第3話 大魔王退治から邪神戦へ
大魔王が封印の魔法陣を破壊し尽くす迄に私の熾天使化は終了しました。
お陰で大魔王から溢れ出す瘴気塗れの魔力の奔流に抵抗出来て居ます。
そして大魔王が封印の魔法陣を破壊し尽くして大地に降り立ちます。
「邪神様を復活させようとして封印されたが我が復活した以上邪神様の復活の時が来た」
そこへ私は魔法を放ちます。
「エターナルコフィン」
地面から凍り始めて大魔王の下半身は絶対零度の氷に囚われます。
「何故だ、我の行動を妨げる者が何故この場に居るのだ」
下半身の動きが全く出来ない状態に大魔王は狼狽えます。
そこで私は大魔王の心臓に向けて100億ボルトの雷の魔法の矢を放ちました。
移動の出来ない大魔王は心臓を潰されて口から血を流しながら叫び始めます。
「我の命はここまでか!ならば邪神様の復活に我が生命力の全てを注ぐ」
大魔王はそう叫ぶと何も無い空間に魔力を全て流し込みます。
すると空間に無数の封印魔法陣が現れて破壊されて行きます。
私は慌てて大魔王戦で得たステータスポイントを振り分けるとスキルポイントにより創造神への進化を選ぶとそのままレベルマックス迄スキルポイントを振りました。
私の体が魔法陣に包まれて光り輝いている間も封印魔法陣の崩壊は続きます。
最後の封印魔法陣が崩壊する前にわたしは熾天使から創造神への進化を終えました。
封印魔法陣の崩壊が終わると周囲に穢れた魔力に満ちて行きます。
創造神に進化をしていなければ私は穢れた魔力に呑み込まれて居たでしょう。
12枚の光り輝く羽根により護られた私は復活した邪神を見つめます。
試しに魔法の矢を属性を変えながら連射してみますが体から発する瘴気により効果が有りません。
どうしようかと考えていると脳内に誰かの声が響き渡ります。
『天童雫よ、妾が力を貸すので受け入れなさい』
何処か懐かしさを感じる声に提案を受け入れて力を受け入れます。
「プロミネンスフレア」
私の体から発せられた太陽の力は瞬時に穢れた魔力を消滅させて瘴気を打ち抜き邪神を燃やし尽くして行きます。
すると清浄な力に溢れた魔王城の玉座の間に神聖な神力と共に女神が現れます。
「私は女神クシュリナ、この度は私の世界を救って頂き有り難うございます」
そこへ新たな女神が現れます。
「妾は天照大御神、地球の主神であるがこの度はクシュリナの頼みを聞いてそなたを推薦したのじゃがこの度は良くぞ邪神迄倒してくれたの」
「それでは私は地球の家族の元に帰れるのですか」
そう言うと女神は少し困った顔をします。
「帰したいのだが貴女が予想以上に早く解決した為に後14年程この世界に残って欲しいのです」
「どうして今すぐ帰れないのですか」
「貴女を呼び込んだ影響で次元の壁が歪んで居るのでそれが収まらないと帰せないので、後14年この世界に居て欲しいのです」
「15年もこの世界に居たら私は30歳近いでは無いですか」
「戻る時はこの世界に来た時から15秒後に帰れるので安心して下さい」
「それなら後14年、この世界に居ます」
「有り難うございます」
そう言うと二柱の女神は去りました。
暫くは静かにしていたいので取り敢えずステータスポイントを振り分けるとスキルポイントを振り分けます。
取り敢えずアクティブスキルとパッシブスキルに振り分けると残ったポイントを採取系と生産スキルに振り分けました。
魔王城から街に戻ると生産職の名人に弟子入りしては一ヶ月で名人から教える事はもう無いと言われる事を続けました。
全ての生産職を極めると伝説の天空の城を探し始めました。
一年を掛けて天空の城に辿り着くと書庫にある書物を読み尽くして新たなスキルを獲得して生産職は伝説の品の作成を覚えました。
そして天空の城の主になると城の敷地の片隅に存在するダンジョンの攻略を始めました。
時間を掛けてダンジョンを攻略し終えた頃には天空の城の敷地は私の成長に合わせて広がり広大な敷地と海や湖が現れました。
体が創造神として馴染んだ頃に帰還の日の前日になりました。
その時の私のステータスを書いて起きます。
HP ∞/∞
MP ∞/∞
STR 1000万
VIT 1000万
INT 1000万
RES 1000万
AGI 1000万
DEX 1000万
LUK 1億
スキル 書き切れない程取得
ですがステータス隠蔽とステータス偽装を掛けて居るので次の様に見えます。
HP 100/100
MP 500/500
STR 100
VIT 100
INT 100
RES 100
AGI 100
DEX 100
LUK 1000
スキル 鑑定 聖魔法 雷魔法
以上の様に見えます。
そして翌日、女神クシュリナが現れて私を送還してくれます。
「貴女の能力はこれからの地球で役に立つのでしっかり使いこなして下さい」
そう言うと私を送還します。
そして目の前に広がるのは召喚前の私の部屋でした。