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34話



シャドウが戻ってくるまで時間があるだろうから晩御飯の準備をすることにする。

時間を確認すればすでに夕方になっている。

まずはプリンを先に準備する。カラメルを作って、卵液を作り、蒸す。


さて、蒸しあがるまでに次はステーキ丼の準備だ。

お昼に買ってきたお肉を取り出して、適度のな厚みに切る。

キッチンペーパーを使い余分な水分は拭いておく。


次にフライパンを温めて、その間にお肉に塩胡椒をする、焼く直前にしないと塩の効果で肉の水分が出てしまうので必ず焼く直前に。

温まったフライパンに肉を置く、ジューっと言う音とお肉の焼けるいい匂いが辺りに漂う。

焼いている最中にホイルを準備する

お肉より大きく切ったホイルをお肉の枚数分。

焼き加減は好みに応じて、両面焼いたら切っておいたホイルで包む。

お皿の上にホイルで包んだお肉を置いて、ボールなどで蓋をして保温する。

フライパンを一度キッチンペーパーで軽く拭いて二枚目を焼く。

続けて焼くと前の焼いた肉の肉汁で焦げてしまうので、軽く拭いて次を焼くほうがオススメだ。


焼いてはホイルで包み、全て焼き終えたらしばらく保温する。

余熱でお肉に火が通るので硬くならずにすむ、もちろんお肉の部位や種類によっては硬いものもあるけどね、買ったお肉はサシがいい感じに入っていていい感じに柔らかそうだったので食べるのが楽しみだ。


さて、フライパンを一度軽く拭いておいて、次に取り出したるはニンニクまるごと一個。

一欠片ではなく一個。

それをラップで包んで電子レンジに入れて大体1分ほど、大きさにもよるけど、1分前後電子レンジにかけると皮が向きやすくなるのと、食べた後に臭いが少なくなる。

明日は仕事だけどニンニク食べたいなーって時に電子レンジを使うとニンニクの臭いが気にならなくなるのでおススメだ。ただ、食べ過ぎには注意してほしい。

いくら好きでも一回の食事でニンニクを食べ過ぎたらやばいことになるそうなので限度を守って食べてほしい。


さて、そのニンニクを火傷に注意して皮を剥く、で、厚めにスライスしてフライパンの上に置く、さらに油をニンニク全体が浸かる程度に入れて、弱火で熱する。

焦げないように気をつけて、全体がきつね色になってきたら一度ニンニクだけを取り出す。

火を止めて、酒、みりん、砂糖、顆粒出汁少々、醤油に最後に水を少し。

全体を軽く混ぜた後再び火をつけて煮詰める。半分ほどまで煮詰まったら避けておいたニンニクを再び入れる。ニンニクを入れてから2、3分ほどさらに煮詰めて火を止める。


仕上げは食べる前にするが、保温したあったお肉の肉汁をフライパンのタレに入れて、一度沸騰させてこれでタレは完成となる。

肉汁は入れなくてもいいが、入れた方が肉の旨味が加わるので自分的には入れた方が好きだ。

肉を好みの厚さに切り、丼に入れたご飯の上に乗せる。その上からタレをかけてステーキ丼の完成となる。万能ネギを切って乗せてもいいが、今回は肉をがっつり食べるのを目的としているので乗せないことにする。茶色で彩りないけどね。


さて、下準備はここまでなので、お肉は保温したままにしておく、プリンは蒸しあがったので冷蔵庫に入れて冷やしておいて、あとはご飯を炊いておいて。

スープは即席の卵スープを使おう。あれ、美味しいし。


何時頃に戻ってくるかわからないし、二階の二人もまだ寝ているだろう。

食べる直前に仕上げるとして、さて、それまでゆっくりとしておきましょうかね。



自分にできることは今の所ない。

子供達の行く末だって、シャドウとイシュタル様の判断しだいだ。

だから、自分が勝手にこうしたい、ああしたいといってもそれは違うし、どうなるにせよ、最後は子供達の意見が一番大事だと思う。


まだ、寝ているだろうが小さな子供たちだ、様子を見に二階に上がる。

初めて来たところで、疲れているだろうとは言え、目が早くに覚めてしまう可能性がある。

得てして子供とは大人が考えるより、環境の変化に敏感だ、なので二階に様子を見に行く。


そっと扉を開いて中を見れば、小さな声でヒックヒックとしゃくりあげる音が聞こえてくる、泣いているのだろう。中に入って、ベッドの側に行く。


「ック・・・ヒック、とー・・・さん、かぁさ・・・んっ」


「・・・アル」


そっと声をかけると、もぞもぞと動いた後布団の中から顔を出すアル

ベッドのふちに腰をかけて、そっと頭を撫でる。


「怖い夢でも見た?」


そう聞けば、頷き、起き上がる。


「父さんっと、母さっん・・・がっ」


いなくなってっとか細い声で小さく呟く

まだ、8歳の子供が目の前で父親が消える姿を見て、さらに母親の死まで同時に告げられるだなんて、どれだけ傷ついただろう。

自分ではその傷を理解できるはずもなく、かける言葉さえ見つからない。


体を小さく震わせながら、ポロポロと涙が溢れる様を見て、思わず抱き上げて、膝の上に座らせ、ぎゅっと抱きしめると、最初は緊張していたが、緊張の糸が切れたのだろう、ワンワンと泣き出す。

