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第二話・「平穏な生活」

言った傍から書いてしまいました。

「レオン、行ったぞ!」

「分かってる! 喰らえ!」


 ヒュッと風を切る音を立てて木立の中を駆け抜ける、一本の矢。それは狙い違えず獲物の眉間に突き刺さった。


「どーぉよ、この腕! 晩飯ゲットだぜ!」

「よし、この調子で後十匹くらい行ってみるか!」

「さーせん、マジ勘弁。ちょーつかれたっす!」


 狩ったウリボウの血抜きをしながらおどけて言って来る友人・エリックに嘆いてみせると、エリックは楽しげに笑ってみせた。


「冗談だって。けど、レオンの狩りの腕は俺達の中でも一番だからなぁ、捗るんだよ」

「狩りの腕だけだろ? 野草の採取なんかはお前のほうが上手くやるし」

「そりゃコツがあるんだよ。でも、料理はユイリィが一番だしな」

「いやいや、ある意味ミーシャが一番だぞ」

「ああ、確かにあいつの料理にゃかなわねぇ。あいつの料理は魔物だって殺しちまわぁ」


 二人で笑いあう。

 今年、俺は十四になる。レオンハルト・M・ノックスというのが今の名前だ。ノックス村のマリウス――父親の名前だ――の息子、レオンハルトと言う。

 今の……と言っても、前世のことなんかはもうかけらも覚えていないんだけどな。生まれたばかりの頃は、何か覚えていたような気もするんだが、成長に連れて完全に忘れてしまった。

 まあ、そんなことよりも今の生活のほうが楽しいから大した問題じゃない。


「よし、血抜きも終わったし、今日は村に戻ろう」

「今日の獲物はイノシシ四頭か……上出来だな」

「だな。これでしばらくは肉に困らないぞ」


 俺達の暮らすノックス村は山間の小さな集落だ。住民全員を数えても百人に満たないほどだが、周辺の村との交流もそれなりにあって活気もある。それに小さな村だけあって村民同士の仲もいい。

 狭い土地を切り拓いて畑を作ったりもしているが、主に周辺の森を利用した林業とその森に住む獣の狩猟を主要産業にしている。いや、産業なんて言うと大掛かりだが、その日必要な分を森から頂いて、稀に近隣の村や遠くの街に卸す分を少し分けてもらうくらいで、日々の生活自体はほそぼそとしている。

 遠くの街では派手な生活があるとたまに村にやって来る行商人や旅人に聞かされても、俺はこの村での素朴な生活が気に入っているのでわざわざ村を出ようなんて考えたこともなかった。


 そんなこんなで、俺は十四年間この村で生活してきた。

 エリックや先ほども挙げたユイリィやミーシャといった仲の良い友人も出来た。俺もエリックもいつか彼女たちかそれ以外かは分からないが結婚相手を選び、子を成し、この村で生きて、死んでいくのだろう。


「よし、少しばかりユイリィに肉を分けて、旨いスープを作ってもらおうぜ」

「いいな。よし、村に急ぐか!」


 この平穏な生活を、俺はかなり気に入っている。





「よう、ユイリィ、ミーシャ。帰ったぞ!」

「お出迎えとは嬉しいねえ」

「ばぁか、違うわよ。ただの偶然。おかえり、レオン、エリック」

「お、おかえりエリックくん、レオンくん」

「ただいま、ユイリィ。今日とれた猪肉、少し分けるから、あとでスープでも作ってくれないか?」

「ん、任せて」


 ミーシャと二人で歩いていたところで、偶然森から帰ってきた二人と行き当たった。

 二人とも今日の成果である猪肉や山菜を持っている。二人はこれから自分の家で使う分以外を除いて村の肉屋とかに持って行くんだろう。

 親しい人には直接分けに行ったりもするけれど、引退した猟師さんがやっているお肉屋さんに持っていけば、使えるお肉を余すところ無く切り分けて、各家々に均等に分けてくれる。村長さんが決めて始められたことだけど、みんなの評判はなかなかいい。他にも野菜屋さんなんかもあって、体力的な問題で働けなくなってしまったおじいさんやおばあさんが担ってくれている。


「じゃあ、早速作るね。二人はこれからお肉屋さん?」

「ああ、そのつもり。その後家に寄って荷物を置いてくる」

「ついでに身体も拭いて来なさいよ。泥だらけで結構スゴイから」

「えっ、……うわぁ」


 そう指摘してやると、私の前でレオンハルトは体中を見回して、泥やら葉っぱやらが付いていることに気付いて照れ臭そうに笑った。こういう時の彼はとても子供っぽくて愛嬌がある。それなのに、時々すごく大人っぽい表情を覗かせる時があって、その時はすごくドキリとさせられる。


