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田中さんの奇行がとまらない  作者: 平岸とおり
2部 僕の奇行はとまらない

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2・6話 僕の奇行がとまらない。本当に

 田中さんからのLINEが鳴り止まない。既読無視して眠りにつくと、鏡友哉が、今日も会いに来てくれた。


 以前同様に、瓦解しそうなぼろ椅子に僕は座っていた。目の前の豪奢な椅子に座っている友哉は少し困った顔をしている。

 僕は椅子から腰を浮かすと、土下座した。額をきちんと真っ白な床にこすりつける。誠意を示す。


「申し訳ない」

「そんなことはしなくていい。田中さんと君がどういう状況にあるかは、把握しているから」

 僕は土下座の姿勢のまま、首だけ持ち上げる。

「しているのか?」

「この世界に干渉できる瞬間が、こういう君の意識が眠っているときだけというだけで、僕は精神体として基本的にこの世界に漂っている。前いったとおり、幽霊みたいなもんだよ。で、君の選択だけど、正解とはいえない」

 全くだった。関係性の解消をおこなっているはずが、さらなる混沌を招いてしまった。

 しかも取り返しがつかない状況になっている気がする。

「申し訳ない。むしろもうなにもしないほうがいいかもしれない」

「なにもしない時間はもうすぎている。軌道修正しないと」

「本当に申し訳ない」

 友哉は豪奢な椅子に座ったまま、前のめりになる。僕は土下座の姿勢のまま、首を持ち上げたまま、目を合わせる。


「アドバイスがある。僕にはとうていやれないが、君ならできるだろう。問題の解決策を伝授しよう。やれるかな。楽ではない」

「解決策になるのなら、やらない理由がない」

 友哉が満足そうにうなづいた。

 答えが示された。


「君は明日から、中二病になるんだ」

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