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人見知りさんが異世界行ったら何故か人見知りがスキルになりました  作者: 白前 中
大親友に会いに

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大親友の手がかりを求めて

「ひ、ひぎゃあ! み、皆さん、あんまりジロジロ見ないでくださいですぅ……!」


これ以上囲まれては心臓が持たないと思った鈴は、意を決してマジックバッグ【深海の深淵】を広げました。



「えいっ、お片付けですぅ!」

プシューと音を立てていたカレンエクスプレスがズブズブとバッグに吸い込まれて消えると


周りのドワーフたちは「おおっ!? 空間格納のマジックバッグか!」「あのサイズを瞬時に仕舞うとは、あのお嬢ちゃん何者だ!?」とさらにザワつきます。


ドワーフたちの技術への異常な熱量に困惑しつつも、ここで逃げ出すわけにはいきません。なぜなら、大親友である風ちゃんの特徴はこの世界では鈴しか知らないからです。


鈴は、胸元でセイナのぬいぐるみをぎゅーーっと命綱のように強く抱きしめ、涙目でオドオドしながらも、勇気を振り絞ってドワーフたちに声をかけました。


「あ、あの……あのっ! 人を探しているんですぅ……っ。わ、わたしの、お友達で……っ」


その瞬間、カレンが「ガルゥッ!」と低く唸って鈴の前に立ちはだかり


ヒルダとミィアも静かに武器に手をかけ、隠しダンジョンでお留守番している猫神様の「鈴の平和を守るニャ!」という意思を継ぐように、ドワーフたちがこれ以上鈴に近づかないよう完璧な鉄壁のガード陣形を敷きました。


強力な護衛(とラブリー魔獣)に守られながら、鈴は風ちゃんの特徴を一生懸命に話し始めました。


「えっと、その……お名前は『風(ふう)』ちゃんって言って……、ドワーフの皆さんみたいに大きくなくて、小柄でとっても可愛い女の子なんですぅ……! わたしと違ってコミュニケーション力がものすごく高くて、知らない人ともすぐに仲良くなれちゃう明るい子で……っ。頭には、緑色の風をイメージした綺麗なシュシュをつけているはずなんです! だ、誰か知りませんかぁ……っ?」


人見知りの鈴が、他人の前でこれだけ長いセリフを喋ったのは奇跡に近いことでした。


抱きしめられているセイナのぬいぐるみも、ポケットから小さな顔を出して「知っている人はいるですぅ?」とドワーフたちを見つめます。


鈴の必死の問いかけを聞いたドワーフの職人兵たちは、お互いに顔を見合わせ、フサフサの髭をあごで揺らしながら「おい、今の特徴……」「あいつのことじゃねえか?」と、何やらピンときた様子でヒソヒソと話し始めました。




現在の状況


| 登場人物 | 状態 | 現在の様子 |

| 桜井 鈴 | 【人見知り限界突破】 | 門前。親友の「ふう」ちゃんの特徴を話し終え、セイナを抱きしめて返事を待つ。 |

| ドワーフの職人たち| 【心当たりアリ】| 鈴のガード陣形に圧倒されつつも、「緑のシュシュのコミュ力お化け…」と納得顔。 |

| ミィア&ヒルダ&カレン| 【鉄壁ガード】 | 鈴に指一本触れさせない構え。カレンの赤リボンが静かに揺れる。 |



鈴の決死の質問により、ドワーフたちからさっそく有力な反応が!


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