「じゃあ、ちょっと時間かかるかも。大丈夫だよな?」

「大丈夫大丈夫、レオンが来るくらいの時間には出来てるわよ」


 まあ、それはあながち間違いじゃない。

 狭い村だけど、お肉屋さんに行く間も、帰る間も村中の人と話をしてくるだろうし、支度も時間が掛かるだろう。それを考えると、充分に時間はあると思う。

 私が保証してやると、レオンハルトは嬉しそうに顔を輝かせた。まだまだこういうところは子供っぽいんだから。


「俺、ユイリィの作る飯が大好きなんだ。今から楽しみだ!」

「も、もう……バカ言ってないで、早く行きなさい!」


 こういうふうにドキリとさせるのは、反則。反則なんだから!





「ははっ、向こうはイイ雰囲気みたいだな」

「わ、私達も、いい雰囲気……する?」


 俺はエリック、レオンハルトの幼馴染だ。俺の特技は山菜採りなんだが……まぁ、それは大したことじゃない。

 俺の目の前で押さない見た目にそぐわない爆弾発言をしてくれたのは、ミーシャ・ノックス。ノックスってのはこの村の名前だから、ミーシャだけじゃなく、俺もユイリィも、もちろんレオンハルトも一緒だ。都会じゃどうか知らないけど、地方の村では地名や村名を苗字にするというのはよくあることらしい。

 俺達四人は同い年で、いろいろあったけど子供の頃から仲が良い。

 この村では十五になれば大人とみなされて、結婚相手を選ぶことになる。レオンハルトはきっとユイリィと一緒になるだろう。二人とも仲がいいし、お互いまんざらでもないはずだ。

 そして俺は、多分……ミーシャと結婚すると思う。

 けど、


「まずはちゃんとした料理が作れるようになったらな?」

「はう……。でも、お菓子なら、私、得意だよ?」

「お菓子だけだろ~? 普通の料理もまともに作ってくれないと、食べる方の身がもたねえよ」

「食べる方の……はぅう」


 あ、まずった。こうなったらしばらくミーシャは帰ってこない。

 ミーシャは俺達の中でも一番背が低い。くせっ毛の金髪を首のところで一つにまとめている。村の同年代の中でも特に幼い容姿なのだが、夢見がちというか妄想癖があるというか……。

 ちょっとした事で妄想が始まってしまうとしばらくはこのままだ。


「ちえいっ」

「いたっ」


 脳天チョップは痛いのだ。

 おかげでミーシャは妄想の世界から帰ってきた。


「お前もユイリィと一緒になにか作ってくれよ」

「うん……そうだね。……えっと」

「食後のデザートに何か、な?」

「うん!」


 ミーシャを促してユイリィと一緒に行かせることにした。

 ユイリィは普段からミーシャに料理を教えてくれているらしい。将来を見越して、というふうに好意的に解釈しておくが、ユイリィには悪いけど今のところそれが実を結んでいないのが事実だ。

 俺の将来のため……せめて食べられる料理を作れるようになってくれ。

 こちらに一度手を振ってからユイリィと一緒に歩いて行くミーシャを見送る。


「エリック、俺達も行こう」

「ああ、そうだな」


 ユイリィを見送ったレオンハルトが声をかけてきた。

 とりあえず、レオンハルトと一緒に肉屋だな!





 ユイリィの作る料理が楽しみではあるが、まずは済ませることを済ませなければ、とレオンハルトはエリックと話しながら村を歩く。行き交う村人と挨拶をしたり立ち話をしながら行きながら、レオンハルトは見るともなしに村を見る。


 この村は小さいながら立地が良い。

 山間に出来た平地に南に向けて拓けていて、北から水源地、田畑、居住地となっている。水源からは南に向かって、村の西側を川が流れている。

 居住区は、中央に広場があってそこが祭りや村での話し合いの際に使われる集会所になっている。

 その広場の周囲には村長や長老たちの住居がある。それ以外にも肉屋や野菜屋なんかもここに集中している。その周りに何軒かまとまって家が建っている。

 俺たちが狩りをしていたのは村の東側の森だ。今日狩ったような猪の他にも、鹿や鳥を始めとした動物や、エリックが採ってくるような山菜が山ほど採れる。

 四季に応じていつも違った姿を見せてくれる山は、時に俺たちに厳しいけど、逆にこれ以上ないほどの恵みをもたらしてくれる。


「なあ、レオンハルトは、やっぱりユイリィだろ?」

「……は? 悪い、何の話だっけ?」


 おっと、うっかり聞いてなかった。

 正直に告げると、エリックは仕方ないなぁとばかりに頭を振ってみせる。それはエリック流のポーズであって、そうやっておどけてみせることで、逆に相手に大したことじゃないと示しているらしい。

