表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/25

11.引き続き山で魔物討伐

「マヒーユ様、見てください! 出来ました!」

「ああ」



 その魔物を倒せたことが嬉しくて思わずマヒーユ様に勢いよく話しかけてしまった。それからマヒーユ様にとってはこの位の魔物を倒すのは簡単なのだから、この位で喜ばない方がいいかも……と少し恥ずかしくなった。



 ただマヒーユ様は不快な気持ちにはなっていないようでほっとする。折角マヒーユ様が魔物討伐に付き合ってくれているのだから嫌な気持ちにはさせたくないもの。それにマヒーユ様に対する憧れの気持ちがあるから、これ以上恥ずかしい姿は見せたくないと思う。


 魔物の解体もマヒーユ様に教わりながらやった。

 素材になる部分を傷つけないように解体していて、マヒーユ様は本当に凄いと思う。戦闘面だけではなくて、こういう戦闘の後処理などもちゃんと出来る方がいいもの。

 人によっては戦うことが出来ればいいと、そういう解体などを出来ないままでいる人もいるらしい。私はそういう人とはあまり遭遇したことないけれど、倒すだけ倒して専門の業者に解体を任せたりとかもあるって聞いている。まぁ、それはそれでいいのかもしれないけれど全部一人でできた方がいいと私は個人的に思っている。




「マヒーユ様、こうですか?」

「ああ、それでいい」




 それにしてもこういう魔物の解体の技術も、マヒーユ様は家で習ったかな。マリアージュ様もグラン様も解体の腕も凄いって聞いたことがある。

 あとマヒーユ様は教えるのが上手だ。私はこの魔物を解体したことはなかったのだけど、どこに刃物を入れたらいいのか、どこから削いでいけばいいのかなど全部マヒーユ様が教えてくださって、はじめてにしては上手く出来たと思う。




「出来ました!」

「はじめてにしては良い出来だ」



 お世辞かもしれないけれど、マヒーユ様がそうやって褒めてくださるのが嬉しくなった。



 甲羅は高価だけど、あまり乱獲しすぎても問題なので一旦この亀の魔物を倒すことはやめることになった。

 土地によっては魔物が大量発生しているなどもあるけれど、王都の周りは比較的魔物の量も少ない。下手に狩りすぎて生態系が壊れても問題なんだと思う。


 次に別の魔物をマヒーユ様に教えてもらって倒すことになった。


 マヒーユ様は本当にいろんな魔物のことを知っている。私も今日、こうして色んなことを教わっている中で学びが沢山ある。一人で魔物討伐を行っていたらこうはいかなかったと思う。

 解体した素材はマヒーユ様が《アイテムボックス》の中に格納してくれた。やっぱりこういう魔法具は便利だと思う。私も《アイテムボックス》が欲しいなと思った。

 中古でいいから探してみようかな? 購入するのならばちゃんとしたところで買わないと不良品の可能性もあるけれど。




「マヒーユ様、次はあの魔物ですか?」



 次に私たちは山の中腹に下る。登った時とは別の方向だ。

 行きと少し違う光景が目に映る。ちょっと離れた場所なだけなのに、違う魔物の姿が見えて面白いなと思う。



「ああ」




 マヒーユ様と私の視線の先には、鳥の魔物がいる。

 空中を飛んでいる魔物は狙いを定めにくいけれど、その分、素材が高価になったりするんだよね。

 倒しにくい魔物だとその分、素材は貴重だしね。



 低飛行している魔物だから、地に落として倒すことは出来るけれど……どうやるのが効率的だろうか。



 私はそんなことを考えながら、ひっそりとその魔物を見る。

 私もマヒーユ様も気配を殺して、魔物を見ている。

 気づかれてしまうと、逃げられてしまう可能性が強い。

 ああいう魔物は気配察知が優れていて、素早い魔物だと難しいの。




「マヒーユ様は、ああいう魔物をどんなふうに倒してますか?」

「魔法で倒すことが多いな。剣で倒すのならば、傷つけて落とすしかないな」

「そうですよね。魔法が使えたら楽だけど、私は使えないですからね! 身体強化で叩き落すしかないですね。ちょっとやってみます」

「ああ」




 マヒーユ様は私の言葉に頷いてくれる。



 なんというか、マヒーユ様は冷静だなと思う。本当に私があの魔物を倒せないと判断されたらマヒーユ様は止めるだろうから、うん、マヒーユ様がこうして頷いてくれるということは私ならそれが出来ると思っていてくれるんだなと嬉しくなった。

 そんな風に思ってもらえるのならば、頑張ろうとそんな気持ちでいっぱいになる。



 私は剣を片手に、その魔物へと向かっていった。

 だけど、流石素早い鳥型の魔物と言うべきか、何匹かいたうちの一匹しか仕留められなかった。



 ちょっと離れたところから、警戒したように私を見降ろしている。どうやって地面に落とそうか?



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