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憂鬱な天国 【六道 人間道】  作者: 倉木英知
分岐点 信じぬ人の道
8/8

信じぬ者は掬われる。


 暫くしての事。


 栗原夫妻は、嫌がらせ、身に覚えの無い誹謗中傷を受ける事になる。


 【人でなし】【鬼畜】【人非人】そう云った言葉を、外壁や車に落書きされた。玄関には張り紙を貼られ、無言電話、いたずら電話が終日鳴り止まず…。意図的・・・に悪い噂を流された。


 栗原夫妻は…。

 日に日にやつれていく事となる。


 栗原夫妻の悪い噂は瞬く間に広まった。病原菌が感染していく様に…。細菌汚染が拡散していく様に…。其れは人々の心に侵蝕していった。


 【娘は虐待されていた。】

 【だから娘は精神を病んだ。】

 【そして樹海で自殺をした。】


 その言葉は…。

 栗原夫妻を巣食った。


 身に覚えの無い言葉…。

 

 でも…。


 幾度も眼にする度に…。

 幾度も耳にする度に…。


 娘を虐待し…。

 死に追いやったのは…。

 自分達なのではないのか…。

 そう思い込む様になり…。

 やがて…。精神が壊れたのである。



 そんな栗原夫妻は…。

 救いを求め…。

 とある新興宗教へと入信した。



 と、風の噂で聞いた。

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