***あとがき***
ここまで新とミオの純愛にお付き合いいただきありがとうございました。
「ただいま」と言える相手がいる、言える場所があるというのは、実はとても幸せなことだと私は最近になって思うのです。
もちろん、あたりまえのように返ってくる「おかえり」がある幸せも。
「ただいま、新くん」
きっとそれは、新と会話ができなくなってからずっと、ミオが一番言いたかった言葉だったんだろうと、私は思います。
それにしても、あの後の病室では新はおそらく、面会時間ぎりっぎりまで居座り、看護婦さんに追い出されるまでミオから離れなかったことでしょう。千明希にドン引きされてそうですよね。
また、こちらの作品は前回は不勉強な3人称であったのですが、このたびすべて1人称として書き直す決意をしました。拙い処女作ではございますが、ここに完結できたことを嬉しく思います。
さて、二人の物語はここでめでたくハッピーエンドとなりました。
が。
本作品は第2弾、第3弾と続く予定です。
もちろん、物語の鍵となるのは子猫の雪ちゃん!
第2弾『朧月の標』、近日公開予定です。
そちらもあわせてお付き合いいただけたらと思います。
最後になりましたが、簡単なご感想、ご意見、「読みました!」のご一報でもかまいません。評価等いただけますと、次作の励みにしたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
2008.6.29 日向あおい