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S級探索者を死なせた男と呼ばれた俺だけが、彼女の生存ログを見つけてしまった  作者:


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第24話  君は正しい。だから人が死ぬ

 久我は、馬場ケンジにメッセージを送った。


 映像を公開しました。

 すぐに移動してください。

 こちらで合流地点を送ります。


 既読はつかなかった。


 電話をかける。


 つながらない。


 もう一度。


 呼び出し音すら鳴らない。


 久我は、馬場から事前に受け取っていた位置共有を開いた。


 最後の位置情報は、二時間前。


 自宅近くの駅。


 位置情報の点は、駅前ロータリーの端で止まっていた。


 タクシー乗り場。

 コンビニ。

 防犯カメラの死角になる細い路地。


 そこから先に、点は動いていない。


 ナツが横から画面を見た。


「久我さん」


 久我は返事をしなかった。


 馬場の勤務先。

 自宅。

 家族の連絡先。

 すべてに連絡を入れる。


 勤務先は答えなかった。


 自宅にもいない。


 家族からは、一文だけ返ってきた。


 まだ帰っていません。


 久我は、その文を保存した。


 今日、帰れる?


 その問いに、まだ答えがない。


 ハルカからメッセージが届いた。


 馬場ケンジ、救急搬送記録なし。

 警察発表なし。

 死亡確認なし。


 死亡確認なし。


 その言葉に、久我は一瞬だけ嫌な安心を覚えた。


 すぐに打ち消した。


 死亡確認がないことは、生存確認ではない。


 端末が鳴った。


 送信者は、天城セイジ。


 本文は二行だった。


 君は正しい。

 だから人が死ぬ。


 久我は、そのメッセージを保存した。


 証拠は、人を救う。


 そして、人を消す。


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