ギルドへの報告
「もう限界ですぅ、おうちに帰らせてくださいぃ……」
レベル501という未知の領域に足を踏み入れ、究極の現実逃避スキルまで発動してしまった鈴は、精神的な疲れがピークに達していました。
「分かりました、鈴殿。あとの報告は私とミィアに任せて、貴殿は先に休んでください」
「シオンはあたしがポイっと……じゃなくて、カレンに運んでもらうニャ!」
1. シオン、強制移送
ヒルダの指示で、リボンベアのカレンが気絶したままのシオンをひょいと持ち上げました。そして、森の出口付近にある、街道沿いの見晴らしが良く安全な木陰へと移動させます。
「クゥ〜ン(ここに置いておけば、そのうち誰かが見つけるでしょ)」
カレンはシオンをふかふかの草の上に丁寧に(?)転がすと、最後に少しだけ未練がましく残っていた彼の魔導論文集を、枕元に添えてあげました。
2. ギルドへの報告(ヒルダ&ミィア)
一方、ヒルダとミィアはアステリアの冒険者ギルドへと向かいました。
「ギルドマスター、依頼のゴブリン討伐、完了しました。……それと、近くの洞窟でソーサリーメタリィラビットを確認、および討伐しましたので報告します」
「なっ……! あの希少種で危険な進化個体を倒したのか!? 誰が……いや、聞くまでもないな。例の『桃色の光』が森で目撃されていたからな……」
ギルドマスターは、鈴のあまりの規格外ぶりに頭を抱えつつも、多額の討伐報酬と「名誉勲章」の準備を始めました。しかし、目立ちたくない鈴の意向を汲み、ヒルダは「あくまで匿名で」と念を押すのを忘れませんでした。
3. 鈴たちの帰宅:我が家が一番ですぅ
その頃、鈴はカレンの広い背中に揺られ、セイナと共に「猫神様のダンジョン」へと戻ってきました。
「ただいまですぅ……。あぁ、空気の匂いが落ち着きますぅ……」
「お疲れ様です、鈴様。今日は本当にかっこよかったですよぉ……っ。……でも、水槽のお部屋に戻るまで、もう少しだけ我慢してくださいねぇ」
ダンジョンの結界をくぐり、自分たちがリフォームしたばかりの「我が家」に足を踏み入れた瞬間、鈴は緊張の糸が切れたように、リビングの巨大なクッションへとダイブしました。
「ふにゃぁぁ……! もう当分、外には出ませんからねぇ……っ。レベル501なんて、数字の間違いに決まってますぅ……!」
現在の状況
| 登場人物 | 状態 | 所在地 |
| 桜井 鈴 | 【完全燃焼】| 猫神様のダンジョン(自室)。 |
| セイナ | 【リラックス】 | 鈴の横で水槽を眺めつつ、お茶の準備。 |
| カレン| 【お昼寝】| 鈴のクッションの横で丸くなる。 |
| ヒルダ&ミィア| 【業務中】| ギルドで報酬の受け取りと事後処理。 |
| シオン| 【安眠中】 | 森の外の木陰。「……鈴……ムニャムニャ……」 |
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「……鈴殿たちが帰ってくるまでに、ミィアと美味しいケーキでも買って帰りましょうか」
アステリアの街で、ヒルダたちは鈴の好物を探しながら、静かな夕暮れ時を過ごすのでした。
【物語はひとまず、平穏なダンジョン生活へ――】