 実際、顔を上げたエリックはあっけらかんとした顔で言い直してくれた。


「だからな、来年の村祭だよ。村祭。来年になれば、俺達も十五だろ? ってことは――」

「ああ……結婚、だっけか」


 村祭は、毎年収穫の季節に行われる。

 その年が豊作なら山の神と土地の神にその恩恵を感謝し、凶作なら山の神と土地の神を慰撫して来年の豊作を祈り、例年通りなら例年通りの収穫に感謝し翌年の豊作を祈願する。

 ノックス村のような田舎の農村ではごく普通に行われる、収穫感謝の祭だ。

 その祭の際に、年頃となった少年少女が、それぞれ衆目の前で愛を誓い合い夫婦となる。

 十五歳がそのイベントの参加ラインとなっていて、年頃の男女はそれに合わせてお互いに気持ちを通じ合わせていくのだ。


「そうさ。俺はまぁ決まってるからさ、そうするとお前はユイリィだろ? ってな。あいつ可愛いし」

「そうだな」


 エリックに頷き返しながら、俺はユイリィのことを思い浮かべてみる。

 ユイリィ……ユイリィ・ノックス。母親譲りの茶色い髪を片口で切り揃え、少し日に焼けた肌をしている。髪と同じ栗色の大きな目が愛らしい。俺とエリックより少し低い背はスラリとしているくせに、結構胸が大きかったりする。

 料理は美味いし、笑顔が可愛い。

 ……うん、悪いところなんてない。


「だな。まぁ、あとはユイリィが受け入れてくれれば、だけど」

「そりゃあ大丈夫だろ。あいつもお前のことを意識してるみたいだったし、さっさと当たって砕けてこいよ」

「おいおい、砕けないといけないのかよ!」

「ははは、それくらいのつもりで行って来いってことだよ。もう、早速今日あたりどうだ?」

「バカ、気が早いっての」

「いやいや、こういうことは早いほうがいいぜ。ちんたらしてたら他のやつに取られちまう」

「ははぁん、そうやってミーシャを射止めたわけか」

「おうよ、俺もミーシャも相思相愛だからな!」


 確かにエリックとミーシャは仲が良い。昔から一緒にいたというのに、いつの間にか付き合いだしていたのだから相思相愛というのもわからない話ではない。

 ふふん、と胸を張るエリックに呆れながらも、俺はまたユイリィのことを思い浮かべるのだった。





 肉屋に顔を出して獲ってきた猪肉を引渡し、家で身体の汚れを落とす。ちゃんとした綺麗な服に着替えて家を出る。すると、そこには同じく身なりを整えたエリックの姿があった。


「よ、一緒に行こうぜ」


 エリックに頷き返し、俺はユイリィの家へと足を運ぶ。

 その途中で、先程汚れを拭っている時に思いついたことを話して見ることにした。


「なあ、俺……ユイリィに告白しようかと思うんだ」

「へぇ~、そうなのか……って、ええっ!?」


 思っていたより激しい反応を返してきたエリックに、俺は逆に吃驚してしまった。


「いや、お前が色々言って来たんだろうが。何でそこまで驚くんだよ」

「いやいやいや、確かにけしかけたりしたけどよ、まさかそんなにすぐ行動に移すとは思えなかったんだよ」

「はあ……俺だってな、そこまで焦る気はなかったんだけど……うん、色々想像しちゃってさ」


 そう、先程エリックと話していた時からちょっと考えてしまったわけだ。


「俺は、ユイリィが他の男に取られるなんて嫌だ」


 ちょっと考えただけでこの答えが出てきたのだから、俺の気持ちはとうに決まっていたのだろう。

 後は、踏み出す勇気だけだ。


「……なるほどなぁ。それは告白しようと思うわな」

「ああ。だから……今日、このあとに」

「分かった。ちゃんと屍は拾ってやるから、当たって砕けろ!」

「また縁起でもない……けど、頑張る」

「おう、その意気だぜ!」





 もらった猪肉は、臭みを取る香草と一緒に煮込んだ後、幾つかの野菜と一緒に煮込んで要望通りのスープ……というか、シチューにしてみた。

 自慢じゃないけど、味には自信がある。

 だから、目の前で深刻な顔をしているレオンハルトには……正直腹が立つ。

 いや、食べてる最中は、とても美味しそうにしていたのだから、腹を立てるのは間違っているっていうのは分かってるんだけど。

 隣で心配そうにレオンハルトの様子を窺っているエリックや、レオンハルトの様子に比例するように機嫌が悪くなっていく私に怯えるようにしているミーシャには悪いとは思ってる。思ってるわ。ほんとよ?

