表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
裏回し  作者: 柿井優嬉


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/29

「アハハハハッ! マジで? その男、バカじゃねーの。チョーウケる!」

「でしょー。ほんっと間抜けだよね。思いだして、私もまた笑けてきた。キャハハハハハハハハ」

 繁華街から近く、そこそこといった具合の人の多さの通りを、ともに年齢は二十代の前半で、派手な身なりなので非常に目立つ、恋人である男女が、楽しそうに大声で話をしながら歩いている。

「そんでさ、由美子、怒っちゃってー。信じられない言葉を口にしたんだよ。なんて言ったと思う?」

「……」

「ねえ、剛雄、聞いてる?」

「……」

「どうしたのよ? 急に、真顔で、黙って」

「……」

「あれ? なんか、顔、引きつってない? それに、顔の色も悪いみたいだけど。なに、お腹でも痛くなった?」

「……」

「ねえってば、しゃべってよ!」

「しーっ」

「え?」

「もう大丈夫か。今、俺たちとすれ違った男、見たか?」

「はあ? 何なの? 見てないけど」

「だよな。そいつ、ヘビみたいな顔をしてたんだよ」

「ええ? ヘビぃ?」

「ああ。冗談や大げさじゃなく、ヘビが人間に乗り移ったって感じで、ニターッと、ずっと薄笑いを浮かべた表情で、とにかく不気味で気持ち悪くてさ。ありゃあ、十中八九、犯罪をやらかしたりしてる、やべえ奴だな。一瞬こっちに視線をよこして、目が合っちまって、それ以上は俺たちに意識を向けさせたくなかったから、声が届かないように話すのをやめてたんだ。あ~、ゾッとする」

「えー、やだー。なに、それ。チョー怖いじゃーん」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