あとがき
猟闇師シリーズも、早くも四作目を迎えました。根性無しの自分としては、ここまで続いたことだけでも奇跡に値します。本当、この短期間に、よくもまあここまでの話を書けたと思います。
今回は犬崎紅の過去を語る話でしたが、実はそれ以上に、私の趣味が全開に現れた作品でした。
今だからこそ白状しますが、私は真正のヤンデレ好きです。ただ、勘違いしていただきたくないのは、別に病んでりゃなんでもいいってわけじゃないです。
単なる構ってちゃんは、私もさすがに受け入れられません。以前、リアルにそういった方とつき合って、ろくでもない目に遭ったことがありますので。当時の記憶は未だにトラウマ物で、以来、少々女性不審になっていたりもします……。
ただ、そんな経験を持ってしても、私がヤンデレ好きなのは本当です。大切なのは、病んでいるか否かということよりも、強烈なまでに相手を想う気持ちでしょう。これが、何かのきっかけで歪んでしまうから悲劇になるわけで……真っ当な流れで話が進めば、素晴らしいまでの純愛になるはずなんですよね。
ヤンデレ主体の話は悲劇で終わることが多く、私の作品も例外ではありませんが、それでも安っぽい恋愛ゲームのヒロインなどよりも、よほど誠実に見えてしまいます。それこそ、純愛として成就するか鮮血の結末となるかは、まさに主人公の誠意次第という感じで……やっぱり、こちらを純粋に想ってくれる女の子の気持ちには、素直に応えてあげなきゃ駄目ですよねw
なお、今回最も苦労したのは、実は登場人物の名前でした。直系の赫の一族である人間には意図して赤や朱色などをイメージする名前をつけたのですが、これが一苦労。
紅や朱音はまだ分かりますが、臙良(=臙脂)などは、ほぼ強引なこじつけ。二人の母親の名前も、『紅⇒美紅』,『朱音⇒朱鷺子』のように、子どもから逆に一文字を貰う形でつけています。
ちなみに、朱音の名前は名字も含め、今回の登場人物の中で最も色々な意味を込めた名前です。気になった人は、イヌタデとアカネの花言葉を調べてみて下さい。朱音の名前の由来が、その性格に起因しているものだと分かるはずです。
2010年 10月10日(日) 雷紋寺 音弥
花言葉調べるなんて面倒臭い!!
そういう人は、この後書き部分を下にスクロールしてください。
朱音の名前に関するネタばれがあります。
【イヌタデの花言葉】
あなたの役に立ちたいの……。
【アカネ(茜)の花言葉】
私を想って……。
はい、実にヤンデレにぴったりの花ですね。
二つ合わせて、狗蓼朱音(=イヌタデ茜)というわけです。
ちなみに、朱音が紅のために使っている赤飯代わりの実は、あかまんまと呼ばれるイヌタデの実です。
田舎の子は、本当に飯事でイヌタデの実を赤飯に見立てて使うのだとか……。
今回は、こんなところにも、ヤンデレ的な遊びを入れてみました。