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3話 ~猫ちゃん金を生み出す!?~

毎日投稿は社畜には厳しいですね!

今回は初のギルドです。

猫ちゃんのチートっぷり見てってくださいね


 私は今、森で知り合ったユラちゃんと一緒にギルドの応接室にいた。


 遡ること数時間前……


 「ここがギルドかぁ。ユラちゃん付いてきてくれてありがとうね」

 「はい」

 『ご主人~。ごはん~』

 「猫ちゃん。ごめんね。お金無いからギルドでクエスト受けてお金もらわないとご飯食べられないよ」

 『お金~?あるよ~!』

 

 猫ちゃんは肉球で空間をタッチした。その瞬間次元が裂けた……え?

 次元の中に消えた肉球には黄金に輝く石の様なものが出てきた。

 

 「猫ちゃん……それどうしたの?」

 『女神様からもらったの~。他にもスキル?もらったよ~』

 「へ、へぇ~。すごいね猫ちゃん。」


 私は猫ちゃんと話せる事位じゃん!

 猫ちゃん優遇されすぎじゃない!? 女神様絶対猫好きだよね!?

 まぁ、いっか。猫ちゃんは仲間だし心強いよ。


 ギルドの一角。テーブルで2人の冒険者がいた。

 一人は180cmはある大柄で腹の出た男だ。大剣を背負っている。もう一人はやせ形でつり目が特徴的な男だ。腰には2本のナイフを携えていた。


 「兄貴、あの猫金貨出しやしたぜ」

 「あぁ。捕まえれたら大儲けだな」

 「ヒッヒッヒ。そうと決まれば」

 「あぁ」


 二人はニヤ付きながら少女と猫に近づいて行った。


 「お嬢ちゃん。その猫ちゃんに用事がある。大人しく置いていけば痛い目に合わなくて済むぞ」

 「ヒッヒッヒ。大人しく置いていけ」 


 何やら、大男が近づいてきて脅迫めいたことを言ってきた。隣にいる目つきが悪い男がナイフを舌で舐めている。

 舌切れないのかな……。

 とりあえず、大きいほうはチンピラA、小さいほうはチンピラBと呼ぶことにしよう。


 「ちょっと待って。平和に話し合わない? そんな危ないものしまってさ」


 私は交渉を試みた。だって猫ちゃん強いし、また頭爆発させるわけにいかないからね。

 さっきから凄く注目されてる。

 ユラちゃん怯えてるし。どうしよう。


 「猫を渡さないなら、力ずくでやるまでだ!」

 「ヒッヒッヒ。後悔しても遅いぞ!」 

 


 う~ん。話を聞いてくれなさそうだしもういいか。


 「猫ちゃん。あの二人の武器壊せる?」

 『できるよ~』

 

 さすが猫様。


 「おい、あいつ猫と喋ってるぞ」

 「ヒッヒッヒ。恐怖で頭おかしくなったのか?」


 なんだよ腹立つなぁ。猫と喋ったって別にいいじゃないか。


 「あと死なない程度に無力化してほしいかな」

 『わかった~。それじゃあ行くよ~』


 猫ちゃんがゆっくりとチンピラ達に歩き出した。


 「金を生む猫が自ら来たぞ」

 「ヒッヒッヒ。これで俺たちは一生遊んで暮らせるぜ」


 男たちは猫ちゃんを捕まえようと武器を下した瞬間、凄まじい速度で接近して肉球を振り下ろす。

 手に持っていたナイフと大剣が粉々になる。

 あれ鉄だよねたぶん。粉々って……。

 拍子を付かれたせいで、二人のチンピラは立ち尽くす。

 そしてもう一振り猫パンチが炸裂。


 「「おっふ」」

 

 くの字に曲がって吹っ飛んで壁に激突した。

 あれ、生きてるよね……。


 「「うぅ……」」


 生きてたね。


 「猫ちゃんナイスゥ」

 『えへへ~~』


 褒められた猫ちゃんは私の足に頭を擦り付けてくる。かわいいなちきしょ~。


 「何の騒ぎだ!」


 これまた大きいのが来た。

 2メートルは超えてそうな巨体に、頬には大きな三本の切り傷。いかにも強者の雰囲気が出ている。


 「ギルドマスター!?」

 

 受付のお姉さんが慌てた様子で言った。かわいいなぁ。

 あの大男がギルマスかぁ。騒ぎを聞きつけてやってきたのか。来るのちょっと遅いよ。


 「あの~。さっきそこのお二人に襲われそうになりまして。不可抗力というか、正当防衛というか……。」

 

 ギルマスが壁にめり込んでる二人のチンピラに目をやった。


 「あれでもCランクの冒険者なのだが……。よく勝てたな」

 「戦ったの私じゃなくてこの猫ちゃんです」

 「そうか。誰か! そこの壁に埋まってる二人を医務室に運べ! お前たちには事情を聴きたいから奥についてきてくれ」

 「わかったよ。ユラちゃんも連れて行っていい?」

 「好きにしろ」


 そして、現在に至ると。

 私はギルドに来てからの事をギルマスに事詳しく話した。転生していることは一応伏せて。


 「そりゃお前。金貨を生み出す猫がいたら襲われるだろ」

 「私だってまさかお金が出てくるなんて思わなかったよ」


 あの後猫ちゃんにどうやって次元を割ったか聞いたらスキルのアイテムボックスっていうなんでもモノが入るものだったらしくて、それを聞いたギルマスはさらに驚いていた。

 アイテムボックスを使える人は1万人に一人の確率だそうだ。

 

 「けど、今回の件はあいつらも悪いがお前も悪い。今回はペナルティはないが今後は気をつけろ」

 「はい。ところでギルマス。何か食べ物ない?猫ちゃんが干からびそう」

 「飯はギルドの食堂を使え。安くて量もある」

 「わかったよ。それと依頼を受けるにはどうしたらいいの?」

 「ギルドカードが必要だ。本来は受付で手数料を払って作るものだが、Cランク二人を倒したことからそれ以上の実力がある。異例の処置だがCランクのギルドカードを発行してやる」

 「おぉ、ありがとうギルマス。それじゃあご飯食べてくるね」

 

 あとで聞いた話だが二人のチンピラは騒ぎを起こしたことでランクの降格処分と莫大な治療費を請求されたとか。

 知らんけど。


 

今回も猫ちゃん何も食べれなかったね。次回はお腹いっぱい食べてほしいです。

無口なユラちゃんは今後どうなるか楽しみですね。


社畜と執筆頑張ります。

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