小さな妹を守りながら3ヶ月もの間、気を張り逃げ続けたのだろう。それは想像なんてできないが、どれだけ辛かっただろう。

自分には子供はいない。子供を残して逝った親の気持ちは理解できない。

だが、泣いている子供を放置できるほど人間が冷めているわけではない。


抱きついて、泣くアルの背中を撫でながら泣き止むまで抱きしめる。

それでどうにかなるわけではないと理解しているが、一人で泣くよりはマシだろう。

途中、アルの泣き声に起きたエルがつられるように泣き出したので両膝に二人を乗せて落ち着くまで抱きしめる。


どれくらい時間が経ったのかは分からないが、気づけば二人は泣き疲れたのか自分の膝の上で寝息を立てていて、このまま放っておくのは心苦しいのでそっと、二人をベッドに寝かせた後、起きるまで側についておくことにする。泣く子供を放置なんて出来ない。

40歳独身だが子供が嫌いなわけではないからね!!むしろ、子供は好きだからね!!




それから、どれくらいの時間が経ったのか、途中、あれだけ泣いたので脱水症状がでたら怖いと思い起きてすぐ水分補給ができるように飲み物だけ用意して二人が起きるのを待っていると、コンコンっとノックの音がして、シャドウが入ってくる。


「二人はまだ眠っているのか?」


「一度起きたんだけど、泣いてね。心配で側にい居たんだ」


「そうか、それはすまない」


「シャドウが謝ることじゃないでしょ。で、どうだったの?」


話し合いが済んだから戻ってきたのだろう。シャドウに聞けば、自分のとなりに来て座る、真剣な表情をしているのでなんとなく何をいうかわかってしまう。

シャドウはいいにくそうに少し目を泳がせたあと、1度目を閉じて、自分の方をしっかりみて、口を開く


「二人をここで保護したい」


「・・・うん、そういうと思った」


イシュタル様ってあれだけ自分に便宜を図ってくれているんだ、子供を放置しろだなんて言う方ではないだろう。シャドウだって、イシュタル様に言われているからってだけでこれまであんなにしてくれた。そんなおふたりだ。

子供達が落ち着くまで放っておくのは自分的には無理だ。なのでお店を開店するまでもうすこし時間がかかるだろうが、そこはそれ、どうにかなる。


シャドウの話を詳しく聞けば、異世界の人間である自分たちのための安全地帯でもある店舗兼住居であるこの建物は子供たちにとっても安全地帯であるということだ。

なので、自分が了承しなければ別の自分と同じ世界から来ている他の人に頼む予定だったらしい。うん、それはそうだろう。自分が嫌だと言えばだけどね。嫌じゃないけど。


子供たちが母親の一族に対して抵抗できるようになるまで、または母親の一族をどうにかするまで、とのことだ。うん、そんなことより健やかに育って、安心安全な生活が手に入り、本人たちが成人して、本人たちの意思で独り立ちできるようになるまでの方がいいだろう。

それまでに問題の一族たちをどうにかできればさらにいいだろう。


そう、シャドウに伝えれば、成人するまでにはどうにかできるだろうとの返事だ。

どういう風にするのかは自分では力になれないからお任せしておけば万事解決するだろうと信じているよ!!シャドウさんや!


「成人するまでは子供たちの安全を考えて、間の子とわからないように神具を身につけさせる、それと妖精の力を問題なく使えるように鍛えるつもりだ。」


「聖霊なシャドウから直接指導してもらえるなら大丈夫だね!」


「もちろん、ミツル、お前の安全が優先だからな」


「うーん、大人としては子供を優先してもらった方が心苦しくないのですが」


「間の子である子供達よりミツルの方がずっと、弱い」


精神的には強いかもしれないが肉体的には全くといっていいほど敵わなくなるそうだ。

今は、3ヶ月もの間さまよっていたせいで体力的にも精神的にも弱っている子供たちだが、改善されたなら、まず握力でさえ敵わなくなるそうです。

シャドウがそういうならそうなのだろう。


子供達の目が覚めたら、子供達を交えて詳しい話をしてくれるとのことだ。

自分は子供たちを受け入れるのは問題ないが、子供たちが拒絶したら、そこはまた、考えなければいけない。


なので、とりあえず起きたらまずは話し合い。とシャドウ。

が、その前に、晩御飯を食べましょうと自分は提案する。

お腹が空いている状態で難しい話をするとドツボにはまることがある。

よりは、お腹いっぱいご飯を食べて、気持ちに余裕を持った方がいいだろう、そう提案をすれば、シャドウはすこし考えた後、確かにその方がいいなと提案を受け入れてくれる。


さて、子供達は自分たちの提案を受け入れてくれるのかどうか。

眠る二人の頭を優しく撫でて、眼が覚めるまでゆっくりまつことにした・・・。





読んでいただきありがとうございます。(*^^*)

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