 だからこそ、レオンハルトが何で深刻な顔して、何かを思い詰めたようにしているのか分からないのがもどかしかった。


「おい、レオン、大丈夫か? いけるか?」


 そう心配げに尋ねるエリックの言葉に耳も貸さずに何か思いつめているレオンハルト。

 ついさっき、私の料理を楽しみにしているって言ってくれた時からずっと高鳴っていた私の心も、すぐにも消沈してしまいそうだ。嘘、思いつめてる顔もかっこいいって少し思ってる。

 そんなことを思っていた時だった。


――バンッ!


「きゃっ――……な、なに? どうしたの、レオン」


 テーブルに両手をついて、勢い良くレオンハルトが立ち上がった。

 私は大きな音に吃驚して肩を竦めた。そして立ち上がってこちらを見つめるレオンハルトを見て、更に吃驚した。


「ど、どうしたのレオン?」

「ゆ、ユイリィ……お、俺と……その……」


 常にない落ち着きのなさ。妙にどもった声……。そのどれもがいつものレオンハルトらしくなかった。

 けれども、今この瞬間、私は途方も無い、しかしいつか期待していたことを告げられるんだと、直感していた。


「落ち着いてやれ、レオン」

「あ、ああ。……ユイリィ、俺と……け、け……けっ」

「…………」


 沈黙して待つ。

 胸が高鳴る。以前、お母さんから『男の人が思い詰めた様子で話しかけてきたら、ちゃんと最後まで聞いてあげなさい』と言われてたのを何となく思い出していた。今がその時なのね、お母さん。

 そして、胸元を押さえて息を整えたレオンハルトが、じっとこちらを見据えてきた。

 ゴクリ、と誰かが唾を飲み込む音がした。


「俺と決闘してくれ!」


 ガタガタガタッ!

 盛大な音を立てて、私は座っていた椅子から転げ落ちてしまった。それはエリックやミーシャも同じで、いち早く立ち直ったエリックが景気よくレオンハルトの頭をはたいた。


「――って、なんでやねーん!」

――バシンッ

「あでっ……おお、間違えた」

「そうであって欲しいわよ!」


 立ち直った私も叫び返す。ちょっと、しっかりしてよね!?


「れ、レオンくん、リテイクだよ、リテイク」

「あ、ああ。いや、おかげで落ち着いたよ」

「……私は驚いたわよ」


 はあ、と溜め息を吐く私と、スゥっと息を吸い直すレオンハルト。

 ……全く、心臓に悪いことはしないで欲しいわ。

 そして、先程よりもだいぶ落ち着いた様子でこちらを見据えるレオンハルト。真剣な目付き……何これ、かっこいい。


「ユイリィ」

「は、はいっ」


 その雰囲気に引き摺られて居住まいを正す。


「その、俺と結婚してくれ! それで、来年の秋祭りで俺と踊ってくれないか!?」

「え、はい……って、何だか順番がおかしくない?」

「あ、いやその……まだちょっと緊張してるのかな……はははっ」


 そう言って、レオンハルトは恥ずかしそうに頬を掻く。

 ……ちょっと待って、私だって恥ずかしいわよ!?


「で、その……返事はどうなんだ?」


 ……バカね、そんなの決まってるじゃない。


「もちろん、喜んで!」

「きゃあー!」


 途端、私の隣から黄色い声が上がる。固唾を飲んで見守ってくれていたミーシャだ。


「よかったな、レオン!」

「ああ、嬉しいよ」


 ばしばし背中を叩いて友人を祝福するエリック。それに痛がりながらも喜んでいるレオンハルトと視線が交わった。とたんに頬が赤くなるのが分かる。咄嗟に視線を逸らしそうになってしまうけど、我慢してちゃんと目を合わせる。

 そして、


「これからよろしくね、レオン!」


 最大級の笑顔を浮かべるのだった。

尺の関係でレオンハルトのヘタレ期間は終了です。


まあでも、こんな平穏な生活もあと一話分くらいですかねえ……。

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