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今世の廻天 - 巡り巡って本気出す -  作者: 飽き性の少年
第二章 少年期 冒険の始まり編
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第7話「絶望の始まり」

僕達は旅に出始めた。

冒険者ギルドに登録するには3人以上のパーティーメンバーが必要らしく、フィリアの「あて」に向かおうとしている。





「ついたわ、ここよ」



辿り着いた場所はまるで人が居るとは思えないほど古い建物だった。

本当にあてなんて居るのか?


「お邪魔します」



中も予想通りというか、埃やゴミが散乱している。





「押忍ッ!!」




中から男の声がした。

物凄い覇気......

1ヶ月前味わった隕石衝突とほぼ同格の振動がする。


これほどの振動と覇気が外に届いてないのがおかしいくらいだ。


「相変わらず凄い覇気ね。流石師匠が認めるだけあるわ」


「師匠とは、父様がですか?」



覇気だけでも分かる、父様が認めるのも納得だ。

この人がパーティメンバーになるとなれば安心この先依頼も心配ないだろう。


「開けるわよ」




「あぁ」



扉を開けると目の前にいたのは凛とした顔立ちの青年だった。

恐らく前世の僕よりも年上だろう



「今日は何の用事で?」



「あんた暇?」


「質問を質問で返さないでくれ」




力と顔だけでなく知性も持ち合わせている。

フィリアだけでは心配だったのでかなりありがたい。

初対面だが既に好きだ


「いいから答えて、暇?」



「直近に用事はないが...」


「それじゃあついてきて」


フィリアに振り回されて可哀想だ。

僕もこの女についての愚痴なら山ほどあるので花も咲きそうだ、本当に居てくれて助かる。


「ちなみに、そこの人はフィリアの知り合いか?」


一言も喋れていなかった僕に話しかけてくれた......やっぱり好きだこの人。



「あ..あの、ノルディア・ノーリスって言います」


「ノーリスって、ラクロさんの親戚かい?」



「ラクロ父様の息子です...」



そう言った瞬間、男の人の思考が停止した。

こんなコミュ障が父様の息子だとは思いたくなかったのだろうか。


「いや、そんなわけ......雰囲気が全く違う」



僕が泣き出す前にフィリアが頭を叩いた。


「ノルは凄いんだから、あんた如きが馬鹿にしないでよね!」



さっきまで馬鹿にしてたけど助けてくれてありがとう、感謝するよ



.....ちょっとだけ



「とりあえず戻りましょう」





――


この男の人の名前はナダユキと言うらしい、本業は武術の師範だそうで。

剣術の師範である父様と何かと会うことが多く、一緒に飲みに行くほどの仲だそうだ。



ナダユキさんと話していたらいつの間にかギルドについた。


「冒険者ギルド、パーティーメンバーになれってことか?」


「えぇ、そうよ」



そういえば何の為に連れてきたのか忘れていた。

パーティーメンバーになるのかまだ決まった訳ではない。



「パーティ名は?」


特に否定する訳でもなく名前を聞いてきたと言う事は一緒に来てくれるのだろう。



「まだ決まってないわ」


いや、ここは前世でライトノベルを読んでいて考えてた名前がある。



「パーティ名はフェイデッドクロニクルズにしましょう」



「いいわねその名前!」


この世界では陰キャなどと言われる事がないので僕からしたらかなり有難い。



「それじゃあ登録しますか」




「パーティーメンバーは集まりましたか?」




「はい、パーティ名はフェイテッドクロ......」



言い切る前に肩を掴まれた。

振り向いた所にはフィリアやナダユキさんではなく、青髪の女の子がいた。



「あ...あの、私も入れてくれませんか......」


息切れしながらたどたどしい喋り方で話しかけてきた。

前世の僕と同い年くらいだろうか、顔も整っていて可愛い



「いいですか?」


上目遣いで許可を得ようとしているこんな可愛い女の子を断れるはずもなく......


「いいですよ」



フィリアの睨みを効かした目線が気になるが、パーティーメンバーは何人いてもいいだろう。



「パーティーメンバーは4人です。ノルディアとフィリアとナダユキと、名前は何ですか?」



「......アイセラです」



「この4人のパーティー名は、フェイテッドクロニクルズです――」




「かしこまりました、それではZランクスタートとなりませ」




こうして、伝説のパーティが結成された。





――


一度宿に泊まり、明日から依頼をすることになった。



「それじゃあ、男部屋と女部屋で別れて寝ましょうか」



「分かったわ!明日が楽しみね!!」


僕は歩き回って疲れ果てているが、フィリアはかなり元気だ。


アイセラという子の顔や性格がタイプすぎて目のやり場に困ってしまう。

貧乳青髪コミュ障、このジャンルに全て当てはまるのはこの子だけだろう。


「それじゃあまたね、ノル」



かと言ってフィリアも可愛いのでどちらも捨てがたい......

僕なんかに振り向いてはくれないだろうが




僕達は部屋に戻り、他愛のない会話をして眠りについた。



「コンビニ」


――――


僕は朝起きてすることを決めている。

まずお手洗いを済まし、適当に朝ご飯を食べ

勉強をしている。


今は紙を持っていないので頭の中で計算しているのだが、これまた難しい。



特に自分のような忘れっぽい性格は更に難化させていく。




「ノルディア君、何してるんだい?」


後ろからナダユキさんが話しかけてきた、起きた時に居なかったので出掛けてると思ったんだが。


「どこに行っていたんですか?」


「あぁ、僕は街でランニングをするのがルーティンなんだ」



流石武術家、僕なんかとは天と地の差がある。




僕達は準備を済ませ、冒険者ギルドで食事をしていた。



「おはよう」


フィリアとアイセラも起きてきたようなので一緒に食事をすることにした。



雑談を交えながら食事を終わらせ、作戦会議を始める。



「それじゃあ、今日受ける依頼を決めましょうか」



「討伐依頼はVランクかららしいです......」




討伐依頼まで何件かこなさなければならない。

Zランクでも受けれる高単価な依頼は――




「あった、これだ」


僕が手にしたのは屋敷の掃除依頼、あまり気は乗らないけれど高単価なのでやるしかない。




「すみません、この依頼を」



「屋敷の掃除ですか、この依頼はZランクでも受けれますがBランク級の難易度です。それでもよろしいですか?」



そこまで言われると怖くなってきたな、やっぱりやめようか



「えぇいいわ!」


Bランク級と聞いてテンション爆上がりのフィリアが返事をしてしまった。



「それではこちらの杖を使ってください。

屋敷に特殊のコーティングがされているので、ゴミを火炎魔法で焼くことを推奨します」



「それじゃあ行きましょう!」












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