、小さな漁船の前にダイビング用のタンクが用意していて、


 セッティングを始めると城が、


「ここは和歌山では珍しくドリフトダイビングをさせてくれるから楽で楽しいし、

 少し岩場になっている奥のビーチポイントから潜ると、網越しだけど養殖してるマグロが沢山泳いでいるのが見えるから。今日はボートダイビングだから行かないけど」


「えー、行きたいな」と言うと、城が困った顔をしていて、


 翼が、

「ここだとそんなに遠くないし、また今度来た時でいいんじゃないの。楽しみを取っておけば」と言って、


「まー、そうだな」と話し、器材を船に積み込んで出発した。


 医者からは「ダイビングは浅い所だったらしても良い」と、言われていたが、

 正直少し不安だったが、それを見せない様にしていた。

 

 沖に出て潜ると、波、風は全く無く、べた凪で透明度も良くハリセンボンの大群にも会い、久しぶりのダイビングを満喫して楽しく潜れた。

 

 

 2本のダイビングを終え、施設に戻り器材を洗っていると城が、


「ここの露天風呂は海が見えて最高だから、混浴じゃないけど」と、こっちを見ながら話すと、


 翼と楓がくすくすと笑い、楓が「残念だね」と言って、みんなで笑った。


 城が言っていた通りの景色のいい露天風呂に入って、バーベキューを始めた。


 大きなテーブルの上に肉や野菜、新鮮さ魚介類が並べてあって、城が焼き始めると同時に翼と楓がビールを継ぎ始め、翼が手を止め1つのグラスにウーロン茶を入れて、こっちを見て2人で微笑んだ。


「看護師としては松に飲ませるわけには行かないから」


「そんな殺生な。楽しみにしてたのに少しぐらいいいだろう」


「駄目でしょう」と強く言われ、城の方を助けを求めるように向いて、両手を合わせて、

「お願い少しだけで良いから」と頭を下げた。


 城が楓に「少し位だったらいいよな」と言ってくれ、困った表情をしながら「本当に少しだけだったら、いいかもね」と、翼の方を向きながら言ってくれた。


 仕方なさそうに「本当に少しだけだからね」と、別のグラスにビールを継いでくれ、みんなで乾杯をしてグラスのビールを一気に飲み干した。


「旨い。今までで飲んだビールで2番目に旨いビールだ」と、満面の笑みで話すと、


 城が笑いながら、

「じゃあ、1番旨かったビールはいつだよ」と聞かれ、


 焼けた料理を取りながら、田中さんと飲んだビールの事を話した。

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